ユニソンフォトコンテストとは?
ガーデンエクステリア事業等を営む株式会社ユニソンさんが主宰のフォトコンテストです。
大切にしたい「私の好きな暮らし」をテーマに募集がかけられ、
審査基準は、
1. ソト空間とコトでの暮らしを大切にしている作品。
2. 建物や周囲の景観と調和した作品。
3. コンセプトが反映されている作品。
4. 弊社推奨の方法で施工されている作品。
になっています。
建築業界、造園業界では知らない人がいない「伊礼智さん」「荻野寿也さん」も審査されています。
昨年度は、JINENさんをはじめ、いつも好きな作例にあげている扇建築工房さんや、樹々匠さんの作品も受賞されていました。
我が家の「土間庭の家」は最優良賞を受賞
JINENGARDENさんにより応募頂いた、本コンテストにて、我が家は最優良賞を頂くことができました!
受賞のオスカー像?みたいなのをいただき、jinenさんのお勧めで土間に飾っています!
建築家・伊礼智さんからのコメント
建築と庭と外構が一体となって、日本らしい、素晴らしい住宅空間を創り出しています。緑が重なるように配置され、その間を動線が縫うように繋げて、さらに土間空間の存在が外部と内部をグラデーションを描くように繋げているところが熟練の技だと思いました。
ユニソンHPより引用
造園家・荻野寿也さんからのコメント
土中環境を改善し、この土地に吹く強い風対策も行ったよく考えられた植栽手法です。使われている素材も建築と調和し、まさにプロの仕事として高く評価しました。
ユニソンHPより引用
JINENGARDEN江川さんの受賞コメント
この度は、栄あることにありがとうございました。
ユニソンHPより引用
この庭は、特別なリクエストもなく全てをお任せ頂いて作庭した仕事でした。
それゆえ責任は重大なのですが、設計士さんから頂いた図面を拝見すると如実にお客様の意向が反映され、まさに暮らしの中で常に庭に広がる自然を感じたいというお気持ちが伝わってきました。庭と同じレベルでつながる土間サロン、庭を対角線で眺め木陰が差し込む和室、庭の季節の移ろいを常に暮らしの中で感じるリビングの大開口の窓、二階からも木立の足元の苔や植物が視界に入る配慮、旗竿地形状を最大限生かし周りの視線を全く感じないプライベート空間になっているなど、綿密に計算された建築はお客様のご意向をはっきり汲み取ることが出来プランニングはA1の大きな紙に向かい始めると一気に描き上げたのを想い出します。
お引き渡し後も、ご主人の日々移り変わる庭の様子を綴られるブログを読むのが楽しみで、とても庭を可愛がっていただいている様子が伝わりとてもうれしいです。
この土地の地下水が高く、土留めで遮蔽された土地の土壌がグライ化しておりその対策に一か月近くかかり苦労しましたが、完成後樹々が健やかに枝葉を伸ばす姿に安堵しお客様の笑顔に苦労したことも忘れます。
この賞を励みに、さらに精進し作庭に取り組みたいと思います。
ありがとうございました。
奥野さんに設計頂き、弘栄さんにより施工頂いた我が家、最後はJINENGARDENさんにより建築と庭が一体となった空間を仕上げて頂き、栄えある賞を頂くことができました。
JINENさんが良いと思うように創ってくださいとお願いした我が家の雑木の庭。
期待以上の仕上がりで、日々を彩る欠かせない空間となっています。
それでは、我が家を初めて見る人にも、コンセプトと全容が伝わる様に本記事を作成したので、是非ともご照覧下さいませ。
建築と庭が一体となった土間庭の家のコンセプト
「大切な人達がそれぞれの居場所で、なつかしさを感じられる景色の中で過ごせる家」
ということで、里山を感じさせる雑木の庭との距離感が全て近くも、多様な趣きの居場所が設計や素材や腕によって具現化されるのを目指しました。
その最も象徴的な居場所が、三方が木製サッシ窓で内外装が左官仕事で設えられた「土間サロン」+「雑木の庭」の土間庭になります。
コンセプトのなつかしさを感じる居場所を実現する体制
1.旅館設計も行っている奥野崇さんの「文化的情緒を織込んだ設計」「生活に寄り添った設計」
2.飛騨の匠を擁する弘栄さんの「圧倒的に良質な素材感」「手造りの建具」「大工・左官仕事」
3.雑木の庭の雄であるJINENGARDENさんの「どこからも心地よい景色」「通気通脈による年々環境改善される庭」
コンセプトのなつかしさを体感できる普遍的な楽しみ
暮らしの中で、ただそこに居るだけで良いと思える、普遍的な楽しみは今のところ4つ発見しています。各居場所の紹介後に詳細を記述していきます。
1.季節の移ろいの楽しみ
2.自然との繋がりの楽しみ
3.天候の移ろいの楽しみ
4.一日の移ろいの楽しみ
建築と庭が一体となった各居場所の紹介
建築と庭が一体となった居場所は下記6か所あります。
・アプローチ
・外土間
・和室
・土間
・縁側
・リビング
外観全景
JINENさんによって設えられた雑木の庭は、常緑樹と落葉樹がバランスよく植樹され、何処から見ても、どの季節にみても心地よい景色となっています。
庭のまとめ記事を二つ貼っておきます。
【雑木の庭】JINENGARDENさん造園の45本の常緑/落葉樹の組合せまとめ前半
【雑木の庭】JINENGARDENさん造園の45本の常緑/落葉樹等の樹種まとめ後半
アプローチと庭の繋がり
門扉から玄関に向かうアプローチでは、右側にアプローチリビング部の庭を備え下記記事のような特徴を持っています。
【雑木の庭】アプローチリビング部、コナラの樹形、花と実の低木、新芽の絨毯の魅力
また写真の左側をアプローチ土間部と呼び、下記記事のように人と植物が居心地が良く、多様な美しさを楽しめる特徴を持っています。
【雑木の庭】アプローチ土間部コナラ、ヒメシャラ等の高木や足元のミニチュア世界の魅力について
外土間と庭の繋がり
外土間は下の記事のように「和室と土間を距離的に離し、化粧梁を携えた深い軒と玉砂利の洗い出しで情緒深く繋ぐ」我が家の外土間。更に外土間にはベンチが置かれ、目の前にはシャラ、ヒサカキ、サワフタギからはじまる雑木の庭の景色が広がり、そこ自体が居心地の良い居場所となっています。
【内覧写真2】設計事務所で建てた家の外土間(和室と土間を離して繋ぐ空間)
外土間はたっぷりとした軒の出で守られ、外空間でありながら雨が入ってくることはありません。
和室と庭の繋がり
和室は、外土間と土間と一体となって使用されることを想定し、沓脱石でいつでも外に出れるようになっています。
目の前には【雑木の庭】和室部紹介-ユニット植栽法の勧め!シンボルツリー1本植えは危険!?で紹介される庭が整えられています。
土間で団らん後、少し落ち着いた和室で寛ぐような運用でしょうか。
太陽が低い季節には、壁にヒサカキの影絵を臨むことも。
景石に上ったハイゴケが庭に落ち着きを与えています。
土間と庭の繋がり
いよいよ土間の紹介です。
元々のこの半外空間の着想は、実家のコンサバトリーから来ています。
【家づくり】はじめはここで建てる気満々だった!!三井ホームで建てたくなるポイント5選の記事で触れていますが、外とのつながりを重視した体感が元になっています。
天気が良い休日の日に家族やお客さんとお茶や食事を楽しむ空間。
何物にも代え難い良い時間です。
そんなお家時間の中心となる場を旅館や、お寺の設計もされている奥野さんが設えたらどんな空間になるのか?弘栄さんの大工仕事、左官仕事でどんなディテールに仕上がるのか?JINENさんがそれらを読み取ってどんな景色を用意するのか?
一切をプロの方々にお任せして、正に我が家のアイデンティティと言える土間庭空間が出来上がりました。
詳細は【内覧写真6】和風コンサバトリー!?設計事務所で建てた家の土間サロンの魅力や【内覧】コンサバトリーが欲しくなる!雑木の庭との一体感を感じられる土間サロンを動画でご紹介!の記事にかいてあります。
休日の朝にドアを全開に開けて、鳥の声や音楽をゆったり聴いて過ごす時間もお勧めになります。
また【家づくり】設計事務所で建てた家の、気兼ね無く快適に暮らす為の間取りのポイント10選後半に書いた様に、玄関に入る必要が無く、オープンな場所なので、半パブリックな場所として気兼ねなく使い勝手が良いです。
中からだけでなく、外から見ても絵になる景色になっています。
縁側と庭の繋がり
縁側はコナラやモミジといった高木のお陰で、真夏も樹冠に守られた居心地の良い居場所になってくれています。
庭をぐるっとした後の談笑の場として土間と同じように、半パブリック的に気兼ねなく使用できています。
また【暮らし】月見を愉しむ住宅の間取りとは?リビング、縁側、土間から中秋の名月を臨むで書いた様に、南面に接した縁側は、東を向いている土間と同様に月見の場所としても適しています。
縁側でビールを飲みながら月見をする生活もお勧めかもしれませんね。
リビングと庭の繋がり
リビング部の庭については【雑木の庭】内からも外からも美しく、足元は実生のモミジの群生地となったリビング部西の紹介に詳しく書いています。
JINENさんによって、外からのリビングへの視線は植栽のアーチによって制限され、杜の中の家感を感じられるようになっています、、、が、、住み始めてから気付いた意外な嬉しい事ですが、リビングの中から外を見た方が杜感を濃厚に感じることができました。
この杜感は、土間や和室から感じる和の風景とはまた違い、高原のリゾート地のような体感を与えてくれます。
更にカーテンを閉じながらも、雑木の庭によるアートを感じられる仕掛けが、建築とのコラボレーションで発生していました。
詳しくは【内覧写真】雑木の庭の恩恵!秋冬のリビングに10平米の巨大アート+和室に美しい影模様!に書いています。
普遍的な楽しみの紹介
季節の移ろいを感じる
多くの花が咲く春先も素晴らしいのですが、今年は初夏と秋の冬の対比だけご紹介します。
日に日に新芽が芽生える青々とした初夏。
落葉が進み、葉の密度が低くなりながらも華やかな色づきを魅せる晩秋。
2022年のクリスマスに雪が降りしきる景色
【雑木の庭】秋を彩る実りの植栽19選-活用方法の紹介で紹介したようにコナラを中心とした大小の実りも感じられ、どんぐり拾いに精を出します。
【インテリア&雑木の庭】2022年上半期に飾ったり庭に咲いた花37選(時系列順)に書いた様に、春先から順々に花が咲いていきます。12月はツワブキが咲き乱れ、もうすぐツバキの開花も始まりそうです。
自然との繋がりの楽しみ
【雑木の庭】メジロが盗み喰い?!秋の土間サロンからのバードウォッチングで決定的瞬間を撮影で書いた様に、土間からは極近い距離でバードウォッチングを楽しむことができます。
メジロがヤマコウバシの、実を啄む決定的瞬間も。
【雑木の庭】リビングからのバードウォッチング、ハトが仲間と羽を休める空間は庭園気分!?に書いた様にリビングからも、仲睦まじいツガイの鳥達を眺めることができます。
その他まだまだ撮影できていない鳥達が沢山。
天候の移ろいの楽しみ
一つ目は、【雑木の庭】雨が好きになる、涸沢が満たされ流れのある庭に変わった景色で紹介した、雨によって涸沢がせせらぎに変わる景色
二つ目は【雑木の庭3】設計事務所で建てた家の雨上がりの朝の土間庭の暮らしで紹介した雨上がりの景色
雨滴をまとった植栽達は、朝日の反射で美しく輝きます。
一日の移ろいの楽しみ
一日の中の夕景の楽しみは【外観写真】雑木の庭の3つ目の見所!!西日が柔らいできた晩夏の夕景12選にて
夜景の楽しみは【内から覗く外観写真1】ライトアップされた雑木の庭を楽しむ為の5つの大事な工夫にて
以上のように、1年を通して昔感じていたような懐かしい自然との関わり、人との関わりを楽しめる建築と庭になっています。
今後も継続して本ブログにて、素晴らしいと思える瞬間を記録してご紹介していきたいと思います。
内観やインテリア、DIYのまとめ記事ご紹介
内覧写真のまとめは【内覧写真】設計事務所による土間庭の家の内覧まとめ
外観写真のまとめは【外観写真】設計事務所による土間庭の家の外観まとめ
インテリアのまとめは【インテリア】設計事務所による土間庭の家のインテリアまとめ
設計事務所による家づくりのまとめは【家づくり過程0】ハウスメーカー、工務店を経て設計事務所に至るまでの経緯
苔庭づくりDIYのまとめは【雑木の庭】苔庭への道のり、手抜きまき苔DIYから4週間で定着可能か結論付ける!!
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