以前、【内覧】施工1年後のヒノキの板塀(無塗装)の様子を耐久性を持たせる工夫と共に確認では、ヒノキの板塀の1年の風化具合をご紹介しました。
今回は、素材は同じヒノキですが、軒によって雨から守られた縁側の風化具合とメンテナンスをご紹介していきたいと思います。
普段のメンテナンス
縁側は1m程度の軒の出に守られているので、小雨程度ならば濡れることもありません。
多めに雨が降ったとき、水が溜まっているのに気がついたら、乾いた雑巾で拭く程度のメンテナンスをしていました。
ひのきの縁側の施工1年半の風化具合
まずは施工半年後の様子。
まだほぼ風化がはじまっていない初期状態です。
木肌はほんのりピンクの色合い。
施工8か月後、梅雨を越えた時期の写真はこちらです。
縁側の足先の方が僅かにシルバーがかっていますが、まだ殆ど色合いの変化はありませんでした。
そしてこちらは施工1年5か月程度、梅雨入り前の写真です。
全体的にシルバー味が出てきましたが、外観上はまだそんなに気にはならない程度でした。
しかし、6月に入り、梅雨が本格化すると、一気に表面のシルバーグレイ化が進んできました。
冬に濡れてもあまり変色しなかったことを考えると、一定以上の温度と水分の組み合わせで、このシルバーグレイ化は加速していきそうです。
軒下の縁側の耐久性
基本的に、大雨の時にしか濡れない縁側の下であれば、見た目はシルバーグレイに風化していきますが、半世紀ほどはもつのではないでしょうか?
変色を嫌うのであれば、毎年塗装はした方が良さそうです。
メンテナンス – 水拭きによる表面の磨き上げ
磨くことによって、もう一度白木のような表面を取り戻すことができるのか、試してみました。
濡れた雑巾で磨く
最初は、バケツに水を汲んでひたすらに雑巾で磨いてみました。
写真の手前6つの板がその成果です。
なんとか側面の風化していない板と同じような色に戻すのは可能なようです。
しかし、1枚の板あたり、5分程度かけて必死に磨いているのですが、板の端の部分などはあまり上手く磨けず、ムラになっています。
6枚で磨くのを止めたのは、単純に体力が尽きたからです。。
台所の中性洗剤
もう少し楽に磨けないと、とても定期的にやる気にはなれません。
次は台所の中性洗剤をバケツで希釈し、雑巾に浸して磨いてみました。
しかし、意外なことに水だけで磨いた時よりも、表面は綺麗になり難かったです。
洗剤の泡が邪魔になるだけだったので、この方法はお勧めできません。
表面の磨き上げはやるべきなのか?
多分ですが、多大な労力を払って白木のように磨き上げても、またすぐにシルバーグレイに戻っていく気がしています。
なので、選択支は2つ。
・半年に一度半日程度かけて、ある程度白木のような色合いに戻していくか
・シルバーグレイになる風化を受け入れるか
あまりに力を入れて縁側を磨くと、板の割れも進行していっている気がするので、本質的な耐久性は悪化していく気がします。
以上を鑑みると、力業での磨き上げは行わず、シルバーグレイ化を受け入れていくのが良い気がしています。
それがどうしても嫌な方は、毎年塗装するのがリーズナブルな気がします。
やすり掛けで綺麗にしても良いかもしれませんが。。
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