今回はいよいよ雑木の庭の紹介に入っていきます。
JINENさんの作庭と奥野さん弘栄さんの建築が融合し、「ただそこに居るだけで良いと思える空間」に仕上がっています。
概要は下記の通りです。
造園:愛知が誇る雑木の庭の雄 JINENGARDEN 緑化面積:約40坪 (名古屋市緑の補助金活用) 中高木:45本程度 苔:杉苔:ハイゴケ混合10平米 エリア分け:アプローチ部、 リビング部、和室部 南部、東部、風呂部
それでは詳細をご紹介します。
JINENGARDENさんの紹介
愛知県安城市を拠点に、雑木の庭を作庭されています。
JINENさんの理念
「土の中の水の流れも自然の森に学び、庭の木々や植物の根が呼吸できる環境までも作り上げ」、植えた時が頂点の段々弱っていく庭では無く、年数を重ねる度に庭の中で住みよい生活環境へと育っていく「雑木の庭」を創って下さいます。
JINENさんの理念のページはこちら
JINENさんにお願いすることになった経緯
建築家の奥野さんに愛知県の造園家でいい方はいらっしゃりませんか?と伺い、JINENさんを紹介いただきました。
JINENさんは、お客さんを作庭された実例紹介に連れて行って下さるのですが、
HPでも集大成と紹介されている「和泉の杜」と名付けられたお庭で、個人宅とは思えない、植物園のような多様さ、美しさ、空気感を体感し、こんな夢のような環境で生活がしたいと思い、造園をお願いすることにしました。
その他紹介事項
・各市町村の都市緑化推進事業補助制度の活用に精通しているので、手続きを代行して下さいます ・建築家の伊礼智さんや造園家の荻野寿也さんも審査員をつとめるユニソンさんのフォトコンテストで毎年受賞されています。 ・主にインスタで熱く情報発信されていますので是非ご覧くださいませ。@jinen_garden
庭のエリア分けの紹介
中々に植栽が多様で数が多く、1枚の写真には収まらないので、便宜上下の写真の様にエリア分けをして紹介していきます。
風呂庭はここには写っていません。
南部:南の塀に面する庭 アプローチ部:三和土のアプローチに 面する庭 和室部:和室と外土間に面する庭 リビング部:リビングに面する庭 東部:東の塀に面する庭
アプローチ部の紹介
門扉を開けるとキレイな樹形の満天星が迎えてくれます。
その後ろに繊細で美しい葉模様を示すヒメシャラ、更に後ろに5mを超えるコナラがそびえ立ち、守られるようにヒサカキが植えられています。
アプローチを挟んだ反対側にはコナライロハモミジ、アセビが並び立ちます。
将来更に成長して頼もしい樹冠を形成してくれる高木達ですが、既に現在も木陰を庭にもたらし、庭の空気を和らげてくれています。
リビング部の紹介
リビング部は濡れ縁から庭の小広場へ向かう石畳を中心に左右に分かれています。
写真左から殆ど見えていないですが、ヤマツバキその右にコナラ、イロハモミジ、その手前にヤマコウバシです。
写真右には、中心からエゴノキ、その右にシャシャンボが並び、手前中心にコナラ、その右にアカシデという構成です。
これら木々が木陰を提供してくれるお陰で、夏でも夕方の水遣り1回で、足元の苔がモリモリ元気に育っています。
特にコナラはこの暑さでも全く弱る様子を見せず、地上で木陰を与え、地下では深い根により通気通脈をもたらし、この庭に安定感をもたらしてくれています。
和室部の紹介
和室部は中心にシャラの幼木を携え、左にヒサカキ、右にサワフタギが植えられています。
冬に植えられたヒサカキは雪も何度か経験し、弱っているように見えましたが、暑くなるに従い、ぐんぐん新芽も成長し、元気になってくれました。
残りのエリア紹介や、エリア毎の詳細は、後日アップしていく予定です。
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