【雑木の庭】和室部紹介-ユニット植栽法の勧め!シンボルツリー1本植えは危険!?

雑木の庭
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今回は、下の雑木の庭のまとめ記事、及び下の2枚の写真で紹介した、和室部の植栽の詳細になります。

本記事の目的

本記事ではJINENGARDENさん造園の雑木の庭で、
・ユニット植栽とは何か?その植栽法の必然性とは何か?
・シンボルツリーは木にとってツラいのか?
・冬の植栽後、一年目の夏を迎えてどのように馴染んでいるか?
を記述し、時間経過により成長していく「庭」の魅力をお伝えすることを目的としています。

雑木の庭のエリア分け
和室部紹介
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ユニット植栽とは?その必然性は?

JINENさんの受売りですが、

ユニット植栽とは?

自然の森のように、1本だけでなく、複数の木々が地上でも地下でもお互いを守りあって成長していける植栽の方法

ユニット植栽の必然性は?

1本だけだと日当たりが強すぎたり、地中の通気水脈がとり難く、段々弱っていきやすい

なので、植えた時が頂点の段々弱っていく庭では無く、年数を重ねる度に庭の中で住みよい生活環境へと育っていく「庭」を創る為にユニット植栽をされているそうです。

シンボルツリーは木にとってツラいのか?

例えば一時期流行っていたシマトネリコのシンボルツリーって、どうなの?
なぜシマトネリコが選ばれていたのか?ということが、クオホームさんのYOUTUBEで語られていました。

また住宅特集8月号の横内敏人さんと堀部安嗣さんの対談の中で、堀部さんが
「昔アオダモ1本とかで植えたけど上手くいかなかった。高田さんに通気の大切さを教えてもらった」
と1本だけで植えることの危うさを語られていました。

「建築と違い、庭は自然の法則に従わなければならない謙虚さが必要だ」

ともおっしゃっていました。

シンボルツリーを考えられている方は、なるべく植栽をやって下さる方と十分に相談された方が良いかと思います。

和室部の植栽は一年目の夏を迎えてどのように馴染んでいるか

下は和室部を東から見た写真になります。

高木は左がサワフタギ、右がヒサカキになります。

低木は手前はアオキ、奥がシャラになります。

和室部を東から見た写真

こちらはアオキのアップ写真です。

冬あたりは葉が弱々しかったのですが、最近ではそのときの面影もなく元気が良いです。
ヒサカキに自分で巻付きながら、力強く自立しています。

アオキ

足元にはヤブコウジが添えられています。

こちらも冬は葉が枯れたような色をしていましたが、今は青々と背丈を伸ばしています。

ヤブコウジ

苔はやはり冬場雪が被って、茶色く弱ってしまっていましたが、現在はしっかり土に定着してふかふかに育っています。杉苔とハイ苔の混合でしたが、ここは杉苔が優勢に育ったようです。

杉苔のアップ写真

こちらは和室部を北側から見た写真になります。シャラがより陽を浴びようと直立度が上がってきたように思います。背も少し伸びました。

和室部を北側から見た写真
和室部を北側から見た写真

春先からの変化としては、空孔率が高い石に苔がのぼりはじめました。
こちらは杉苔ではなく、ハイ苔のようです。

趣が増して美しいです。

JINENさんの意図通りの馴染み方になります。

石に苔がのぼってきた様子

こちらは冬の植栽時にはいなく、いつの間にか生えてきた二世代目のシダになります。

まだ若そうですが、葉の裏に赤い胞子を付けているので、またぽこぽこ新芽が出てきそうです。

シダは入れ替わりのサイクルが早く、庭に生命の営みを感じさせてくれます。

シダ

以上になります。

後日、「アプローチ部」「リビング部」の庭の紹介を計画していますので、またよろしくお願いいたします。

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