今回は、「アブラチャン、アセビ、コバノズイナ、コマユミ、サワフタギ」「コナラ、ムクノキ、ヒメシャリンバイ、オトコヨウゾメ」「アオキ、アズキナシ、エゴノキ、シラカシ、シロモジ」「ソヨゴ、ドウダンツツジ、ハイノキ、ハクサンボク、花筏」に続き、春から初夏にかけてのソヨゴ、ドウダンツツジ、ハイノキ、ハクサンボク、花筏の成長速度の実観測結果をご紹介していきたいと思います。
ヒサカキ
3月上旬に開花した常緑低木樹のヒサカキ、花後の現在は多数の緑の実をつけています。
この実が青黒く熟す秋の頃には、メジロ等を集める誘鳥木となります。
今年伸びた部分は下の写真の緑色の枝部分。
長さは7㎝程度。
1年では20~30㎝ぐらいの成長が推測できます。
最大樹高は10mとのことですが、それまでに幾年の年月が必要でしょうか?
ヒメシャラ
落葉高木樹のヒメシャラは、5月下旬から花期を迎えています。
今年伸びた部分は、下の写真の黄緑の枝部分。
長さにしてほんの数cm。
1年でも10㎝程度の成長しかしないようです。
最大樹高が15mにも関わらず、成長速度は非常に遅いといえます。
実生で育てたら、大きな姿を見ることなく、人生を終えてしまいそうです。
マルバノキ
落葉低木樹のマルバノキ。
4月中旬の芽吹きが始まった直後の写真がこちら。
それから2か月後の様子が下の写真です。
2か月で成長したのは。赤い枝の部分というより、少し淡い色の黄土色の枝の部分。
長さが8㎝程度。
1年では25㎝程度の成長でしょうか。
マルバノキは比較的遅い成長速度のようです。
ミツバツツジ
3月の下旬に見事な開花の様子を見せたミツバツツジは落葉低木樹。
今年伸びた部分は、下の写真の黄緑の枝の部分。
長さは5㎝程度。
1年では15㎝程度の成長が見込まれます。
最大樹高が3mと低いのを考慮しても、遅い成長速度となっています。
ミヤマシキミ
3月中旬に開花したミヤマシキミは常緑低木樹。
成長の仕方はアオキによく似ており、花があった部分から新しい枝と葉が伸びはじめ、花と共に展開していた葉は黄色く枯れ落ちていくようです。
新しく伸びた部分の長さは4㎝程度。
1年では10㎝程度の成長でしょうか。
最大樹高が1.5m程度なこともあり、成長は遅いようです。
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