【雑木の庭】勝手に生えてきた実生の雑木12種と管理の考え方について(抜く抜かない)

実生の幼木の管理 雑木の庭
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本ブログでは、「設計事務所」「工務店」「造園家」三者による家づくりの経緯や暮らし方含めて情報提供していきます。

我が家は建築と庭の調和を評価するユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞できました。

初めての方は【家づくり】ユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞した建築と庭が一体の土間庭の家を紹介!!の記事からご覧下さいませ。

本記事の目的

本記事ではJINENGARDENさん造園の庭で、
・モミジやコナラ以外にも勝手に発生した雑木について、特徴の調査を行い
個人の庭で育てていけるものなのか、検討状況を公開し、造園を考えている方や維持されている方々と情報共有することを目的としています。

以前、庭に勝手に生えてきた、モミジとコナラの成長記録については紹介しています。
この2種については、庭に植えてある種であることもあり、しばらくは成長を見守っているところです。

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勝手に生えてきた実生の雑木の樹種について

多分、鳥達が運んで来てると思いますが、我が家で確認できている実生の幼木は下記9種になります。
一つ一つ現状の写真と共に、特徴と管理の考え方を紹介していきます。

No樹種特徴管理の考え方
1モミジ成長早いが景観を崩さない
(浅根性で抜きやすい)
見守る
2コナラ成長早く、深根性。
(地上高と同等の根深さ)
場所によっては
早めに抜く
3クスノキ成長早く、深根性
(比較的抜きやすい)
迷い中
4ケヤキ成長早く、浅根性
(浅根性だが抜き難い)
基本的に抜く
5ナンキンハゼ成長早く、浅根性迷い中
6エゴノキ成長早く、浅根性見守る
7トウネズミモチ実が多く、鳥害が発生する抜く
8ムクノキ?不明迷い中
9シマトネリコ成長が早い、深根性抜く
10カラスザンショウ成長が早く、浅根性抜く
11ヒノキ成長が早く、浅根性抜く
12ナンテン抜かない
勝手に発生した実生の幼木リスト

抜く抜かないの考え方

一般的には、鳥によって運ばれてきた実生の雑木は、全て抜いてしまうそうです。
それは成長速度が早い樹種が多く管理が大変になることや、作庭時に意図された景観を壊しやすいことが要因のようです。

一方我が家では「成長速度」や「深根か浅根か」「最大樹高」さらに言えば「樹種」で一概に抜く抜かないを決めないようにしています。

作庭いただいたJINENさんと相談し、樹冠がもう少し欲しいエリアでは、成長速度が早く最大樹高も大きなコナラやエゴノキを残す判断をしています。

また最終的に高木にまで成長するモミジについては、場所場所で剪定管理を施し、低中木に留めて、景観を充実させる試みも実施しようとしています。

更にクスノキについては、虫が殆どつかなく管理が楽であり、幼木時の樹形が可愛いので、庭で盆栽のように育てて楽しんでいます。

造園の専門家の方と相談しながらであれば、実生の雑木も園芸の一部として楽しんでいくことは可能ではないかというのが、2022年現在の考えになります。

モミジ

最初に我が家の庭に発生した幼木はモミジでした。
3月に発芽し、たった5か月程度で大きいものは60㎝程度まで成長しています。

庭全体で数十株と数も多いのですが、景観上好みであるので現状は成行きで育てています。
大きく育ったものを抜いたことはありませんが、浅根性で抜きやすい方の植物ではないかと思っています。

モミジ

コナラ

モミジに少しだけ遅れて発芽が始まったのが、このコナラでした。
数はモミジ程ではありませんが、20株程度でしょうか。

雑木の庭の高木層の主軸となるコナラですが、発芽一年目の成長速度はモミジの3分の1程度に見えます。

しかしコナラは深根性で、地表部の丈と同程度の根の深さを持つとのことで、成長すると抜けなくなってしまいます。
陽樹が欲しいエリアの株は残して、残りは盆栽にする等して選別をしていかないといけ無さそうです。

また、この秋以降のどんぐりからまたどんどん発芽してしまう可能性があるので、どんぐり拾いに勤しむ必要も出てきそうです。

コナラ

クスノキ

こちらはグーグルレンズで判定しただけなので、自信がありませんが、クスノキとのことでした。
成長が早く、深根性とのことですが、この大きさ程度なら容易く抜けます。

現在確認できているだけで、3株発生しています。界
「常緑の高木で、自然界では20m以上、庭では8m程度が目安。葉の光沢は美しく、風格があり、独特の明るい雰囲気がある。外周林や家の裏側などに堂々と大きく用いたい」と高田宏臣さんの本には書いてありました。

サイトによっては、このような非常に成長が早く大きくなってしまう高木は、高所での剪定作業が必要になり難しいので、植えない方が良いと書いてありますが。。

陽樹が欲しいエリアにも一株自生しているので、どうするかJINENさんに相談したいと思います。

クスノキ?

ケヤキ

こちらはモミジと同じくらいの時期に発生しました。
グーグルレンズでの判定で確信は持てませんが、少なくともニレ科である可能性は高いと思います。

このケヤキはよっぽど抜いていった方が良いのでは?と現状思っています。
それは、「落葉の高木で30m以上に成長すること、モミジと同じ程度成長速度が早いこと、浅根性と書いてありますが、この写真程度の大きさでも既に引き抜くのが困難になりかけていること、繁殖力が以上に高いこと」
からです。

落葉の高木なので、コナラと同じような活かし方ができたら良いのですが、真っすぐ直立して成長させるのも難しそうで、素人ながら扱いが難しそうな印象を持っています。

ケヤキ?

ナンキンハゼ

こちらは5月頃に発生した幼木で、ナンキンハゼと推測しています。(グーグルレンズ)
成長速度はモミジを凌ぐ速さです。

落葉の高木で、15mまで成長するそうです。浅根性で、まだ抜けそうです。
「紅葉が非常に美しく、鑑賞価値は高いものの、一度大きくなると手が出なくなるので、一般の庭での植樹はお勧めしない」
と、怖いことが書いてあるサイトもあります。

雑木の庭の本で、ナツハゼはよく出てきますが、ナツハゼとナンキンハゼは全く異なる種のようです。

丁度高木が欲しいエリアに自生しているので、現状残してありますが、非常に旺盛な繁殖力もあるようで、抜いてしまった方が良いような気もしています。。

こちらも相談ですね。。。

ナンキンハゼ

エゴノキ

こちらもグーグルレンズ判定ですがエゴノキが勝手に生えてきました。

しかも何故かアオキのひこばえとしてです。

エゴノキは半日陰で育ちやすいそうで、この場所で大きくなれるか分かりませんが、ここは高木が欲しい所であるので、このまま育つなら育てても良いのかなと思っています。

因みにエゴノキは、リビング部にも植えてある、花も実も紅葉も美しい見所が多い人気の樹種になります。

エゴノキ

トウネズミモチ

こちらもグーグルレンズ判定ですが、トウネズミモチとのことです。
南部のエリアに10株程度確認しています。

すこしネット検索すると、トウネズミモチは帰化樹木であまりにも繫殖力が強く、「要注意外来生物リスト」に指定されているとのことです。

また、秋になる果実に鳥が集まりやすく、鳥害も問題になりやすいとのことです。
こちらは見つけたら抜くようにしようかと思います。

トウネズミモチ

ムクノキ?

こちらはグーグルレンズでは「ケヤキ」と判定されますが、違う気がしています。
成長はモミジと同じくらい早いです。

桜系だったらいいなと思いつつ、何か分かるまで抜かずに置いてあります。

植栽2年目に入り、グーグルレンズで再判定すると、「ムクノキ」とでてきました。
最大20mにもなる高木なので、抜くか迷いました。
結局JINENさんと相談し、もう少しこのまま育ててみることにしました。

勝手に生えてきたムクノキ

シマトネリコ

こちらは様々なエリアに発生したよく分からない植物です。
(ミカン系で判定されることも・・)

見た目は悪くないので、有害でなければそのままでも良いかなと思っています。

勝手に生えてきたシマトネリコ

カラスザンショウ

鳥の落としものから増えるよう。

落葉樹だが、綺麗に黄葉はし難い。

とげがある。アゲハの幼虫などの食害を受けやすい。

山椒のように香ばしい。

勝手に生えてきたカラスザンショウ

ヒノキ

こちらはずっと何か不明で、松かな?と思っていた針葉樹の幼木。
グーグルレンズによると、ヒノキのようです。

ヒノキ類はコニファーガーデンのような所で植えられていることもよくあるそうです。

成長が早い事、我が家の庭とは少し趣が合わない気がする事の2点より、抜いてしまうことにします。

勝手に生えてきたヒノキ

まとめ

植物は全くの素人なので、現状判断がつかないことだらけです。。
大抵は幼木の時点でが可愛らしく、折角我が家の環境に適応しつつあるのなら、そのまま活かしていきたい気持ちもありますが。。。

JINENさんのご知見をお借りして考えていきたいと思います。

下記【抜くべき雑草】の記事と併せて、庭の管理のご参考になればと思います。

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