【雑木の庭】水切れや葉焼けし易い低木樹や下草とその対策

雑木の庭
ランキングに参加してます。1日1回クリックして頂けると嬉しいです!
ブログ紹介

本ブログでは、「設計事務所」「工務店」「造園家」三者による家づくりの経緯や暮らし方含めて情報提供していきます。
我が家は3者の方々の協業により、建築と庭の調和を評価するユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞することができました。

初めての方は【家づくり】ユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞した建築と庭が一体の土間庭の家を紹介!!の記事からご覧下さいませ。

今回は【雑木の庭】水切れや葉焼けし易い樹種とその対策に引き続き、夏の水切れに関して低木樹や下草に焦点を当てて、状況をご紹介していきます。

雑木の庭との暮らし2年目にて感じているのは、基本的に下草や一部の低木樹は、中高木と異なり、水やりの頻度が低いとより水切れし易い傾向にあるようです。

しかし、水切れからの復活が早いのも特徴であり、それほどシビアに考える必要もない樹種も多くあります。

十分に気を付けるべきもの、ぞうでないもの、ひとつひとつ詳細をご紹介していきます。

スポンサーリンク

アオキ

葉焼けし易い、日差しに弱い低木の代表としては、アオキが挙げられるかと思います。
逆に、日陰で伸び伸びと育つので、それはそれで重宝されるのですが。

日陰のアオキ

アオキの葉焼け

植栽1年目の去年も葉焼けに苦しんでいました。
そして2年目の今年も、この夏の猛暑で南側のアオキは殆どが下の写真のように葉焼けが起きています。

アオキの葉焼け対策

何はともあれ、アオキは日に当てない事が一番だと思います。
現在対策の一環として、アオキの両側にコナラとエゴノキという中高木を育てつつあります。

今年は間に合いませんが、現在樹高2m50㎝程になっている両木が、来年にはアオキに影をさして成長を助けてくれることかと思います。

アオキの両隣りに育ちつつあるコナラとエゴノキ

また、昨年発生したひこばえはまだ根本に顔を見せる程度でしたが、

2022年の日向のアオキのひこばえ

今年2023年は樹高50㎝超まで成長してきました。
いずれはこの環境に適応して、水切れにも強くなっているひこばえを主幹にしても良さそうです。

2023年のアオキのひこばえ

ヤマアジサイ

ヤマアジサイの植生や開花の様子は【雑木の庭】旧枝のみ花が付くヤマアジサイの開花、花後は剪定を忘れずにでご紹介しています。

梅雨前に開花し、7月末現在は役割を終えたかと思っていましたが、最近2度目の開花を迎えそうです。

2023年7月下旬のヤマアジサイ

ヤマアジサイの葉焼け

梅雨時期までは青々としていたヤマアジサイも、夏には頻繁に葉焼けを起こして、葉を落としていきます。

2023年7月下旬のヤマアジサイ

ヤマアジサイの葉焼け対策

我が家のヤマアジサイは、半日陰の位置に植栽されていますが、それでも葉焼けします。

対策として、水やりを毎日しっかりやることで大分抑制はできます。

夏の時期のヤマアジサイの葉焼けは、育成上はそんなに問題ない気がしていますが、紅葉まで見ようと思うと、しっかりとした水やりのケアが必要だと思います。

玄海ツツジ

玄海ツツジの植生や開花の様子は、【雑木の庭】ツツジ科の中でも一等早い、玄海ツツジの開花でご紹介しています。

秋の紅葉も美しく、

2022年11月初句の玄海ツツジの紅葉

早春の開花も一等鮮やかで、かなりお気に入りの樹種です。。が、、

2023年3月中旬の玄海ツツジ

春に株立ちの一株が枯れてしまいました。

2023年3月中旬の玄海ツツジ

玄海ツツジの水切れ

この夏で、残りの一株も葉がしおれてしまい、生き残れるかかなり怪しくなってきました。

植栽1年目は元気そのものだったのですが、、

2023年7月下旬の玄海ツツジ
2023年7月下旬の玄海ツツジ

玄海ツツジの水切れ対策

ツツジ科は根が浅く、水切れし易い樹種ではあるそうです。
我が家に二株あるミツバツツジは元気ですが。

日向を好む樹種なはずなので、とにかく水やりを入念に続けてみるしかないかと思っています。

玄海ツツジについては、また続報をご紹介していきます。

水切れし易いが、気にしなくていい下草達

コゴミ

下草で水切れし易すさNo1といえばコゴミです。

1日でも水やりをしないと下の写真のように焦げていきます。

しかし、コゴミは萌芽力が非常に強く、この時期は次から次へと新しい芽が出てくるので、水切れしていっても神経質になる必要は無いと思っています。

むしろ増えすぎて、地表を覆いつくしていってしまいがちなので、マイナス管理が必要なくらいです。

2023年7月、葉焼けしたコゴミ

ベニシダ

ベニシダはコゴミよりはましですが、陽当たりが良い箇所は良く葉焼けしていきます。

葉焼けしたベニシダは景観を崩すので、ばっさりと剪定し、新芽が出てくるのを待てば良いかと思います。

直ぐにマイナス管理が必要なくらい、ぽんぽん増えていきます。

2023年7月、葉焼けしたベニシダ

タマリュウ

タマリュウもこの猛暑の時期は、1日でも水やりを欠かすと葉焼けしていきます。

ですが、毎日水やりをしておけば、枯れて少なくなっていくことはありません。

9月頃にはまた青々としてくるので、夏の多少の葉焼けは気にせずとも良いかと思います。

2023年7月、葉焼けしたタマリュウ

セキショウ

セキショウも夏には良く葉焼けします。

しかし気持ち植栽1年目の去年より、2年目の今年の方が焼けていない気がします。

この程度の葉焼けでは枯れることはないので、気にしなくても良いかと思います。
水遣りは毎日行った方が無難です。

2023年7月、葉焼けしたセキショウ

キチジョウソウ

キチジョウソウは、植栽1年目より、2年目の今年は葉焼けは大分ましになっています。

庭の樹冠が成長し、日陰が増えた恩恵もあるかと思いますが、根付きが良くなっているのかもしれません。

1年目はかなり葉焼けしましたが、それでもマイナス管理が必要なくらい増えていきますので、多少の葉焼けは気にしなくて良さそうです。

2023年7月、葉焼けしたキチジョウソウ

まとめ

まだ1/1の実体験ですが、低木で本当に水切れを気にした方がよいのは、玄海ツツジかなという感想です。

その他の低木、下草類は日々状態を観察し、水やりを適宜行えば、年々の環境適応の効果も鑑み、何とか猛暑も乗り越えていけるのではないでしょうか?

コメント