今回は、雑木の庭の季節毎の見所ということで、落葉後の冬庭の様子をご紹介します。
また、植栽直後の1年目には見られなかった、落葉樹達の旺盛な冬芽の芽吹きも併せてご紹介します。
冬庭の全体像
こちらが2023年植栽2年目の我が家の庭です。
ソロ/イロハモミジ/アブラチャン/ミツバツツジ/ムシカリ/山桜/寒緋桜/サワフタギ/シャラなどがすっかり落葉しています。
JINENさんが樹形の良い樹を熊本で選定し、植栽下さっているので、落葉後も美しい景観を保ってくれています。
コナラの枯凋性について
落葉したと言いましたが、落葉樹のコナラにはまだ葉が残っています。
これはコナラの祖先が元々は熱帯地域に植生を持つ常緑樹だったことに由来するらしいです。葉と枝の間にできる離層の形成が遅く、冬に葉を落としません。
この性質を枯凋性というそうです。
枯凋性の代表としては他にヤマコウバシも当てはまるそうです。
枯凋性には、冬風から冬芽を守ったり、動物から冬芽を食べられるのを守ったり、春に落葉させることで、葉の分解を促進させる役割があるそうです。
こちらの2枚はアプローチ部。
6mを超えるコナラ達も殆ど落葉して、その骨格(樹形)があらわになっています。
こちらは和室部。
常緑のヒサカキとアオキは葉を残し、落葉樹のサワフタギやシャラは完全に落葉しています。
毎季節撮影する、この土間を見据えた写真も最も緑が少なくなっています。
土間の奥にはユニソンフォトコンテストで頂いたオスカー像?みたいな像が置かれています。
土間の中からの景色は、植栽一年目の時と比べて、紅葉時の赤色が残っている気がします。
植栽1年目では見られなかった冬芽たち
植栽一年目の去年の冬では、落葉樹達は冬芽は発生していなかったと思います。
そのせいか、昨年はクロモジ、シャラ、ドウダンツツジ、ミツバツツジの花を見ることはできませんでした。寒緋桜や山桜、ムシカリは開花してくれましたが花はまばらでした。
今年はどの木も、1月の現時点で冬芽を一杯に蓄えています。
ひとつひとつご紹介していきます。
クロモジ
シャラ
ドウダンツツジ
コバノズイナ
ヒメシャラ
ミツバツツジ
アブラチャン
コナラ
山桜
ムシカリ
寒緋桜
イロハモミジ
ソロ(アカシデ)
エゴノキ
ヒュウガミズキ
マルバノキ
カツラ
ヤマコウバシ
シロモジの冬芽
オトコヨウゾメ
JINENさんによる冬芽の講評
JINENさんにも、この冬芽の様子を見て頂きましたが、生育はかなり順調で、春を楽しみにできるとおしゃって頂けました。
2年目になって本領を発揮してきた雑木の庭、花咲く様子をまたご紹介していきます。
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