今回は庭に発生するキノコバエの対策についてご紹介していきます。
実は昨年も同じ問題が発生し、色々な対策を講じていました。
結局は【雑木の庭】殺虫剤4種によるキノコバエ対策!オルトランDXが最適か!?でもご紹介したように、オルトランDXの粒剤を株元に散布することで、植物に薬剤成分が行き渡り、植物を餌とするキノコバエが気にならなくなる程度まで減少する効果を得ていました。
しかし、今年は植栽の新芽シーズンに合わせて、アブラムシ対策としてオルトランを散布したところ、逆に散布前より大発生するという事態に陥ってしまいました。
日中はそれほどでもないのですが、夕方頃になると、庭を歩くのも大変になるくらいでした。
大雨が降った翌日などは、数を減らすのですが、2日後にはまた大発生しました。
日々植物の成長を確認し、庭を散歩するのが楽しみになっていますので、何とかしたいと思い、改めてキノコバエに効きそうな薬剤を調べることにしました。
【雑木の庭】蓄圧型噴霧器と木酢液で蚊とコバエ等の虫を簡単に一掃したレビューに書いたように、普段は木酢液の散布で、コバエや蚊を抑制するのが、庭の益虫に対しても良さそうです。
キノコバエに効きそうな薬品とは?
グーグルにて検索すると、「スミチオン」「ジノテフラン」という2種類がヒットしました。
スミチオン
大分県の農業研究部が「イチゴのチビクロバネキノコバエ幼虫及び成虫に対する有効な薬剤」というレポートを公開しています。
平成26年度公開のレポートですが、各種薬剤を系統的に分類し、キノコバエに対する死虫率のデータを掲載しています。
その中では、「カルホス乳剤」「スミチオン乳剤」が死虫率100%でトップの成績です。
スミチオンを成分として含む、市販殺虫剤を調べてみると、「スミチオン粉剤3DL」というのを発見しました。
特徴は以下の通りです。
・発がん性などの危険は無く、毒物、劇物に該当しない
・株元に散布する粉末タイプ
ジノテフラン
更にグーグルで「スミチオン キノコバエ」で検索すると、ジノテフランの方が殺虫効果が高いようなことも書いてあります。
農林水産省の農業・食品産業技術総合研究機構野菜花き研究部門が「ネギネクロバネキノコバエの特徴とその対策について」というレポートで、ジノテフランが防除薬剤として有効だと掲載しています。
2017年公開のレポートです。
ジノテフランを成分として含む、市販殺虫剤は「アルバリン顆粒水溶剤」というものを発見しました。
特徴は以下の通りです。
・毒物、劇物に該当しない
・株元に散布する粉末タイプ
スミチオン粉剤3DLを散布した結果
「スミチオン」と「ジノテフラン」の2者択一で、特に決め手は無く、スミチオン粉剤を散布することにしました。
オルトランの粒剤と同じように散布すれば良いと考えていましたが、スミチオンは粒径が45μmと小さい為、蒔くときに大分舞い上がってしまいます。
散布するときは、必ず「汚れても良い服装」「マスクを着用」「風下に立たない」事に気を付けて実施た方が良いかと思います。
効果は、散布1日目で8割程度キノコバエの姿が見えなくなり、散布2日目で9割程度いなくなっています。
散布3日目の明日以降どうなるかは未だ分かりませんが、薬剤の散布は今年は行ったとしても夏後のあと1回にしたい為、無事に落ち着いてくれることを願っています。
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