今回は、植物に昆虫の寄生などによってできる、虫こぶについてご紹介します。
多くの方にとって、虫こぶは身近では無く、「イメージが湧かない」「害があるのか分からない」といった意味不明なものだと思います。
但し、昨今は住宅での植栽の価値が高まってきており、虫こぶを発見することが多くなる可能性もあろうかと思います。
そこで、本記事にてコナラにできる「ナラエダムレタマバチ」について記述し、対応の一例をご紹介していきます。
ナラエダムレタマバチの虫こぶとは?
ハチ目のタマバチの一種、ナラエダムレタマバチがコナラの枝に虫こぶをつくります。
このこぶ一つ一つに幼虫が入っているようです。
この中の幼虫が成熟すると、再び葉の芽に産卵して、ナラハグキコブフシという違う形の虫こぶができるそうです。
コナラの虫こぶは害があるのか?
まずタマバチの虫こぶが、植物にとって害があるのかどうか?ですが、栗に寄生するタマバチの虫こぶは、栗の成長を阻害する明確な害があるそうです。
一方、コナラの虫こぶがコナラの成育に特に大きな害を与えるといった情報はありませんでした。
また、コナラにはナラエダムレタマバチの他にも、ナラリンゴタマバチが虫こぶをつくるらしいですが、こちらは未だ見かけたことがありません。
コナラの虫こぶの何が嫌なのか?
ナラエダムレタマバチの虫こぶは、身を守る為に、蜜のような成分を排出するそうです。
この蜜を求めて蟻が群がってくることで、虫こぶに寄生しようとしてくる別のタマバチが近寄ってこなくなるとのことです。
但し、この蜜は、アリだけでなく、カナブンも呼び寄せてしまいます。
カナブンはコガネムシと違って、植物の葉や根を食べないので、害虫ではありません。
しかし、見た目はコガネムシによく似ているので紛らわしい上、あまり好きな見た目でもありません。
カナブンにしてみたら、とんだ言いがかりですが、「コガネムシに似ている見た目のカナブンを呼び寄せる虫こぶはなるべく除去したい」というのが、我が家での現在の方針です。
虫こぶの除去の方法
1.殺虫剤を噴霧する
効いているか分かりませんが、アースジェットプロプレミアムを噴霧した虫こぶ、1週間後の姿がこちらです。噴霧の効果か、孵化した後の姿なのか分かっていません。
2.寄生した枝を落とす
枝を落として、燃えるゴミで出すのが確実かと思います。
以上、今回は実害があるのかイマイチはっきりしていないタマバチの虫こぶについて、対応方法をご紹介しました。
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