今回は落葉樹だけど落葉しない、ヤマコウバシの開花と芽吹きをご紹介していきます。
ヤマコウバシの植生
ヤマコウバシの1年を通しての様態
春から秋にかけて、1年の多くをこの緑色の様態で過ごします。
10月初旬のまだ葉が緑の内に実が黒色に熟してきます。
好みは人が食べる程美味しいものではありませんが、【雑木の庭】メジロが盗み喰い?!秋の土間サロンからのバードウォッチングで決定的瞬間を撮影で紹介したように、メジロにはかなり人気がありました。
11月初句から黄葉がはじまり
11月中旬には【雑木の庭】小雪の紅葉はヤマコウバシが主役になりましたのように美しい紅葉となります。
11月下旬には枯葉色まで変色し、以降春までこの様態を保ちます。
ヤマコウバシは枯凋性により落葉しないことから、受験生に人気の縁起木となっているようです。
芽吹き直前になると、枯葉と新芽が同時期に目立つようになります。
3月下旬からようやく落葉がはじまり、新芽を展開し出しています。
イロハモミジやコナラ、シラキ、ヒメシャラ、サワフタギなどの落葉樹と同じくらいの時期でした。
早春に開花し葉が展開していくクロモジ属の中では1番遅い方になります。
しかし、クロモジやシロモジ、アブラチャン等の他のクロモジ属と比較しても、葉が大きくなるのはゆっくりなようです。
クロモジ属の中でも花は最も控えめで、この距離でもよく開花状況が分かりません。
これだけ近づいてみると、ようやくシロモジやクロモジ等、クロモジ属に似た花が開花していることが分かります。
春から初夏へ向けた開花の傾向
恥ずかしながらですが、、
植栽2年目になって、ほぼ全ての植栽が開花するようになって漸く3点気付いたことがあります。
1.殆どの樹が開花するということ
2.○○科○○属という生物学の階層分類は、良くその植栽の特徴を表していること
3.特に○○属が同じだと、葉や花の様態までよく似通っていること
我が家の植栽達は、2023年になり、早春に咲くクロモジ属、ツツジ属からはじまり、春に咲くガマズミ属に主役が移りつつあります。
ガマズミ属はガマズミ、オトコヨウゾメ、ムシカリ。
同時期にツツジ科のブルーベリーやドウダンツツジも。
少し遅れてシャリンバイ属のヒメシャリンバイやシャリンバイ。
シャリンバイが咲き出したらズイナ属のコバノズイナやバイカウツギ属のバイカウツギが同時期に。
ハイノキ属のハイノキやサワフタギ、ナナカマド属のアズキナシ、ヤマボウシ属のヤマボウシがそれに続く感じでしょうか。
その後はヤマアジサイで開花は一息つき、エゴノキやヒメシャラ、シャシャンボなど夏の花が咲き出します。
昨年の開花のまとめは【インテリア&雑木の庭】2022年上半期に飾ったり庭に咲いた花37選(時系列順)でご紹介していますが、またアップデートしていきたいと思います。
今後も雑木の庭の開花リレーの様子をご紹介していきたいと思います。
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