今回は、「アブラチャン、アセビ、コバノズイナ、コマユミ、サワフタギ」「コナラ、ムクノキ、ヒメシャリンバイ、オトコヨウゾメ」「アオキ、アズキナシ、エゴノキ、シラカシ、シロモジ」「ソヨゴ、ドウダンツツジ、ハイノキ、ハクサンボク、花筏」「ヒサカキ、ヒメシャラ、マルバノキ、ミツバツツジ、ミヤマシキミ」「ヤブツバキ、ヤマコウバシ、ヤマボウシ、寒緋桜、玄海ツツジ」に続き、春から初夏にかけてのカルミア、キンモウツツジ、サツキ、マンリョウ、山桜の成長速度の実観測結果をご紹介していきたいと思います。
カルミア
5月下旬に開花を迎えたカルミアは、常緑低木樹。
今年伸びた部分は下の写真の緑色の枝。
長さは5㎝程度。
1年では15㎝程度の成長が推測できます。
根本から新しい幹が伸びてきていました。
根元に近い方はひこばえだと思いますが、茶色と緑の枝を付けた方は実生でしょうか?
10㎝程伸びているので、1年で30㎝程度伸びていきそうです。
既存のカルミアは、褐班病で大分弱っているので、これら新芽に今後を期待したいです。
キンモウツツジ
3月初旬に開花を迎えたキンモウツツジは常緑低木樹。
今年伸びた部分は下の写真の分枝しはじめた節から先の枝部分。
長さは15㎝程度。
1年では40㎝程度の成長が推測できます。
最大樹高1m数十cmの低木樹の割に、成長速度はかなり早いです。
サツキ
5月初旬に開花を迎えたサツキは常緑低木樹。
今年伸びた部分は下の写真の花ガラから伸びた枝の部分。
長さは7㎝程度。
1年では20㎝程度の成長が推測できます。
今年発生した、この実生株の方が、成長の様子が分かり易いかと思います。
伸びる長さは然程ですが、分枝が多い為に意外とボリュームを感じる成長となっています。
既存株だけでなく、このような実生株がすくすく育って、景色が変わっていくのも雑木の庭の面白さですね。
マンリョウ
植栽2年、まだ開花をみたことはありません。
最大樹高1m程度の常緑低木樹ですが、成長しているかどうか、分からない位の成長速度です。
実生が成長速度が分かり易いのですが、この形に芽生えてから殆ど大きくなっていません。
かなり気長な成長をする樹種のようです。
6月下旬にひこばえの部分が開花と共に一気に背を伸ばしているのを発見しました。
どうやら開花期に新芽を伸ばすタイプのようです。
5㎝未満の成長のようです。
1年間でどの程度成長していくのか、実生株と共に観察していきたいと思います。
山桜
3月下旬に満開を迎えた山桜は落葉高木樹。
今年伸びた部分は下の写真の緑色の枝の部分。
長さは20㎝程度。
1年では60㎝程度の成長が推測できます。
コメント