今回はこの猛暑を超えて、育ちに育ったベニシダやコゴミなど下草類のマイナス管理についてご紹介します。
今でこそ雑木の庭がブームになりつつあり、シダもメジャーとなってきていると思いますが、私を含めて、中々シダ類を庭で育てて、長年管理した経験のある方は少ないかと思います。
なので、冬に弱って枯れたシダのクラウンから、温かくなって新芽がどんどん増える様子を喜びこそすれ、剪定して葉をマイナスしていく思考に切り替えることは、中々に難しいのではと思います。
なので本記事では
冬から夏にかけてのシダやコゴミの増え方
冬に植栽されたシダ類が8か月でどれだけ増えたのか?
大体同じアングルで撮影した写真があったのでご紹介します。
1枚目は2022年の1月頃、植栽直後の写真になります。全体的にぽつぽつとベニシダが生息しています。このときはベニシダの生命力を全く知らず、雪にやられて枯れたりすると少し悲しい気持ちになったりしていました。
そして2枚目のこちらが2022年9月のベニシダの写真。
全てのシダのクラウンから、360度全方位に新芽が飛び出しています。
全方位どころか、葉の密度が高すぎて、上下に折り重なる芽も多く発生してきています。
これらの葉は、植栽された冬から、葉の裏の胞子でどんどん新芽が出てきた四世代目くらいになります。
さすが、白亜紀の巨大隕石衝突で生物が大量絶滅した後に、最初に繁茂した植物だけあります。
最近はシダは何があっても新芽を絶やすことが無い気がしています。
そして3枚目のこちらは2022年1月のコゴミ。まだクラウンのみになります。
それが2022年9月には、この4枚目のように葉を大きく開いています。コバノズイナやフキの成長も目を見張るものがありますが。
マイナス管理の必要性
見栄え
これだけ早く、新芽がどんどん出て、世代交代することが分かっていると、葉焼けした葉を残しておく必然性も無いとのことです。
また、全方位にもっさり葉を伸ばしているよりも、1クラウンあたり3枚くらいの方がすっきりしていて見栄えが良いそうです。
コバエや蚊といった虫の隠れ場所
これだけ葉の密度が高いと、風通りが悪いせいか、オルトランで減らしたはずのキノコバエや蚊がこの繁みから出てくるのをよく見かけるようになっていましました。
日中の良い隠れ家になってしまっているようです。
剪定前後の様子
こちらは剪定前
これが剪定後
剪定前
剪定後
剪定前
剪定後
庭全体では、40Lのごみ袋一杯分程度の剪定量となりました。
見た目は少しすっきりしました。
これで今後キノコバエや蚊が減ってくれたらと思います。
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