【雑木の庭】実生のコナラ、環境による個体差が広がる2年目の芽吹きの様子

実生の植物の成長記録
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本ブログでは、「設計事務所」「工務店」「造園家」三者による家づくりの経緯や暮らし方含めて情報提供していきます。
我が家は3者の方々の協業により、建築と庭の調和を評価するユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞することができました。

初めての方は【家づくり】ユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞した建築と庭が一体の土間庭の家を紹介!!の記事からご覧下さいませ。

今回は、前回の実生のモミジに引き続き、我が家の各地で芽吹いた実生のコナラの成長記録をご紹介していきたいと思います。
とは言っても、2年目にそんなに新たに芽吹かなかったモミジとは異なり、コナラはどんぐりでどんどん際限なく増えていってしまうので、基本2年目以降に発生してしまった株は抜いていってしまっています。

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コナラの定点観測

庭のエリア分け

アプローチ部

アプローチ部2022年7月時点

こちらはアプローチ部に7月に発芽した株です。
7月→10月でも成長はなく、黄葉するという変化のみでした。
1年目は背は伸びずじまいでした。

アプローチ部拡大2022年11月時点

2023年5月時点の様子がこちらです。
やはりそれほど大きくなっていません。
大きくならなければならないで、全然良いと思っているので、このまま見守りたいと思っています。

アプローチ部の2023年5月時点

リビング部2

こちらはリビング部2、ブルベリーの足元の株。

リビング部2の2022年7月時点

こちらは7月→9月で一気に大きくなり、10月時点で成長が止まっていた株になります。

リビング部2の2022年11月時点

こちらの株は先程のアプローチ部の株とは異なり、葉も背丈もぐんと伸びています。
但し、頭がアブラチャンにぶつかっているので、この先成長していくのかどうかは不明です。

雑木の庭の本によると、コナラのような落葉樹がメインの雑木林は、雑木林としては若い世代で、落葉樹による樹冠が形成されるころには地表に光が届かなくなり、もはや落葉樹の実生は育たなくなるそうです。
そして代わりに落葉後に日を浴びることができる常緑樹の実生が育ち、段々常緑樹の雑木林へと世代交代していくとか。

なので、この日陰となったアブラチャンの株元のコナラの行く末は、明るいものではないかもしれません。

リビング部2の2023年5月時点

リビング部3

リビング部3のエリアです。

2022年7月時点のリビング部3

こちらは7月→10月で成長しなかった株です。
当時は落葉後、来年新芽を出してくれるのか不安になっていました。

2022年10月時点のリビング部3拡大

先の不安をよそに、2023年5月時点では、縦方向のみならず水平方向へも大きな成長をみせていました。

2023年5月時点のリビング部3拡大

こちらは7月→10月で倍以上の成長をみせた株です。
葉の大きさもかなり大きくなっており、根の順調な成長が予想できます。

2023年11月のリビング部3拡大

こちらはやはり予想通り縦も水平も順調に大きくなってきています。
殆ど陽があたらないエリアにはなるのですが。

2023年5月時点のリビング部3拡大

南部

一番沢山発芽している南部のエリアです。

7月時点の南部

こちらはバイカウツギの根本で7月→10月で全く成長しなかった株です。

2022年10月時点の南部拡大

それが2023年5月になると、一気に倍程度まで大きくなっていました。
1年目の成長具合と、2年目の成長具合、単純な紐づけができる時とそうでないときがあるようです。

2023年5月時点の南部拡大

こちらは7月→10月で3倍以上に大きくなり、葉の段を重ねるごとに葉が大きくなっている株です。

2022年10月時点の南部拡大

こちら2023年5月は周りの景色が変わり過ぎて、もはや比較し難くなってしまいました。
多分、背丈は伸び、水平方向へも枝を伸ばしています。

2023年5月時点の南部拡大

こちらは苔の近くで、4株が群生していたエリアです。
左の2株は7月→10月時点では倍程度に成長し、右の2株は消失してしまいました。。
普通のお宅の庭では実生株は、知らないうちに結構消えていってしまうらしいので、これが普通かもしれません。。

2022年10月時点の南部拡大

こちらも、絶対的な背丈はそれほど大きくはありませんが、順調に大きく、去年より葉も大きく育っています。

2023年5月時点の南部拡大

コゴミ近くの株は、7月→10月時点でも葉の段数が増え、更に大きな葉を発芽させています。
株立ちのような成長をみせているので、大きく成長していく様相を予感していました。

2022年10月時点の南部拡大

2023年5月時点では、昨年の予感どおり葉も大きくなり、全体的なボリュームが倍以上に成長しています。ここまで成長すると、高木までどんどん大きくなっていくような気がしています。

2023年5月時点の南部拡大

東部

センリョウの足元の株

2022年7月時点の東部

この株も7月→10月時点では幹が分化し、新しい幹の方が大きく成長していました。
ここは大きな陽樹の樹冠が欲しいエリアなので、高木まで育って欲しいところですが、2023年の成長具合はどうでしょうか。

我が家の庭の実績では、最も成長が早いコナラの株は1年で1.3m程度成長しています。
ちなみにエゴノキのひこばえは1年で2m程度成長しました。

2022年10月時点

こちらは2023年5月時点では、少々の背丈の成長と、少々の幹の分化に留まりました。
成長の速度としてはかなり遅い方になってしまっています。

2023年5月時点

最後に

モミジと同じように。2年目の実生のコナラは、縦方向のみならず、水平方向への成長が始まっている株も多数みることができました。

しかし、モミジ以上に個体間の成長の仕方にバラツキがあり、2年目という若木の間は環境に繊細なようです。

但し、調子が出てくると一気に成長する事、直根で成長すると抜けなくなる事より、モミジ以上に成長にを気を付けてみておく必要があります。

一株一株の個性を楽しみながら、今後も成長を見守っていきたいと思います。

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