今回は雑草管理のお話です。
これまで雑草を抑制する為のグランドカバーとしては、苔が優秀であることをご紹介してきました。
しかし、そんな苔にも天敵と言える雑草がいます。
本記事にて、苔庭の天敵であるカタバミとチドメグサを効率的に除去する方法をご紹介していきます。
今回の結果としては、除去率4~5割程度、若干の苔へのダメージとなっています。
因みに今回の結果を踏まえ、より簡便に、苔にダメージがなく、雑草除去率が高い除草剤の使用方法を【雑木の庭】苔の中の雑草を除草剤で除去する方法-希釈液スプレーに掲載しました。
苔庭の天敵はカタバミとチドメグサ
苔庭とカタバミの相性の悪さ
カタバミについては、過去に【雑木の庭】蒔き苔から半年、DIY苔庭の最大の敵は鳥害とカタバミ、クローバーの浸食でしたや、【雑木の庭】クローバーによく似た花カタバミ、グランドカバーに不適な3つの理由でも、苔との相性の悪さをお伝えしてきました。
主に、苔エリアを「浸食」し、「抜き難い」のが大きな問題点です。
但し、後述するチドメグサと異なり、カタバミは手で抜くのを頑張れば、何とか除去することは可能です。
チドメグサと苔庭の相性悪さ
チドメグサは、カタバミの悪い所を強力にバージョンアップしています。
「背がカタバミより低く、苔の中に埋もれ、チドメグサ単独で抜くのが難しい」です。
それでも頑張って何度も除去を試みましたが、手で抜くのは無理と最近になって判断しました。
苔庭2年目にして、下の写真の赤枠の範囲がチドメグサで覆われる事態に至ってしまいました。
苔の中の雑草のみを除草剤で除去する方法とは?
プリグロックスの使用
最も簡単なのは、苔の農家さん推奨の【雑木の庭】DIY苔庭初期の雑草管理、除草剤を使いたくない理由と各雑草種毎の大変な所とは?で紹介したプリグロックスという農薬を使用することです。
この農薬を使用すれば、苔にダメージを与えずに、雑草のみ除去することができます。
しかし、適正に使用すれば問題ないのでしょうが、毒劇法で定めるところの毒物に指定されているので、私自身は使用をためらっています。
苔から飛び出ている雑草の頭に除草剤を塗る
これはネットで最近みつけた除草法です。
使用する除草剤はラウンドアップ等の、ホームセンターでも売っているグリホサート系のもので良いそうです。
グリホサート系は、苔にもダメージを与えてしまいますが、刷毛につけてなるべく雑草の頭にのみ塗ることで、雑草のみ枯らしてしまおうという方法になります。
除草剤の刷毛塗の効果は?
道具
使用した道具は、下記3つです。
・ラウンドアップマックスロードALⅢ
通常は薄めず原液で使用するタイプ
・計量カップ
・刷毛
効果
こちらが先程も掲載した、除草剤を塗る前の写真
こちらが除草剤を塗ってから5日後の写真。
チドメグサが黄色くなり、枯れてきたように見えます。
拡大して確認していきます。
黄色くなっているチドメグサと、緑のままの部分とムラはありますが、ある程度は効いているようです。
塗布5日で4割から5割のチドメグサを枯らしています。
もう少し日が経てば、除去率は向上するかもしれません。
副作用
我が家の苔庭は、ハイゴケとスナゴケの2種混合ですが、ラウンドアップがついてしまったであろうところが少し茶色になってしまっています。
苔は丈夫なので、今後復活するかもしれませんが、この結果は好ましくありません。
更に簡便な雑草除去法を求めて
今回は、作業時間15分程度で下記の結果を得ました。
・除去率4~5割程度の成果
・若干の苔へのダメージという副作用
今後の目標は、作業時間5分程度で以下の結果を得られるように、除草剤を雑草のみに簡単にダメージが与えられるような運用を考えて試し、また記事にてご紹介していきたいと思います。
多分、除草剤の希釈倍率を調整し、スプレー塗布をすることで可能であろうと推測しています。
・除去率9.5割以上
・苔へのダメージ無し
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