7月から続けてきました実生のモミジシリーズ、12月の中旬に差し掛かり、ついに色づき始めましたのでその様子をご紹介します。
春の発芽から秋の色づきまでの育成の振り返り
3月末に発芽した数十株のモミジ達。
陽当たりは場所それぞれだが、概ね樹冠に守られている。
水やりは夏までは他の植栽同様1回/1日。
ひと月で数十センチ伸びる株も多く、枯れたり虫に喰われたりも無し。
10月頃から他の植栽同様、水やりを1回/3日~1回/週に減らす。
葉が乾燥したせいか、うどんこ病にかかる株多数。
ベニカファインXで病気対策を実施。
11月頃から少しづつ色づき始め、綺麗な景色をつくりはじめる。
うどんこ病の影響で、葉色が悪かったり、落葉が進んだ株も多数。
根が十分に発達していない実生のモミジ達は、秋以降も水やりを頻繁にやった方が良かった気がしています。
大雪の土間庭の全景
二十四節気の大雪のこの頃、土間サロンからの景色はコナラとイロハモミジが主役になっています。
下記梅雨時期の景色とは大分様変わりしました。
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1m未満の実生のモミジが作り出す紅葉の景色
やはり一番目を引くのは株立ちのように密生しているモミジです。
まだ真っ赤ではありませんが、十二分に秋色の存在感があります。
こちらは陽当たりにムラが生じたであろう密生のモミジ。
高さ60㎝未満ですが、一丁前にグラデーションを成していて綺麗です。
12月下旬になると枝先は落葉し、全体的に色づくようになっていました。
こちらは早めに色づき始めた2株。
色合い的にイロハモミジでは無い別の種でしょうか?
2株中の1株は12月下旬になって漸く色づきが紅く完了しました。
左側のもう一株は既に落葉しています。
1年で背が殆ど伸びなかった株達も色づいています。
ベニシダとのコントラストが美しいです。
この小さな株達が冬を越せれるか、少し心配です。
こちらもカエデのような色づき。
この株は12月下旬になってようやく真っ赤に紅葉しました。
うどんこ病の影響で不健康な葉たちも。。
紅葉シーズンまで育成してみた感想
実生のモミジは、摘み取ろうと思えば簡単に抜けて、1日持たずに枯れてしまいます。
また下手に育てたらどんどん大きくなって、折角の雑木の庭の景色が壊れてしまうかもしれません。
しかし、12月下旬まで育てた先には、雪の中での紅葉という、特異な景色を魅せてくれました。
成木のモミジはとっくに落葉している季節です。
少しづつ少しづつ成長して景色を変えていくモミジ達との暮らしは楽しさしかありません。
来年以降も1年目と同じ速度で成長していくと、ますます存在感が大きくなってきます。
そろそろ、モミジの盆栽や剪定の方法を勉強して、来年以降のモミジの樹形づくりに備え、楽しい庭づくりの戦力になってくれればと思っています。
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