今回は、神棚へ供える玉串にも使われる、縁起が良い木である「ヒサカキ」の開花をご紹介していきます。
私もそうですが、意外と多くの木に花が咲いていることに、気が付いていない人がいるのではないでしょうか?
生活の中で木々に親しみ、少しの変化に意識を向けることで、今まで見落としてきた美しい現象に気付くことができました。
雑木の庭におけるヒサカキの役割
落葉樹や低木、下草とのユニット植栽で穏やかで繊細に育つ里山の環境を再現
我が家では和室部、アプローチ部、南部、リビング部、計4株のヒサカキが植栽されています。
どの株も、シラキやヒメシャリンバイ、サワフタギやコナラなどの落葉樹と共にユニットとして植栽され、夏は落葉樹の樹冠によってその身が暑い日差しから守られ、その身によって落葉樹の幹を日差しから守るという相互扶助的な関係性を構築されています。
JINENさんが手がけているユニット植栽の役割については【雑木の庭】和室部紹介-ユニット植栽法の勧め!シンボルツリー1本植えは危険!?や【雑木の庭】雑木の庭とは何か?樹種や樹形による環境改善効果や四季の変化の楽しみといった特徴5選に詳しく記載しています。
冬でも豊富な緑量を提供する
ヒサカキは常緑樹の中でも枝葉が密生する為、冬時期に貴重な緑を提供してくれています。
【雑木の庭】樹形が際立つ落葉後の冬庭、2年目は冬芽が沢山発芽していますに掲載した冬庭を再掲します。
どのエリアも落葉樹とセットでヒサカキが植栽されているので、冬の季節感はしっかり感じつつ、寂しすぎない景色を創ってくれています。
ヒサカキの植生
ヒサカキの開花
ヒサカキの花はとても小さく、数は多い割に目立ちません。
植栽1年目は咲いていなかったと思いますが、咲いていたとしても当時の植栽に対する意識では気付かなかったと思います。
下の写真の通り、遠目では咲いているかどうか分かりません。
またヒサカキの蕾は【雑木の庭】秋を彩る実りの植栽19選-活用方法の紹介で紹介した、熟した実と同じ青紫から黒色だったこともあり、つい最近まで実だと勘違いしていました。
下の写真は距離70cm程度で撮影したものですが、まだよく分かりません。
これぐらい拡大すると、漸く花らしい造形をしていることが分かります。
花言葉通り、「神を尊ぶ」ことができるような穏やかな日常を過ごす限り、この「控えめな美」に気付くことができるような花なのかも知れません。
まとめ
2023年、初めてヒサカキに花が咲くことを知りました。
下の写真のように一度意識を向けてみれば、非常に高密度な開花で存在感を感じるのに、、
まだまだ気付けていない自然の美しさ、多様さを雑木の庭との生活では発見していけそうです。
今後も少しづつ、ご紹介していきたいと思います。
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