今回は下の記事「晩夏の上高地」と同じく、自家用車での入山が制限された、雄大な自然が残る千畳敷カールについてご紹介します。
千畳敷カールとは?
長野県南西部に位置する中央アルプス(木曽山脈)に急峻な岩峰をもつ宝剣岳(標高2,931m)があります。
この宝剣岳に、約2万年前の氷河によって削られたおわん型の地形がいくつかあり、これを「カール」と言うそうです。
その中でも宝剣岳の中御所谷源頭のカールは、その広大さを表現する為に「畳を千畳広げたほどの広さ」という千畳敷と名前が付けられているそうです。
千畳敷の楽しみ方
千畳敷の楽しみ方は、駒ケ根観光協会のHPに簡潔に書いてあります。
春の千畳敷カールは、スキー客と夏を待ちきれない観光客が訪れます。
夏は、カール一面に可憐な高山植物が咲き競います。
秋は、山肌一面が黄金色に輝きます。
冬は、紺碧の空と純白の冬景色が楽しめます。四季折々ダイナミックに変化する雄大で美しい景色を求めて全国から多くの登山者、観光客が訪れます。
駒ヶ根観光協会
今回は、「夏の高山植物の百花繚乱」と「秋の一面の紅葉」の狭間の秋の気配が漂い始めた千畳敷を散策しに行きました。
千畳敷カールへ行く前に
ロープウェイ混雑・待ち時間予想カレンダー
駒ケ根ロープウェイのHPに混雑・待ち時間予想カレンダーが記載されています。
これによると、繁忙期は最大上りで120分以上、下りで150分以上の待ち時間が予想されています。
これだけ待つと早朝出発でないと、日帰りでの散策は難しくなりますので、日程には十分気を付けた方が宜しいかと思います。
ロープウェイ運行状況
駒ケ根ロープウェイのHPに上りと下りの混雑状況、待ち時間が記載されます。
千畳敷の天気と気温、ライブカメラ
駒ケ根ロープウェイのHPに天気と気温、ライブカメラの情報が載っています。
曇りですと、折角の景色がガスで殆ど見えなくなってしまいます。
気温は地上のマイナス10℃程度で、2022年の9月中旬ですと、半袖でも問題ありませんでした。
紫外線対策
標高が高く、雲の上を歩くことになるので、紫外線には十分気を付けた方が良いです。
今回は1時間強、遊歩道コースを歩いただけでしたが、下の写真のように腕を日焼けしました。
幸いにも首から上は帽子を被っていたおかげで日焼けはしていません。(日焼け止め無し)
遊歩道コースであれば「帽子、長袖」を推奨。登山であればサングラスも推奨ではないでしょうか。
千畳敷へ車で日帰りコース
千畳敷へはマイカーでの乗入れは規制されています。
名古屋方面からのアクセスは、高速を乗り継ぎ、長野県の駒ケ根市にある菅の台バスセンターに駐車し、バスに乗り換えてしらび平駅まで行き、ロープウェイに乗るのが一般的かと思います。
- 名古屋名古屋高速、名二環、東名、東海環状等から中央道へ
- 駒ケ根IC高速道約120~150分(約170km)
- 菅の台バスセンター一般道約3分(約2.0km)
- しらび平駅バス約30分(約9km)
- 千畳敷カール駅ロープウェイ約7.5分(約1.1km)
- 遊歩道徒歩約40~70分
菅の台バスセンター:長野県駒ヶ根市赤穂759-489
駐車料金:1日(24時間)800円
バス、ロープウェイ往復料金:大人1人4200円(クレジットカード可)
バスとロープウェイは30分毎の出発ですが、混雑具合により臨時で増発が出ます。
上の行程であれば、千畳敷をゆっくり写真を撮りながら回り、下山後食事とお土産に二時間程度使っても、十分に日帰りが可能です。
千畳敷の遊歩道コースの写真と動画のご紹介
まずはロープウェイの動画から。
時速25kmという高速で、日本一の高低差950mを僅か7分半で駆け上がります。
途中は澄み切った水が流れる滝を眺めることができます。
ロープウェイを降りてすぐがハイライトと言っていいくらいの、壮大な絶景が広がります。
動画でもご覧下さい。
登山口には神社が。
遊歩道ルートではカールに向かって下っていきます。
夏の百花繚乱の面影がそこかしこに。
ナナカマドの実越しに眺める岩峰も美しいです。
ほとんどの雲は自分たちより下にいるので、淀みのない空が非常に青いです。
またナナカマド越しに岩峰を撮影していると、人影が沢山見えます。
どうやら一緒にロープウェイを上ってきた人の殆どは、登山道へと向かったようです。
この千畳敷の登山道は、日帰りができるようで、初心者にもお勧めの行程とのことでした。
別の方角の岩峰も急峻だな~と眺めていると・・・
切り立った頂上に人が見えます!!
更にその崖を登っている人も!!!
私たちは登山の準備も覚悟もしていないので、、普通に遊歩道ルートを下りました。
途中、岩峰とは逆方向に富士山を見ることができました。
この正面の奥の山が富士山らしいです。
こちらはカールの底の池からの景色。
動画でも。
遊歩道を一周すると千畳敷駅に戻ってきます。
何やら駅の向こう側(谷側)は雲が多いようです。
駅の裏側に来てみると、なんと、、、雲海のかけらのような景色を見ることができました!!
千畳敷近辺のご当地グルメ、お土産のご紹介
ソースカツ丼と馬刺し丼を川床のようなテラス席でいただく
バスセンターから徒歩で行ける「明治亭 中央アルプス登山口店」で食事を取りました。
少し流れは速いですが、川床のようなテラス席を選ぶことができます。
ソースカツ丼
桜肉丼(馬刺し丼)
長野県は海はありませんが、諏訪の方へ行くと美味しい蕎麦屋さんや、フレンチやジビエの店が結構あるので食が趣味の人にも良い所ですね。
クラフトビールメーカーOgnaのお土産を購入
バスセンターの近くで、左下の「APPLE HOP」右上の「OKTOBERFEST」を購入しました。
値段は1本600円。
少し贅沢なビールですね。
個性的ですっきり美味しいなと思ったのはAPPLEHOPの方でした。
普通のビールが好きな人はOKTOBERFESTの方が良いかもしれません。
ちょっと特別な食卓にしたい日などにお勧めのお土産かと思います。
おまけ
こちらは恵那峡SAのガソリン価格
200円超えは生きてて初めてみました
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