家づくりに求めるもの
今回は「家づくり」について、どういった考えのステップを経て設計事務所に到る様になったのか、その経緯をご紹介していきます。
私自身、当初は「設計事務所」はどこか遠い存在であり、【家づくり】はじめはここで建てる気満々だった!!三井ホームで建てたくなるポイント5選の記事に書いた様に、最初はハウスメーカーで建てる気満々でいました。
実家での暮らしは、パナホームを経て三井ホーム、どちらも両親の家族に対する想いのつまった家で、今振り返ってみても、明るく温かい家庭的な家でした。
何十年経った今でも、当時の間取りや暮らしが夢に出て来て、幼少時代から青年時代の懐かしい日々に浸ることができます。
なので家づくりは本質的には、「何処で建てるか?」よりも、「誰とどのように暮らしていくか?」ということが重要だと思ってはいます。
なので、家の外観や仕様、はては性能についてさえ、人生の中での一つの趣向に過ぎないかもと思いつつ、その「趣向を追求した先の暮らしの彩り」を愉しむ為に、様々ば情報収集をはじめることにしました。
本記事では家づくりにおいて、多数派ではない「設計事務所」への依頼に至った経緯をまとめることで、
設計事務所の家で「どんな暮らしが得られると考えたか」をご紹介し、新居を検討されている方へのご例示になればと思います。
まとめると目次の4ステップになりました。
家づくりの目的、「ふだんを、いちばんの幸福に」を実現したい
シンケンスタイルさんの設計思想ですが、、、
但し、世の中には様々な価値観があり、自分自身が求める暮らしを探求しなければ、
目的は実現できないと考え、暮らしの価値観を探求する情報収集をすることにしました。
目的実現のために、暮らしの価値観を探求する情報収集
情報収集は下記6項目です。各項目の詳細は別記事を起こしますので、
ここでは各項目によって確認できた自分の価値観(趣向)だけ記載します。
- ハウスメーカーめぐり 「自然素材重視」「建具等ディテールの素材感」
- 工務店めぐり 「ふんだんな無垢材による圧倒的な素材感」
- Youtube 「温熱の快適性」「耐震性」
- 本 「和のテイスト」
- 設計事務所 「文化的な建築を住宅へ取り込んだときの心地よさ」
- お寺拝観 「なつかしさを感じるやすらぎ」「外とのつながり」
自分の価値観を確認できたので、あとは実現してくれるところを探しました。
自覚した価値観(耐震/温熱/素材/文化的建築/半屋外空間)の実現性
当然のように、最初はハウスメーカーで建てるものだと思っていたので、三井ホーム、住友林業、積水ハウスの営業さん@展示場に相談にいってみました。
詳細は省きますが、担当さんとの巡り合わせも大きかったと思いますが、前向きに話を最後まで聞いてくれ、図面の提案までしてくれたのは住友林業さんだけでした。
その後、工務店、設計事務所と話しを聞いて回ってみましたが、段々、自分の行脚に違和感を感じてきました。
ハウスメーカー、工務店、設計事務所はそれぞれが理念を持ち、それぞれのカラーで家づくりを行っているのに、意匠含めて固まってしまった自分の価値観をぶつけるミスマッチを続けて、希望の家が実現するのか?
という違和感です。ハウスメーカーの公式HPでは、「自家自讃」など理想の家を実現されているような実例が紹介されていましたが、一体全体の家の何%が当初の想いと竣工のギャップが無い、または当初の想い以上の家づくりができたのか、、不安を感じていました。
そんな中下の記事に記載したとおり、知り合いの伝手があった設計事務所にご相談に行った中で、
「気に入った作風の家を元に、自分の家を図面と監理によってどこよりも期待値高く実現してくれる」
のが設計事務所に依頼する価値だろうという考えに至りました。
また、建築家の方に、「別の建築家の作風を再現して欲しい」とお願いするのも違うなと感じました。
最も好みの家を設計していた奥野崇さんへのご相談
愛媛で設計事務所を営まれている奥野さんにメールをし、建築予定地である
名古屋で打合せをして下さることになりました。
そこで、私の家づくりの好みをお伝えした所、
遠方であるが請け負うことは可能であるとご回答頂き、
当初は想定していなかった建築家の方との家づくりがはじまることになりました。
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