樹種毎の成長速度は、㎝単位でネットに記載があるものから、「早い」「比較的早い」「比較的遅い」「遅い」等多少あいまいな表現なものまで様々になっています。
日射環境や土壌環境等、気温などによっても異なるからかと思います。
本記事では、この春から初夏までの実際の成長具合を観察し、一般に公開されている植物の成長速度とどの程度の相違があるのかをご紹介していきます。
これから植物を庭に植えていく方のご参考になればと思います。
コナラ
コナラの春の芽吹きから、初夏までの3か月間の成長は、下の写真の枝の色が緑色の部分になります。
この長さは35㎝程度。
昨年1年では、コナラは春から秋で1m程度成長しているので、1/3程度になります。
落葉後の休眠期以外は成長しているとすると、大体時間に沿って線形に成長しているようですね。
年々、樹冠が高い位置に移動し、庭の日射環境が落ち着いてくると、他の植栽達の成長も緩やかになっていくような気がしています。
ムクノキ
こちらは勝手に実生で生えてきた、ムクノキ。
昨年1年ではやはりコナラと同じく1m程度成長しました。
春の芽吹きから、初夏までの3か月間の成長は、下の写真の枝の色が緑色の部分になります。
大体40㎝程度でした。
この秋には樹高2mを越えそうな勢いになっています。
板塀際に生えているので、その内成長の勢いが緩やかになっていくかもしれませんが。
ヒメシャリンバイ
ヒメシャリンバイは成長がゆっくりと言われている樹で、昨年1年では20~30cm程度の成長でした。
コナラ等の1m/年の成長速度に対し、その1/3程度の成長速度であれば、「成長がゆっくり」「成長が遅い」と表現されるようです。
春に咲いたオトコヨウゾメと花後のオトコヨウゾメの比較写真を載せていますが、どこが成長部分か分かり難いかと思います。
ヒメシャリンバイの春のから、初夏までの3か月間の成長は、花ガラから伸びた赤い枝と赤い葉の部分になります。
その長さは10~15㎝程度。
このままいけば、やはり1年で30㎝程度の成長になりそうです。
オトコヨウゾメ
春に咲き乱れたオトコヨウゾメですが、花が落ちた後、葉が大きくなっただけでは無く、枝も伸びているようで、少しもさもさしてきました。
下の写真の小さな葉が生えている枝部分が、新たに伸びた部分になります。
10cm程度の成長です。
このままいけば、1年で30㎝程度とヒメシャリンバイと同じくらいの成長速度になりそうです。
まとめ
植物の成長速度は、日照条件や土壌の通気や水脈等で大きく変わってくるかと思いますが、今回の観察の中では、それぞれが一般的に言われているような成長速度を再現する結果となりました。
なので、樹種毎の成長速度は大抵はネットで調べれば確認ができるということだと思います。
とはいえ、明確な成長速度の記述が無い樹種もそこそこにありますので、我が家の植栽達の実記録での確認は一通り実施しておこうと思っています。
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