今回は、前回の実生のモミジに引き続き、我が家の各地で芽吹いた実生のコナラの成長記録をご紹介していきたいと思います。
とは言っても、2年目にそんなに新たに芽吹かなかったモミジとは異なり、コナラはどんぐりでどんどん際限なく増えていってしまうので、基本2年目以降に発生してしまった株は抜いていってしまっています。
コナラの定点観測
アプローチ部
こちらはアプローチ部に7月に発芽した株です。
7月→10月でも成長はなく、黄葉するという変化のみでした。
1年目は背は伸びずじまいでした。
2023年5月時点の様子がこちらです。
やはりそれほど大きくなっていません。
大きくならなければならないで、全然良いと思っているので、このまま見守りたいと思っています。
リビング部2
こちらはリビング部2、ブルベリーの足元の株。
こちらは7月→9月で一気に大きくなり、10月時点で成長が止まっていた株になります。
こちらの株は先程のアプローチ部の株とは異なり、葉も背丈もぐんと伸びています。
但し、頭がアブラチャンにぶつかっているので、この先成長していくのかどうかは不明です。
雑木の庭の本によると、コナラのような落葉樹がメインの雑木林は、雑木林としては若い世代で、落葉樹による樹冠が形成されるころには地表に光が届かなくなり、もはや落葉樹の実生は育たなくなるそうです。
そして代わりに落葉後に日を浴びることができる常緑樹の実生が育ち、段々常緑樹の雑木林へと世代交代していくとか。
なので、この日陰となったアブラチャンの株元のコナラの行く末は、明るいものではないかもしれません。
リビング部3
リビング部3のエリアです。
こちらは7月→10月で成長しなかった株です。
当時は落葉後、来年新芽を出してくれるのか不安になっていました。
先の不安をよそに、2023年5月時点では、縦方向のみならず水平方向へも大きな成長をみせていました。
こちらは7月→10月で倍以上の成長をみせた株です。
葉の大きさもかなり大きくなっており、根の順調な成長が予想できます。
こちらはやはり予想通り縦も水平も順調に大きくなってきています。
殆ど陽があたらないエリアにはなるのですが。
南部
一番沢山発芽している南部のエリアです。
こちらはバイカウツギの根本で7月→10月で全く成長しなかった株です。
それが2023年5月になると、一気に倍程度まで大きくなっていました。
1年目の成長具合と、2年目の成長具合、単純な紐づけができる時とそうでないときがあるようです。
こちらは7月→10月で3倍以上に大きくなり、葉の段を重ねるごとに葉が大きくなっている株です。
こちら2023年5月は周りの景色が変わり過ぎて、もはや比較し難くなってしまいました。
多分、背丈は伸び、水平方向へも枝を伸ばしています。
こちらは苔の近くで、4株が群生していたエリアです。
左の2株は7月→10月時点では倍程度に成長し、右の2株は消失してしまいました。。
普通のお宅の庭では実生株は、知らないうちに結構消えていってしまうらしいので、これが普通かもしれません。。
こちらも、絶対的な背丈はそれほど大きくはありませんが、順調に大きく、去年より葉も大きく育っています。
コゴミ近くの株は、7月→10月時点でも葉の段数が増え、更に大きな葉を発芽させています。
株立ちのような成長をみせているので、大きく成長していく様相を予感していました。
2023年5月時点では、昨年の予感どおり葉も大きくなり、全体的なボリュームが倍以上に成長しています。ここまで成長すると、高木までどんどん大きくなっていくような気がしています。
東部
センリョウの足元の株
この株も7月→10月時点では幹が分化し、新しい幹の方が大きく成長していました。
ここは大きな陽樹の樹冠が欲しいエリアなので、高木まで育って欲しいところですが、2023年の成長具合はどうでしょうか。
我が家の庭の実績では、最も成長が早いコナラの株は1年で1.3m程度成長しています。
ちなみにエゴノキのひこばえは1年で2m程度成長しました。
こちらは2023年5月時点では、少々の背丈の成長と、少々の幹の分化に留まりました。
成長の速度としてはかなり遅い方になってしまっています。
最後に
モミジと同じように。2年目の実生のコナラは、縦方向のみならず、水平方向への成長が始まっている株も多数みることができました。
しかし、モミジ以上に個体間の成長の仕方にバラツキがあり、2年目という若木の間は環境に繊細なようです。
但し、調子が出てくると一気に成長する事、直根で成長すると抜けなくなる事より、モミジ以上に成長にを気を付けてみておく必要があります。
一株一株の個性を楽しみながら、今後も成長を見守っていきたいと思います。
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