【雑木の庭】雑草管理の3つの工夫とそれでも直ぐに抜くべき雑草14選

雑木の庭
ランキングに参加してます。1日1回クリックして頂けると嬉しいです!

今回は1年目の夏を迎えた我が家の庭で、徐々に伸びてきた雑草のお手入れについて紹介します。
この雑草の管理が大変で、造園を躊躇されている方もいるかと思います。。

本記事の目的

本記事ではJINENGARDENさん造園の庭で、
・雑木の庭において雑草管理のし易い庭とは?
・明らかに抜いた方が良い雑草とは何か?
・抜かなくて良い雑草とは?
について記述し、庭の管理に対する心理的ハードルを和らげることを目的にしています。
(自分も含めて)

スポンサーリンク

雑木の庭において雑草管理のし易い庭とは?

高木や亜高木による木陰で帰化植物の生育を防ぐ

高田宏臣さんの著書「これからの雑木の庭」に書いてありましたが、

ススキやセイタカアワダチソウ、ヒメジョオン、オオアレチノギクなど、旺盛に成長して背が高くなる雑草の多くは、日なたでしか生育できません。

これからの雑木の庭

とのことです。
実際に、下の写真のように、整地する前の我が家の敷地は、セイタカアワダチソウを主とする雑草のジャングルでしたが、現在はセイタカアワダチソウは生えてきません。

敷地を整地前の状態

マルチングで地表への光を遮る

マルチングとは英語で、植物の株元をさまざまな資材で覆うことを意味します。
マルチングは土壌中の水分の蒸散のコントロール等、様々な目的で行われているそうです。

このマルチングによって地表への光を遮ることで、多くの雑草の種子が発芽することを防いでいるようです。

我が家では、「バークチップや落ち葉」「苔」でマルチングされています。
我が家の実績から言えば、より雑草の抑制効果が高いのは「苔」だと感じています。

「苔」エリアは、雑草の発生頻度も低く、生えても抜きやすいので管理が簡単です。

効率的に雑草を除去する

こちらも高田宏臣さんの著書「これからの雑木の庭」に書いてありましたが、根こそぎ取る必要がある雑草は、地下茎で増えていく一部の種類に限られるそうです。

地下茎雑草で代表的なものは以下になります。
・「スギナ」
・「タンポポ」
・「ヤブガラシ」
・「チガヤ」

地下茎以外のものは、地表部を刈り取ることで弱らせていくことが可能とのことです。
地表部だけで良いと割り切れれば、雑草の除去は格段に楽になります

明らかに抜いた方が良い雑草

そもそも雑木もそうですが、雑草という「くくり」は人が勝手に決めたエゴだとよく言われていますが、庭の管理において、素人の私から見ても明らかに早く抜いた方がよい種類があります。

スギナ

地下茎で、地上部より根がかなり深い上に、茎が切れ易く完全に引き抜くことが非常に困難。あっという間に伸びるし増える。除草剤が一番効果的だがマメに引き抜き続けることで、段々減ってくる。

タンポポ

どこにでも(苔の中でも)葉を大きく広げて景観が崩れる。地下茎で何回も生えてくる。タンポポ畑にする気が無い人はマメに抜いた方が良い。

スズメノカタビラ

成長が早く、背が高く成長する為景観が崩れる。根が浅く抜きやすいが、抜くときに土が大量に取れてしまうので早めに抜いた方が良い。

スズメノカタビラ

エノコログサ(猫じゃらし)

見た目はそんなに悪くないが、あっという間に増えてしまう。穂が付いて種をばらまく前に抜いた方が良い。

クワクサ

背が高く成長する為景観が崩れる。他の園芸種に紛れて何気なく増えて成長する。根が浅く抜きやすいが、抜くときに土が大量に取れてしまうので早めに抜いた方が良い。

イノコヅチ

ヒユ科イノコヅチ属の多年草。存在に気付いた時には高さ1m程度まで成長している。景観もよろしくないので、早めに抜いた方が良い。

イノコヅチ

タデ類

木の根元に知らないうちに花が咲くまで大きくなってしまいます。

際限なく増えるので早めに抜きましょう。

タデ類

コミカンソウ

一年草ですが、繁殖力が非常に強く、広がりやすいです。

抜くときに果実のような種子を落としやすく、それがまた発芽してしまうようです。

除草剤の使用推奨されているようです。

コミカンソウ

チドメグサ

グランドカバー泣かせの雑草。繁殖力が非常に強く、芝生や苔を覆ってしまう。抜こうとしても、葉っぱがちぎれて根が抜けない厄介者。

見つけ次第、こまめに葉っぱをちぎる必要がある。

チドメグサ

ヨメナ類

キク科の雑草。地下茎があり群落を発生させる恐れがあるので、見掛けたら早めに抜いた方が良い。

ヨメナ類

ミチタネツケバナ

アブラナ科の雑草。根は強くなく抜きやすい。2月〜4月の花は若干綺麗。しかし、種を周囲に弾けて拡散させる方法で、爆発的な繁殖力を持つため、花を見掛けたら抜いたほうが良い。

ミチタネツケバナ

シロザ

アカザ科の一年草。樹高最大1.5mに達する。夏に花を咲かせる前に抜いた方が良い。

シロザ

ムラサキカタバミ

脈絡もなく様々な所から生い茂り、既存の苔や玉竜、下草等の景観を崩す高さまで成長する。春から秋まで咲き続け、駆除困難な繁殖力を持つ。

クローバーによく似ているが、葉の形で見分けることが可能。カタバミはハート型、クローバーは葉の縁が丸い。

玉竜の中に発芽したカタバミ

オオアレチノギク

キク科イズハハコ属の1種。夏には1mを超す背丈まで成長してしまう。
外来生物法にて要注意外来生物にも指定されているので、見つけたら抜いておきましょう。

オオアレチノギク

ノゲシ

キク科の一年草。50~100㎝まで成長する。道端やコンクリートの隙間など、どこでも発芽する。
景観が崩れるので、抜いてしまいましょう。脈絡のないとこからどんどん生えてきますが、苔でみっちりマルチングすると、大分発生を抑制できます。
乾いていると抜き難いので、水やり後に抜くのがお勧めになります。

ノゲシ

抜かなくて良い雑草とは?

マルチングの考え方に似ていますが、背が高くならず、地表を覆ってくれる雑草はグランドカバーとして抜かなくても良いのでは?という考え方があるようです。

例えば「カタバミ」「コニシキソウ」「ドクダミ」「シロツメクサ」等など。。

確かに景観を大事にしているカフェ等で、ヤマハコベで一杯に覆われた敷地はとても綺麗でした。

HIOMO cafeの駐車場

以上になります。

近いうちに、「抜くべき雑木の幼木」について記事をアップしたいと思います。

コメント