今回は、「アブラチャン、アセビ、コバノズイナ、コマユミ、サワフタギ」「コナラ、ムクノキ、ヒメシャリンバイ、オトコヨウゾメ」「アオキ、アズキナシ、エゴノキ、シラカシ、シロモジ」に続き、春から初夏にかけてのソヨゴ、ドウダンツツジ、ハイノキ、ハクサンボク、花筏の成長速度の実観測結果をご紹介していきたいと思います。
ソヨゴ
常緑小高木のソヨゴ。5月末に新芽との組合せが若々しくて美しい開花を魅せてくれています。
枝の色が緑色の部分が今年伸びた分になります。
長さは10㎝程度。
1年では30㎝程度となるので、最大樹高が10mの樹にしては成長速度はかなり遅いです。
ドウダンツツジ
4月初旬に、釣鐘状の小さな花を沢山咲かせたドウダンツツジは、落葉低木樹。
下の写真の赤い枝の部分が今年伸びた分になります。
長さは3~4cm程度。
1年では10㎝程度と推測でき、これまで紹介してきた樹種の中でも最も遅い成長速度になります。
最大樹高は2m程度ですが、それまでに要する時間は20~30年とも。
枝モノのインテリアグリーンとして人気のドウダンツツジですが、実生で育てる人が殆どいないのも納得の成長の遅さです。
ハイノキ
常緑小高木のハイノキ。
4月初旬に白く小さな花を咲かせています。
下の写真の黄緑の枝部分が今年伸びた分になります。
長さは6~7㎝程度。
1年では20cm程度の成長と推測できます。
最大樹高12mの割に成長が遅く、同じ小高木で成長が遅かったソヨゴより更に遅いです。
ハクサンボク
常緑小高木のハクサンボクは4月初旬にガマズミ属の中でも最も大きな花を咲かせています。
今年伸びた部分は、下の写真の緑の枝の部分。
長さは15㎝程度。
1年では40~50㎝程度と推測できます。
最大樹高が6m程度の割には早めの成長速度かと思います。
また、ひこばえも沢山発生し、その成長は数か月で80㎝程度にも及ぶため、株立ち全体としては物凄いボリュームの増加となりました。
ハナイカダ(花筏)
落葉低木樹のハナイカダ。今年は開花が確認できませんでした。
4月の新芽の展開から2か月かけて、どんどんもさもさしてきました。
この2か月での伸びた部分は、下の写真の緑の枝の部分。
長さは15㎝程度。
1年では50㎝程度の成長が推測できます。
最大樹高が3m程度なのを思うと、かなり早い成長速度です。
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