今回は4~5月に冬眠から目覚め、営巣をはじめるクマバチ(クマンバチ)について、その危険性と対処法をご紹介していきます。
子供の頃は、その体格の大きさや名前から、スズメバチよりも恐ろしい蜂だと噂されていました。
その噂とは「スズメバチに刺されると死ぬまで2秒だが、クマバチだと刺されて1秒で死ぬ」というものでした。
現在だと情報に溢れ、グーグルで調べれば直ぐに真偽は判明することですが、当時は真剣に怖がっていた記憶があります。
大人になっている現在、クマバチの危険性は、人に対してよりもむしろ家屋に対しての方が高い、ということが分かりましたので、家系の当ブログとして詳細をご紹介していきます。
クマバチとは?
クマバチはミツバチ科クマバチ属に分類される蜂です。
先日ご紹介した、スズメバチ科と異なり、蜜蜂と同じように、花の蜜や花粉を餌としています。
人間に対する攻撃性は低く、毒性も強くないので、人に対する危険度は低い蜂になります。
しかし、アナフィラキシーショックに対するリスクはありますし、何よりその営巣習性により、家屋への危険性が高いので、その紹介をご紹介していきます。
クマバチの危険性
人に対する危険性、雄は安全、メスは危険とは言っても・・
クマバチの性格は温厚で、滅多に人を刺すことは無いらしいです。
雄が近くにいる生物を追いかける習性がありますが、これは生殖行動の為にメスを探しているだけとのことです。
しかも、クマバチの雄には針がありません。
人を刺す可能性があるのは雌で、巣に近づいたり、蜂にちょっかいをかけたりした時だそうです。
とはいえ、普通の人が飛んでいるクマバチを見て、雄雌の判別がつくのでしょうか?
雄は頭に黄色い毛があり目が大きい。メスは頭が真っ黒で顎が大きいということですが。。
クマバチは飛ぶ速度はアシナガバチ、スズメバチより速く、採蜜のスピードもミツバチよりずっと早いです。
つまり、飛んでいる姿から人の目で雌雄を判定するのは難易度が非常に高く、採蜜中も留まっている時間が短いので、難易度は高いです。
我が家ではこの5月初旬にエゴノキが満開になり、日中クマバチがひっきりなしに訪れてきています。
オートフォーカスの速度に定評があるNIKONの70-200mm望遠レンズで、そのクマバチの撮影を試みましたが、100枚程度のトライで、ピントがあったのは、僅か6枚。
その内、雌雄の判定がつきそうなのは2枚だけでした。
そのうちの1枚がこちらの写真。
頭に黄色の毛があるので、多分雄でしょう。
もう一枚はこちら。頭が真っ黒なので多分雌でしょう。
こちらは正面でとらえたものの、判定に自信がつきません。
他の写真は後ろ向きに飛んでいたり、そもそも吸蜜中は頭を花に突き入れているので、よく分かりません。
以上より、素人がクマバチの雌雄を判別するのは困難だと思いました。
家屋に対する危険性
クマバチの人に対する危険性は、無闇にクマバチに近づかなければ回避できそうでしたが、深刻なのは、この「家屋に対する危険性」とのことです。
クマバチは家の軒先や垂木・屋根回りに径1~2cm程度、深さ数十cmもの穴をあけて、巣としまうようです。
またアシナガバチと異なり、数世代に渡ってその巣を使用し、穴も深くなるそうです。
そのまま放っておくと、家が穴だらけになってしまうことも。
そうすると、家の強度低下は元より、白アリの侵入リスクが増えたり、雨水による腐食リスクが増えてしまうそうです。
ですから、クマバチの巣を見掛けたら、必ず駆除する必要があるそうです。
巣を駆除するときの注意点
基本的には駆除業者に依頼した方が良いとのこと。
自身で駆除するときは、アシナガバチの駆除と同じように、肌の露出を防ぎ、暗闇下で実施した方がよいとのことです。
また、駆除後は巣穴の中からクマンバチの死骸を取り除く必要があるみたいです。
そのままにしておくと、死骸が腐敗して木材にダメージを与えてしまうとのこと。
穴は再利用されないように、木工用のパテで埋めておくと良いそうです。
我が家の営巣箇所の紹介
我が家では、植栽の支えに使用していた竹の穴を利用して、クマバチが営巣しているのを発見しました。
この近くの縁台で、ぼーっと座っているときに、幸運にも目の前で穴に侵入するクマバチを見つけることができました。
アシナガバチの時と同じように、アースジェットプロプレミアムを数十秒穴に向かって噴射を続けました。
最後に
皆様も、家の近くでクマバチを盛んに見かけたら、営巣を始めていないか見廻ってみることをお勧め致します。
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