今回は2023年、植栽2年目に入り、勝手に生えてきたシリーズに新しく増えた「ナンテン」について、夏の著しい成長に伴って枝が混みあってきたので、剪定についてご紹介していきます。
ナンテンの剪定の必要性
一般にナンテンは自然樹形を愉しむ樹であり、自然に見える程度に整えるのが理想らしいです。
しかし、この8か月で分かったのは、ナンテンは枝の分化が非常に多く、放っておくとあっという間に鬱蒼としてしまう樹であるということです。
1例を挙げると、5月下旬から7月中旬のたったひと月半の間で、下の写真のように枝数が一気に増えてしまいました。
ですからナンテンは、庭の気流を整え、鬱蒼とさせないために、割と剪定を小まめにした方が良いのではと思っています。
ナンテンの一般的な剪定方法
通気性を整える剪定
根本付近で枝葉が混みあうと、気流が滞り、虫の住処となってしまいます。
根本から、思い切って枝数を減らしていくと良いそうです。
枯れ枝の剪定
日当たりが良すぎた株などは、ナンテンが自主的に枝葉を枯らして省エネ化を図っています。
この枯れ枝を残しておいても、良いことは無いので、剪定します。
実が咲かない枝の剪定
ナンテンの特徴として、一度実がついた枝はその後1~3年程度実がつかなくなるようです。
この枝を残しておくと、株の栄養が余分に取られて効率が悪いので剪定します。
高さを抑える剪定
ナンテンは樹高が最大3m程度になり、枝葉も多いので、庭に過大なボリュームを発生させてしまいがちです。
すっきりとした樹形を保つために、花が咲いた後の枝を選んで、切り戻し剪定をすると良いそうです。
我が家の実生株の剪定
通常のナンテンの剪定は、花芽をつんでしまわないように、実が落ちた後の2~4月程度に行うのが良いそうです。
しかし我が家のナンテンは、まだ開花するまであと2~4年程度ある為、時期に関わらずに気になったときに剪定することにしました。
ナンテンは生命力が非常に強く、強剪定に耐える為、実験的に思い切ってざくざく剪定していきます。
まず初めに、和室部の株株から。
剪定前がこちら。
これを根元から枝葉を切り取っていったらこのようになりました。
少しやり過ぎた気もします。
すっきりはしましたが、見た目それほど良くはありません。。
次はアプローチ部のミヤマシキミの足元の株。
こちらもあまり綺麗にはできませんでした。
その次は南部の二株。
こちらは一番上方の枝がまだ葉が広がっていないのもあって、大分貧相になってしまいました。
センスのかけらも身につきません。
最後は剪定前の写真は無く剪定後のみ。
ある程度背丈があった株なので、やり易かったです。
最後にして、漸く売られている苗木っぽい樹形にできたような気がします。
この晩夏のナンテンの剪定は以上になります。
ナンテン以外にも、コナラやイロハモミジ、クスノキ等の実生株がそこかしこに発生しているので、上手く剪定の技を身に着けていって、見栄えする株達に整えていきたいと思っています。
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