今回は、昨年の十月初旬に実施した、蒔き苔による苔庭のDIYが、苔シートと比較してどの程度成育して、どのような見た目になっているのかをご紹介していきたいと思います。
コストと手間を極限まで削減し、育苗箱で養生することなく、目土も養生も無しで庭に直接蒔き苔を実施した苔庭づくり、果たしてDIY八か月後でどのような外観に育ているのでしょうか?
苔シート部と蒔き苔後8か月の部分の違い
まず初めに、蒔き苔を実施する前の状態を確認します。
庭のアプローチ部は下記写真のようにコナラの株元は下草とバークチップがあるのみでした。
ここを下の写真のようにスナ苔とハイ苔の種苔で覆っています。
下の写真が施工8か月後になります。
ピンクの線が苔シートによる既存部。その右側で黄緑から緑の部分が8か月前に施工した部分になります。
茶色の部分は、今年5月の初句に追加で蒔き苔を実施した箇所です。
このアングルの写真だと、苔シート部と8か月前の施工部では外観に違いは無いように見えるのではないでしょうか?
苔の厚みがなるべく分かるようなアングルで撮影した写真がこちらの2つです。
上の写真が苔シート。
下が蒔き苔部分になります。
肉眼で見ると、苔シートの方が厚みがあるのがはっきり分かるのですが、写真で見る限りはあまり差が分からない位まで成長しました。
これだけでは、蒔き苔の成育具合を判定しきらないので、他のエリアの様子も確認してみました。
庭の南部の蒔き苔前の様子はこちらです。
蒔き苔を決心する前、当初はここに他のエリアから苔の移植を試みました。
下の写真のように、苔の移植では、全く施行したい範囲をカバーできませんでした。
途中から蒔き苔に切り替えましたが。移植部と蒔き苔部では緑の濃さが全く異なり、不自然なコントラストが出来上がってしましました。
8か月後の様子は下の写真のようになりました。
ピンクの線で囲った箇所が移植した苔ですが、蒔き苔部との不自然なコントラストが消えるところまで成長しています。
蒔き苔後8カ月の結論
以上をまとめますと、秋の庭への直接の蒔き苔では、8か月経過すると
・上から見たとき、苔シート部分と判別がつかない程度まで成長できる
・厚みは苔シート部には及ぼない
という結果でした。
厚みを含めて、苔シートと遜色ない外観まで育成するには、次の夏を越えるまで、つまり蒔き苔から1年程度の時間が必要になりそうだと、現時点では感じています。
また4か月後程度の成育の様子をご紹介していきたいと思います。
コメント