今回は、多くの人が困っているだろう、ぬいてもぬいても生えてくる雑草、「スギナ」の対策方法と、その対策一月後の結果についてご紹介していきます。
マルチングによる雑草抑制効果の振り返り
以前【雑木の庭】雑草管理の3つの工夫とそれでも直ぐに抜くべき雑草14選の記事にてご紹介しましたが、恒常的な雑草対策としては、マルチングがあります。
マルチングとは英語で、植物の株元をさまざまな資材で覆うことを意味します。
土壌を覆うことで、水分の蒸散のコントロールや地表への光を遮ることができます。
古くは藁や木くず等がメジャーでしたが、芝生やクラピアなどの地表に広がるカバープランツ等、現代では多種多様なものがあります。
【雑木の庭】アレロパシー活性が高い我が家のグランドカバー5種の雑草抑制効果の実績でご紹介したように、他の植物の成育を邪魔する化学物質を分泌する、アレロパシーという作用を持つ植物も雑草抑制には有用です。
庭の景観や使い方に合わせたマルチングで雑草を抑制する
マルチング資材は多種多様なものがあるので、庭をどのような景観したいか?という観点でも選択することができます。
例えば、純和風の庭であれば、松の枯葉を強いておけば、強いアレロパシー活性によって、雑草を抑制することができます。
子供が走り回るような庭であれば、やはり芝生が定番のマルチングというように。。
和風寄りの雑木の庭は苔のマルチングでスギナを抑制する
我が家は、建物含めて和よりの景観になっているので、元々の苔エリアを増やして、しつこいスギナを抑制することにしました。
元々は苔:バークチップ=1:2程度の割合の庭でしたが、昨年暮らした経験により、苔の方が雑草抑制効果が断然高かったこと、緑の面積を増やしたかったことの2点がその理由です。
苔庭をDIYで増やしていった経緯は【雑木の庭】苔庭への道のり、手抜きまき苔DIYから2週間、苔は定着するのか?の記事をご参照下さいませ。
5月の1か月間におけるスギナ成育の抑制効果
2023年の5月初旬にスギナが数多く生えてきたエリアにまき苔を実施しました。
スナゴケとハイコケの2種混合の種苔を蒔いています。
因みに苔の中ではハイ苔が最もアレロパシー活性が高いらしいです。
下の写真は苔で地表を完全に覆えていない部分。
1月前にスギナを抜いていますが、また生えてきています。
まき苔エリアとバークチップの境界付近も苔が薄いせいかスギナが生えてきています。
しかし、視界を広げ全体を見渡してみると、スギナの発生を抑制できているのが分かります。
やはり苔によるスギナの抑制効果は絶大なことが確認できました。
多少生えてくるスギナも、他の元からあった苔エリアと同様に、根まで抜かなくてもそのうち生えてこなくなると思います。
おまけーその他のスギナ対策
苔による対策以外では、調べたところによると、スギナが生えてくる春先に、生えた傍からどんどん抜いていくのが良いらしいです。
そうすると、地表のスギナの葉から地下茎に栄養が蓄えられるのを防ぐことが出来、その後の成育を効果的に阻害できるとのことです。
お勧めできない対策は、地下茎全てを抜こうとすることです。
一生懸命抜こうと思っても、スギナは直ぐに切れてしまって、地表から見えない地下部分の茎が残存してしまいます。
頑張って抜こうとしても、労力に見合わない結果しか得られないかと思われます。
コメント