今回は、実生シリーズの中の【雑木の庭】勝手に生えてきた11株のナンテン、縁起木として迎える1年目春の成長記録に続く、ナンテンの第二段の成長記録になります。
ナンテンは常緑の低木で、ネットで調べると1年で15㎝しか伸びないとか、1.5mまでは直ぐに伸びるとか、情報が錯綜しています。
我が家では、少しずつ季節毎に成長の様子を記録しながら、最終的には80㎝程度の樹高に抑えて管理していきたいと思います。
何年でどのくらい伸びるのか?花や実はいつ、つくのか?
本記事では前回の4月初旬から5月下旬までの成長の様子をご紹介していきます。
我が家の実生のナンテン
2023年5月現在、我が家では庭の各地に数多くのナンテンの実生を確認しています。
4月から増えた株も、見失った株もありますが、それぞれのエリア毎にご紹介していきます。
和室部のナンテン
和室部に並んだ2株。こちらは4月中旬の様子です。
芽生えたばかりの葉は、少し赤身を帯びるようです。
こちらが5月下旬の様子、背丈も枝葉の数も殆ど変わらず、全体的に葉が大きくなっています。
高木のモミジであれば15㎝以上伸びるだけの時間経過なので、やはりナンテンの成長速度はかなり遅いといえます。
アプローチ部のナンテン
こちらはミヤマシキミの株元の1株。
4月中旬は漸く本葉が出始めた頃でした。
それが5月下旬には本葉の段数が増えています。
本葉が3段程度になるまでの成長は早いようです。
こちらは砂利の中に発生していた株の4月中旬の様子。
5月下旬には段数が1段増え、葉も大きく成長しています。
砂利の中からでも成長速度は苔の中の株と変わらないようです。
南部のナンテン
南部は山桜やシラキといった高木やオトコヨウゾメやムシカリ、シラカシやソヨゴといった低木が、地表に対して樹冠を形成しているエリアになります。
こちらは苔の中にポツンと発生した株の4月中旬の様子
5月下旬には倍程度の大きさまで成長しました。
こちらは朽木のそばの株。殆ど陽があたらない場所です。
4月中旬の様子です。
5月下旬には3倍程度の大きさになっています。
陽に当たらなくても旺盛に成長するようです。
東部のナンテン
東部はコナラやヒサカキ、ヤマボウシやヤマコウバシ、マルバノキなどが茂るエリアになります。
他のエリアと比較すると、西日の影響を受けやすいエリアです。
こちらはヤマボウシとヤマコウバシの足元の株の4月中旬の様子。
5月下旬になっても背丈は変わりません。葉が大きくなっているのみでした。
春から初夏の成長まとめ
全体的に、高木のモミジやコナラの実生株とは比ぶべくもなく、ナンテンの成長速度は遅いです。
他の実生株との成長速度の比較は、ヒサカキ>シャリンバイ>ナンテン>ヒメシャリンバイ>マンリョウ≒サツキぐらいになっています。
しかし、株毎の成長速度の個体差が大きく、ナンテン全体としての傾向はまだ不確かな所があるので、また数か月後を目途に様子をご紹介していきたいと思います。
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