今回は本来「雑木の庭」の最初に記事にするべきであった「雑木の庭とは何か?」について記載します。
これまで、我が家の庭はJINENさんに完全にお任せで作庭されており、私自身は雑木の庭について不勉強で何も知りませんでした。
植栽から8か月程度の間にJINENさんから聞いたこと、この夏の連休で調べたこと(これからの雑木の庭:著 高田宏臣さん)を元に、朧気ながら雑木の庭についての認識をまとめました。
雑木の庭とは何か?
雑木の庭の定義
宅地の中に、日ごと季節毎に生長し変化していく、懐かしい里山のような豊かな自然環境を再現した庭。
雑木の庭の立体構成を成す樹種
日本の気候風土に基づいた里山の植生は以下のような立体構成で、お互いを守りあっています。
高木層:成長が早いコナラやクヌギなどの落葉樹が樹冠を広げて木陰をつくる 亜高木層:樹冠の元で暑さや乾燥に弱いモミジやヤマボウシ等が育ち、高木の幹への 直射日光を防ぐ 低木層:アセビ、アオキ、ヒサカキ、ベニシダやリュウノヒゲ、ヤブコウジ等が 地表温度上昇を抑制する
雑木の庭がもたらす恩恵への期待
落葉広葉樹を主軸として、季節毎の美しさと共に、夏は涼やかで明るい木陰、冬は日なたをつくりだす住環境の改善効果を期待されている。
雑木の庭の特徴
住環境改善効果
日射遮蔽:階層的な濃い緑陰によって日射を遮蔽し、地面や住宅の温度上昇を抑制する 風の発生:庭に植栽部と非植栽部があることで温度差が生じ、風が発生する 気化熱放出:葉が光合成を行う副産物として、酸素と水蒸気が放出され冷却される
ユニット植栽により成長が抑制されている
日射量調整:複数本を密植することで幹が木陰で守られ、枝葉が減り、成長速度が半分以下になり、管理し易くなる
ユニット植栽により樹形が調整されている
日射量調整:複数本を密植することで木陰が増え、枝ぶりが細く長く繊細に美しく成長する
枝や幹の若返り更新で樹形が調整されている
剪定:古い幹や枝をひこばえや、若い枝へと更新して、繊細な枝ぶりを美しく維持する
落葉樹を中心とした四季の変化
花や深緑、実、紅葉と四季折々の多様な変化を楽しむことができます。
花:エゴノキ、ツツジ、アブラチャン、ムシカリ、山桜、シャリンバイ、サツキ、ツツジ等 新緑:コナラ、モミジ他落葉樹等 実:ブルーベリー、センリョウ、マンリョウ、ナンテン、ガマズミ等 紅葉:コナラ、シロモジ、ヤマコウバシ、モミジ、シラキ等
まとめ
以上になりますが、雑木の庭は植栽から年々成長していき、どんどん環境改善効果が高まっていくそうです。
まだまだ出来立ての我が家の庭も、水やり等お手入れをしつつ、しっかり育てていき、今後をご紹介していきたいと思います。
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