2023年1月下旬、名古屋市も記録的な大寒波に見舞われ、我が家の庭もほんのひと時で積雪しました。
2022年のクリスマスにも積雪し、【雑木の庭】紅葉に積雪、実生のモミジやコナラが創る希少な季節の混在風景(動画有り)の記事にて昼間の景色をご紹介していますが、昼と夜では大分趣が異なる事が分かりました。
そこで今回はライトアップされた積雪の景色が、旅館のような佇まいを見せてくれましたので、その様子をご紹介していきます。
家づくりのコンセプトと普段の我が家の景色
我が家は建築家の奥野さん、飛騨の匠を擁する弘栄さん、造園家のJINENさんの手により、「なつかしさを感じられる景色の中で過ごせる家」をコンセプトに家づくりを行いました。
平時は苔庭で緑多くしっとりとお寺のような、里山のような懐かしい景色。
その景色と建築は、様々な多様な距離感がグラデーションのように設えられ、厳選された自然素材と手仕事によって全てが一体となるようにまとめて頂いています。
詳細は【家づくり】ユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞した建築と庭が一体の土間庭の家を紹介!!の記事に記載しています。
ライトアップされた積雪が齎す庭の変化
苔の大部分に積雪することで、お寺の苔庭から旅館の雪景色に綺麗に塗り替わったようになっています。どうやら苔庭に積雪という組合わせは、がらっと景観を上手く着せ替えをしてくれる、相性の良さがあるようです。
また、地灯りは雪の白さを一層際立たせ、より雪庭の雰囲気を整えてくれる効果があることも分かりました。
リビングから見た雪景色
地明かりに灯された雑木の庭をリビングから眺めます。
この様に夜景を楽しむときは、【内から覗く外観写真1】ライトアップされた雑木の庭を楽しむ為の5つの大事な工夫に書いたように、室内は調光式の照明のほうが雰囲気を楽しめます。
縁側まで雪が掛けられ、完全に雪国の様相となった庭を楽しめました。
土間サロンからの雪景色
こちらは庭との距離感が最も近い土間サロン。
三方が木製サッシ戸で囲われた和風のコンサバトリーです。
この日は台風かと思うような暴風雪が吹雪いていましたが、正面の戸を開けていてさえ、土間内に風が入り込む事は無く、景色を楽しむ事が出来ました。
豊かなお家時間を演出する為に、半外空間が家づくりに大分浸透してきているかと思います。
この土間サロンのように、限りなく外に開いていながらも、暑さ寒さに、風や雨から十分に守ってもらえる空間は、使い勝手が大変良い事をあらためて感じ入りました。
積雪の庭を散歩
また土間は庭散歩する際の休息ポイントとして、外からその姿を見るだけでも落ち着きを与えてくれます。
実用的に使って便利かつ、情緒溢れる家の意匠として、建築家の奥野さんが生活に寄り添って設計下さいました。
土間サロンから手の届く範囲には、ヤマアジザイやアオキ、アセビ等が雪化粧を美しくまとっています。
和室前のユニット植栽も雪と苔のコントラストが綺麗です。
一歩土間から踏み出せば、アプローチとリビングの間に広々とした雪庭が。
コメント