【雑木の庭】植栽2年目、梅雨の剪定前後の様子

雑木の庭
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ブログ紹介

本ブログでは、「設計事務所」「工務店」「造園家」三者による家づくりの経緯や暮らし方含めて情報提供していきます。
我が家は3者の方々の協業により、建築と庭の調和を評価するユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞することができました。

初めての方は【家づくり】ユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞した建築と庭が一体の土間庭の家を紹介!!の記事からご覧下さいませ。

植栽2年目を迎え、無事に根を定着させたことで著しい成長をみせてきた我が家の庭。

今回は、作庭頂いたJINENGARDENさんによって、今後より「目線が高い位置で樹々が枝を伸ばしたすっきりとした庭に成長するように」「混みあった枝や下草を整理して通気が改善するように」「樹々が環境適応して枯れ枝になった部分や銅ぶき等を整理するために」剪定された前後の様子をご紹介してきたいと思います。

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剪定前後の様子

混みあった枝の剪定による通気の改善

まず全景の変化からのご紹介です。
今回の剪定では、高木から低木、下草に至る全てに手を入れて頂いています。

全景としては「目線が高い位置で樹々が枝を伸ばしたすっきりとした庭に成長するように」低い位置の枝が払われ、混みあった枝も剪定されています。

こちらが植栽2年目の2023年6月剪定前の全景

植栽2年目の2023年6月剪定前の全景

こちらが2023年6月剪定後の全景
剪定前に比べ、下枝が払われたことにより、全体的にスリムでリフトアップしたようなスタイルになっています。

植栽2年目の2023年6月剪定後の全景

こちらはイロハモミジの枝が混みあっていた部分、の剪定前。

イロハモミジの剪定前

剪定によって緑量が調整され、景色の抜けが良くなり、通気も改善されています。

イロハモミジの剪定後

こちらは寒緋桜、アズキナシ、アカシデの剪定前の景色。
特に左手のアズキナシが生い茂って、若干鬱蒼としていました。

アズキナシの剪定前

こちら剪定後。大分すっきりして視線が奥にぬける程になりました。

アズキナシの剪定後

コナラの枝すきと胴ぶきの剪定

こちらは樹高5mを超すコナラの剪定前。
西日があたる幹に、防衛本能からか胴ぶきが発生していました。

コナラの剪定前

剪定によって銅ぶきは払われ、枝もすき込まれてすっきりしました。
枝がすき込まれることで、上へ伸びる力が一段と増して、将来的な樹冠形成を促進してくれるそうです。

コナラの剪定後

ヒメシャラ等の枯れ枝の剪定

植栽2年目を迎え、冬芽をつけていたものの、芽吹かない枝がいくつか発生してきていました。

その木にとって、要らない枝だと判断された上の生存戦略だそうです。
このように植栽から3年目程度までは、植えられた環境に木が適応していき、その形を変えていくことはよくある事らしいです。

枯れ枝を除いた姿が、その木にとって、この場所での最適な姿だとか。
多分、枝葉を出すエネルギー収支や、幹の温度や水分分布などから木が判断しているのでしょう。

思えば実生のモミジ等は、1年目の低い位置の枝葉は、2年目の背が伸びると芽吹くことはありませんでした。
よくよく考えてみると、そういった年ごとの枝葉の発生の選択が無ければ、よくみる山の中のモミジの樹形にならず、地面から頂点まで葉がびっしりになっているはずですね。

ヒメシャラの剪定前

こちらが剪定後のヒメシャラ。
左下の方に出ていた枯れ枝が剪定されました。

ヒメシャラの左側には、日差しからヒメシャラの幹を守ってくれる別の低木がいるので、要らない枝だとヒメシャラが判断したようです。

ヒメシャラの剪定後

バイカウツギ、ガマズミ、アセビ等低木の剪定による通気の改善

我が家の庭は、JINENさんが通気水脈を土中に整えてくれているお陰か、バイカウツギやガマズミ等の低木も縦に横にと成長が著しかったです。

こちらは剪定前のアプローチ部からリビングを見た景色。
視線が抜けない程の込み具合になっていました。

バイカウツギやガマズミの剪定前

こちらが剪定後。
主にバイカウツギやガマズミが整理され、すっきりとした空気感に。

バイカウツギやガマズミの剪定後

こちらは先程の逆側から土間方向を見た剪定前の景色です。

バイカウツギやガマズミの剪定前

剪定で大分抜けが良くなっています。

バイカウツギやガマズミの剪定後

オトコヨウゾメ、シラカシ、ハクサンボク、ツワブキの剪定でマイナス管理

こちらは南側の足元の剪定前の様子。
左端のハクサンボク、右端のツワブキが生い茂り、中央のオトコヨウゾメ、シラカシの株立も少々混みあっています。

オトコヨウゾメ、シラカシ、ハクサンボク、ツワブキの剪定間

こちらが剪定後。
ツワブキは、切っても切ってもどんどん出てくるので、葉を4枚程まで減らしておいて良いそうです。
庭全体のツワブキをマイナス管理するだけでも大分足元の景色が変わる程のボリュームになります。

ハクサンボクも樹形を整えて頂きました。

オトコヨウゾメやシラカシも、毎年どんどん新規株が発生してくるので、株数をマイナス管理して頂いたようです。
その他コナラの幼木達で混みあっていた箇所も整理されています。

また最近ムクノキだと判明した実生木も、将来的にかなりの大木になってしまうので、この機会に切って頂きました。

オトコヨウゾメ、シラカシ、ハクサンボク、ツワブキの剪定後

アカシデや、ムシカリ、モミジなどの下枝の剪定による足元の整理

こちらはアカシデの剪定前の様子。
枝葉の密度が、下から上まで高く、少々鬱蒼としていました。

アカシデの剪定前

こちらが剪定後。
下枝が払われたことで、下側がすっきりし、スタイルが良くなりました。
高原の樹のように涼やかな雰囲気に様変わりです。

アカシデの剪定後

またアカシデの枝葉がすき込まれたことで、
足元の景色も明るくなっています。

こちらがアカシデの足元の剪定前。

アカシデの剪定前

こちらが剪定後、
下草類とアカシデの枝葉の距離感が広がり、視界が抜けやすくなっています。
(右手前のコナラが整理されている効果も大きいですが。)

アカシデの剪定後

こちらはムシカリの剪定前の様子。

ムシカリの剪定前

こちらが剪定後。やはりムシカリの下枝が払われたことで、上下の距離感が広がっています。

ムシカリの剪定後

こちらはイロハモミジの剪定前。

イロハモミジの剪定前

こちらは剪定後。
アカシデやムシカリ同様、下枝が無くなったことで、大分上下の中間領域が広がっています、

イロハモミジの剪定後

3年目の庭の展開

JINENさんによると、雑木の庭は3年目からコナラや山桜等の高木の樹冠の効果が大きくなり、その下で守られた樹々の成長が穏やかに健やかになっていくそうです。

今回剪定頂いたことで、木々の成長の方向がより丁寧にコントロールされ、より期待が持てる雑木の庭の3年目を迎えられそうです。

また、日々景色が移り変わっていく雑木の庭の様子をご紹介していきたいと思います。

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