今回は二十四節気でいう大雪を超え、正月の飾りとしても重宝される実りの植栽についてご紹介したいと思います。
魔除けの意味がある赤い実-冬の実は8割がた赤い
赤い実をつける木は吉祥樹と呼ばれ、昔から魔除けの効果があると言われてきたそうです。
千両、万両、十両等が有名ですが、実は冬の実は8割がた赤いらしいです。
なので、後ほど紹介する「百両(ヤブコウジ)」「ガマズミ」「オトコヨウゾメ」も吉祥樹といっても良いのかもしれません。
一つずつ見ていきたいと思います。
千両(センリョウ)
【雑木の庭】常緑低木樹センリョウとは?その生命力と縁起木としての楽しみ方で以前ご紹介しました。
センリョウは地下茎で毎年どんどん新芽が出てくるので、枝モノとして思い切って剪定してしまっても大丈夫です。
・10月〜2月という長い間赤い実をつける
・花言葉は「富」「恵まれた才能」
・実は美味しくないが鳥がよく食べる
・地下茎から毎年新しい茎が出てくるので、正月等のに実ついた切花にして、縁起木として使われる
・縁起が良いので花言葉は「利益」「裕福」
・最大80cmと小振りで半日陰を好む
・剪定時期は12月、1月くらい
・根付いてからの水遣りは降雨のみで大丈夫(ホントに?)
・和風庭園の下草として使われてきた
・1年中緑の葉を楽しめるセンリョウ科の常緑樹
今年は4月に一度枯れてしまい、下の写真のように地下茎からひこばえのように復活してきています。
そのせいか、今年は結実しませんでした。
来年に、夏の花と共に期待したいと思います。
万両(マンリョウ)
【雑木の庭】秋を彩る実りの植栽19選-活用方法の紹介にて軽く紹介しています。秋にはまだ実は緑色でした。
マンリョウはセンリョウとは違い、幹からカットして飾るのでは無く、葉の下の実の部分をカットして飾った方が良さそうです。
・11月~1月と長い間赤い実をつける ・花言葉は「寿ぎ(ことほぎ)」「陰徳」 ・実は味はなく渋みも苦味もないが、食用にはされない ・ヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑低木樹 ・7月頃に白い花を咲かせる ・樹高は最大1m程度 ・日陰でも育つ ・暑さに強い ・何年かして古くなった枝を落とせば、直ぐに新芽が生えてくる
十両(ヤブコウジ)
ヤブコウジは雑木の庭においてグランドカバーとしてよく使われていますが、「千両、万両、十両」というように商売繁盛、金運UPの縁起物としても重宝されています。
1年でそれなりに増殖するが、飾り物として使うときは、寄せ植えの中から少し間引きする程度が良さそう。
・11月~2月までの長い間赤い実をつける ・花言葉は「明日の幸福」 ・日陰や寒さにも強い ・7月8月に花を咲かせる(その他、割といつでも開花する?) ・常緑性 ・樹高は10㎝程度
ヤブコウジは葉の寿命が長く、同じ葉を何年も付け続けることから「お目出度い」とよく言われるそう。
オトコヨウゾメ
オトコヨウゾメは先の3種と異なり、落葉樹です。
剪定を嫌うと書いてありましたが、枝の根本で切れば大丈夫なのではないでしょうか?
・10月~2月までの長い間赤い実をつける ・花言葉は「七変化」「奇跡」「魅惑」 ・日陰で育ち乾燥を嫌う ・4月~6月に花を咲かせる ・実は食べられないが果実酒にはできる ・樹高は最大3m程度とあったが我が家の株は4m程度まで成長しそう
ガマズミ
本日紹介する中で唯一、美味しい実だそうです。
剪定を嫌うと書いてありましたが、ひこばえでどんどん新しい枝が芽吹いて、成長も早いので、どんどん枝モノにしても大丈夫だと思います。
・晩夏から冬までの長い間赤い実をつける ・花言葉は「結合」「私を見て」「私を無視しないで」 ・日当たりが良い環境を好む ・5月~6月に花を咲かせる ・落葉樹で樹高は最大2m~3m
玄海ツツジ
こちらは実ではありませんが、冬の花ということで、玄海ツツジの紹介です。
どうやら玄海ツツジは春先と晩秋と2咲くようです。
晩秋から冬にかけては、下の写真のように、冬芽の集団から少しだけ咲きます。
冬に枝モノにしてしまうと、春先の花の密度が減ってしまうので、少しだけの剪定に留めた方が良さそうです。
・花言葉は「初恋」、「自制心」 ・日当たりが良い環境を好むが半日陰でも育つ ・ツツジの仲間ではもっとも早くに花を咲かせる(3月中頃) ・落葉樹で樹高は最大4m
万両のお正月飾り
風呂庭のマンリョウから切り出して飾ってみました。
今回は以上です。
次回は、「初冬の庭の管理について」ご紹介したいと思います。
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