今回は、【雑木の庭】植物や益虫に優しい、蚊やコバエ対策の決定版?木酢液の効果についてでもご紹介した、木酢液による庭の虫対策の続編です。
前回は木酢液をハンドスプレーによって、庭全体に噴霧したら、
・緑化面積130m2程度に対し20分程度
・キノコバエと蚊がゼロではないが、大分減る
・スプレーし過ぎで手の皮が擦り剝ける
という結果を得ました。
木酢液噴霧による虫低減の効果をある程度確認できたので、今後定期的に実施しようとしています。
そうすると、毎回「手を擦り剝ける程スプレーする」のは大変なので、もっと楽に庭全体に噴霧できる道具が欲しいと思い、蓄圧型の噴霧器を購入することにしました。
結果を先に書きますと、蓄圧型噴霧器は下記の通り良い事尽くめでした
・ハンドスプレーより圧倒的に楽に噴霧できる
・ハンドスプレーより細かい霧になり、均一に噴霧できる
・均一に噴霧できたお陰か、庭から蚊がいなくなった
・ノズルが長いので、噴霧した際の自分へのかかり戻りを避け易い
・ノズルが長いので、高所へも噴霧し易い
・ノズルを直射に調整すると、6m溶液を飛ばせるので、大抵の高所に届く
・60回程度の蓄圧で、5分間、2L分程度の連続噴霧が可能
(60回の蓄圧は大して苦ではない)
・電池型に比べ、電池交換のメンテの必要が無く楽
それでは詳細をご紹介していきます。
蓄圧型噴霧器とは何か?電動型と何が違うのか?
蓄圧型噴霧器は、電気などの動力を使わない手動の噴霧器です。
容液を入れるタンクに、自転車の空気入れのようなポンプで、手動で何回もピストンしてタンク内に蓄圧し、圧力がある範囲でノズルの先から細かい液体を噴霧します。
蓄圧型のメリット
・電源無しで連続噴霧できる
蓄圧後、噴霧レバーを引き続ける、若しくは噴霧レバーを連続噴霧側に固定することで、連続噴霧が可能になります。
これは、前回のハンドスプレーに比べ、圧倒的に噴霧作業を楽にできます。
また、手動で蓄圧すれば良いだけなので、どこでもいつでも作業に取り掛かることができます。
蓄圧回数と連続噴霧時間の関係は、噴霧器や溶液量などによって異なりますが、一例として工進のHS-402Bのレビューを後述します。
・蓄圧がそんなに苦ではない
工進のHS-402Bの例になりますが、4Lの容器に2Lの溶液を入れたとき、60回程度の蓄圧で圧力は限界値に到達します。
最初の方は内圧が低いので、蓄圧時の抵抗は殆どありませんし、最後の方も自転車の空気を満タン近くまで入れる方がよほど力が要ります。
老若男女、1分もあれば蓄圧は完了できるかと思います。
・構造部品が少なく、軽い
モーターやエンジンなどの動力が付いていると、どうしても噴霧器は重くなってしまいます。
工進のHS-402Bは本体僅か1.3㎏で2L程度の溶液をいれていても肩掛けで、それほど苦が無く持ち運びができます。
工進のロングノズル蓄圧噴霧器HS-402Bのレビュー
使用法
こちらが本体。
容量は4Lのタイプです。価格は4000円程度
ロングノズルタイプなので、ノズルの長さは通常時63cm、伸ばした時は最大113.5cmになります。
ロングノズルでない、通常の長さのノズルは38cm。
オプションで継足しの37cmを望みの数つけることもできます。
下の写真はノズルを最大長に伸ばしたものです。
この長さでも取り回しは悪くなく、高い所にも噴霧し易く使い勝手のバランスは非常に良いです。
我が家は5m超の高木がいくつかあるので、これでも足りませんが、あまり継足しのパイプを付けていくと、取り回しが悪くなってしまいます。
もう2段くらい長くても良いですが。。
高くてノズルが届かない所は、下の写真のノズル先端部を緩めることで、噴霧を直射タイプに変更することができます。
直射では6m液を飛ばせるので、これて大抵の高所も対応できました。
使用順序は前後しますが、溶液は噴霧器本体内で調製するより、軽量カップ等で行った方が無難かもしれません。
使用する溶液によっては、原液を本体に直接いれると、本体容器を傷めてしまうかも知れないからです。
HS-402Bにはスポイトが付属しているので、これを使用すると便利です。
計量カップは付属していないので、別途用意する必要があります。
大抵の蓄圧型噴霧器には、連続噴霧できる機構が備わっており、HS-402Bはレバーを下の写真のように動かすことで可能になります。
60回程度のピストンで蓄圧は満タンになり、4分から5分の連続噴霧が可能になります。
我が家の130平米の庭に対して、500倍程度に薄めた木酢液を4L、蓄圧ピストンは計120回で、噴霧を完了することができました。
準備から掃除まで含めた作業時間は20分程度でしょうか。
慣れてきたら10分程度で出来そうです。
またHS-402Bは圧力計がついていない代わりに、下の動画のように黄色い安全弁が付いており、過剰な圧力は自動で抜かれる仕組みになっています。
2Lの溶液を入れて、60回以上程度ピストンすると、この安全弁から圧力がリークされていくのを確認できました。
動画でその様子をご覧ください。
この黒い紐が肩ベルトになっており、楽に噴霧器を持ち歩きながら噴霧していくことが出来ます。
使用後は、ノズルの詰まりや容器の劣化を防ぐために、水で60秒程度噴霧して掃除する必要があります。
木酢液噴霧の効果
蚊が出てくる季節において初めて、我が家の庭から蚊がいなくなりました!
最も、蚊の行動半径は数キロと広く、木酢液の効果もそれほど長続きはしないので一時のことですが。。
蓄圧型噴霧器を使用した木酢液の噴霧は、労力もコストもそれほど必要としないので、今後も月に何回かのペースで継続していきたいと思います。
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