流れのある庭への憧れ
流れのある庭って素晴らしいと思います。JINENさんの作例の和泉の杜を見学したとき、水の流れによって生み出される清涼感というか空気感にとても感激しました。
普通の住宅にこのような流れをつくることが可能なのか?
疑問を持つ方もいるかと思いますが、近年では不可能では無いようです。
流れのある庭を諦めた理由
JINENさんには最初、流れはどうですか?と提案頂きました。
しかし循環式の流れにしても、毎日結構な水量が揮発するらしく、ランニングコストが心配で諦めることにしました。
降雨時のみ流れる涸沢の庭に
但しここでただ流れをやめないのがJINENさんの凄い所でした。
雨が降ったときのみ流れになる、涸沢にしましょう、という提案でした。
涸沢は山の中には自然に発生している景色で雑木の庭によく馴染むそうです。
雨水を利用する為、ランニングコストはかかりません。
以上のような経緯で我が家には、下の写真のような涸沢が設えられています。
雨で涸沢が美しい水面の流れに
この秋の台風の影響の大雨で、ついに涸沢の景色が大変貌を遂げていました。
何も経緯を知らない人がみれば、豊かな水を湛えた流れのある庭に見えます!!
JINENさんの心配りで、水はけが大変良い庭なので、この景色も刹那的なものですが。
普段の景色も勿論お気に入りですが、一等特別な記録となりました。
こちらは庭の東から西へ流れていく様子。
庭の中央から西へ。
リビング前とアプローチ前の庭を流れが区切っています。
雨による絶え間ない波紋が美しいです。
玄関側から東側へ視点を変えた写真。
明鏡止水のように灯りを水面に投影しています。
竣工してから半年、また新しい雑木の庭を体感することができました。
涸沢の勧め
庭に流れの造作は大変美しく、憧れている方も多いかと思います。
しかし、イニシャルコスト、ランニングコスト、メンテの問題で諦めることもあるかと。
その場合、雨水を利用したランニングコスト、メンテいらずの涸沢の施工を設えを候補に入れてみては如何でしょうか?
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