「実生のコナラを育てる」前回の記事から約2か月経ちました。
前回芽吹いたばかりだったコナラ達はどこまで大きくなっているでしょうか?
最近、庭の景色に下の写真のようなリビング前の杜感が広がるように、「ここにも高木が欲しいな」という思惑が出るようになってきました。
そんなもう少し高木をという場所に、コナラだったりモミジの幼木が芽吹いているので、摘み取らずに育てています。
それでは前回の記事から二か月経過した、9月中旬の様子をご紹介していきます。
コナラの定点観測
アプローチ部
こちらはアプローチ部に発芽した株の7月時点。
さぞかし大きくなっているかと思いきや、、、全く成長していませんでした。
モミジが1か月で見違えるような成長をしていたのとは対照的です。
コナラは成長が早くて有名かと思っていましたし、実際に1歳以上のコナラで大きく枝を伸ばしている株も沢山います。
直根性なので、上手く根が伸びない株は大きくなれないのでしょうか?
この株は来年以降、このまま枯れていきそうな気がしてきました。
意外と実生のコナラは育て難いのか?他の株も見ていきます。
リビング部2
こちらはリビング部2、ブルベリーの足元の株。
7月時点では葉は1段目のみでした。
それが9月時点では葉が3段目まで伸びています。
背の高さとしては3倍以上なので、それなりの成長と言えそうです。
葉の大きさも高木と同等以上なので、きちんと根も伸びていそうです。
リビング部3
リビング部3のエリアです。
7月時点では葉が1段の株。
これが9月時点でも全く成長していませんでした。
やはりコナラはモミジよりは、根が伸びにくく、幼木を育てるのが難しいのでしょうか?
こちらは7月時点では葉が二段の株。
これが9月には葉が4段に成長しています。葉の大きさも一番最近発芽した4段目が一番大きくなっているので、根が順調に伸びていっているようです。
浅根性のモミジと異なり、直根で深根性のコナラは成長の勢いの個体差が大きいのかもしれません。
南部
一番沢山発芽していた南部のエリアです。
こちらはバイカウツギの足元の株の7月時点
これが9月時点でも全く成長していませんでした。
この位置はバイカウツギへ水やりするときに、同時に多くの水を浴びているはずですが。。
水を十分に浴びたからといって成長するわけでもなさそうです。
こちらは7月時点の山桜の足元の株。葉は一段のみです。
これが9月時点では葉が3段程度に成長していました。段を重ねるごとに葉も大きくなっています。
こちらは苔の近くで群生した株達。
こちらは、左二つの株は成長していますが、右二つは成長せずに枯れそうです。
どうやらコナラの幼木は、モミジと比較して下のどちらかの植生がありそうです。
・モミジより幼木が育つのは難しい
・モミジより厳しい環境でも発芽まではしてしまう
コゴミの近くの7月時点の株はどうでしょうか?
こちらは大きく成長しています。
東部
センリョウの足元の株
7月時点では葉は1段でした。
9月時点では葉が2段まで成長しています。
まとめ
こうして各所の定点観測をしてみて分かったことは下記2点です。
1.コナラの幼木はモミジの幼木より成長の個体差が大きい 2.幼木の時点ではコナラは、モミジよりも成長速度は遅い
当初の狙い通り、高木まで育てられるか、それにどれくらいの時間がかかりそうか、まだ分かりませんが、継続して観察していきたいと思います。
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