今回は雑木の庭における、「雑草管理」「剪定」「水やり」「害虫駆除」に並ぶ5大お手入れの一つ、「落ち葉掃除」の労力を圧倒的に削減するべく導入した、ブロワバキュームのレビューをご紹介していきます。
我が家ではブロワバキュームを導入することで、1年で10時間程度かかっていた落ち葉拾いの時間が、3時間程度にまで削減できそうな目途がたちました。
そんな便利なブロワバキュームも、使用する前は「吸い込む力が弱くて掃除の効率が悪い」「作動音が大きすぎる」「重すぎて使いづらい」「ゴミが捨てづらい」などのネガティブなレビューが散見されていましたので、購入した後の実際の使い心地を詳細にご紹介していきます。
落ち葉掃除の労力とは?今までは1年で10時間程度
植栽は常緑樹であろうが、落葉樹であろうが落葉するのですが、秋から冬にかけての「モミジ」「コナラ」等はやはり格段に多くの落ち葉が発生します。
とは言っても、1日や1週間で全てが落葉するわけでは無く、数週間から数か月かけて落葉していくので、ある程度は落ち葉が庭に散らかっている期間が続きますが、その多くは風によって涸沢などの堆積し易い場所に滞留していきます。
厄介なのは、苔の上に堆積してしまった落ち葉で、こちらは苔の光合成の妨げになってしまうので、掃除してやる必要があります。
涸沢や、バークチップなどのマルチング領域は特別に落ち葉掃除する必要は無いといったら無いのですが、我が家では虫の発生を少なくしたい思いから、庭の落ち葉はできるだけ掃除するようにしています。
その落ち葉掃除にかかる時間は1年で大体10時間程度、45Lのごみ袋で10袋程度といったところでしょうか。
ブロワバキュームとは?
ブロワバキュームとは、読んで字のごとく、粉塵や落ち葉をブロワ(吹き飛ばし)したり、バキューム(吸い込み)したりと、1台で二役できる機械になります。
動力として「エンジン」「モーター」を使用する2種類あり、更に「モーター」は直接コンセントから電力を得るタイプ(AC電源)と、予めバッテリーに充電しておくタイプの2種類あります。
最も出力が大きいのは「エンジン」タイプになりますが、一般家庭で使用するには「モーター」タイプで十分かと思います。
「エンジン」タイプは砂利や小石も吸い込むパワーが有り、落ち葉だけを対象としたい方には逆に不便になります。
また、「モーター」の中で直接コンセントから電力を得るタイプは、比較的ハイパワーだがコードの取り回しに気を遣う特徴があり、充電式は比較的ローパワーでバッテリ分重量が重くなるという特徴があります。
落ち葉拾いに理想的なブロワバキュームのスペックとは?
こと雑木の庭などにおける、落ち葉拾いに最適なスペックをRESV-1020VFを使用した体感から挙げたいと思います。
「動力」・・・・エンジン式は過剰。AC電源も過剰かも。充電式で十分かも。
「稼働時間」・・2時間程度あると広めの庭でも余裕。充電式では少し厳しいかも。急いで掃除すれば1時間弱の稼働時間が多い充電式でも良さそう。
「吸い込み風量」・・・3.1m3/minあれば十分吸い込み可能。充電式でも到達できるかも。(吸い込みのパワーは吸い込み口の形状や、到達真空度にも依存するので、実際には機種毎に実験しないと確認はできない可能性あり)
「重量」・・・4kgだと男性でもかなり重い。2kg前半が理想だが無いかも。
「ダストバックサイズ」・・・大きい程掃除の効率が良いが、30L程度が現実的なサイズ。
「粉砕機能」・・・ダストパックから家庭用ごみ袋で、落ち葉を移す作業頻度を減らす為に、粉砕機能は付属していた方が良いと思います。
RESV-1020VFを選んだ理由
ブロワバキューム購入前にレビューで「吸い込む力が弱くて掃除の効率が悪い」「作動音が大きすぎる」「重すぎて使いづらい」という点が気になっていました。
それに対しRESV-1020は
・前モデルのRESV-1000よりパワーが3割向上しており、十分落ち葉を吸い込む
・前モデルのRESV-1000より体感ノイズが30%低減しており、日中の使用では騒音とまでならない
・ACで電源式なので、同パワーの充電式より軽い
というメリットが謡われていたので、購入することにしました。
RESV-1020でなく、RESV-1020Vを選ぶべき理由
ブロワー風速:33~62m/s
吸込み(集じん)風量:3.1~8.3m3/min
最大真空度:3.8kPa
ダストバッグ容量:30L
粉砕比率:10:1
電源:単相100V
電流:10.5A
質量:4.0kg
サイズ:長さ903×幅195×高さ480mm
RESV-1020の風量が無段変速になり、最低風量が6.7m3/minから3.1m3/minにまで調整できるようになったのがRESV-1020Vになります。
またRESV-1020Vの延長ケーブル10mに更に10mケーブルが1つ追加されたのが、RESV-1020VFになっているようです。
落ち葉掃除においては、RESV-1020Vで最小風量の3.1m3/minで十分に、落ち葉を吸い込み、この風量でも吸い込み口を近づけすぎると小石を吸い込む可能性があるので、最低風量を6.7m3/min迄しか落とせないRESV-1020より、RESV-1020Vを選択した方が良いと思います。
RESV1020VFのお勧めの運用法
ローラーは無い方が取り回しが良い
コンクリートなど、平坦な場所でブロワを使用するならばローラーは便利かと思いますが、庭の多くは多少なりとも凹凸がある場所が殆どなので、ローラーの存在は吸い込みに最適な角度にブロワを動かす障害にしかなりませんでした。
ワイドノズルは使い道がない
ローラーと同じく、より作業の邪魔となります。
肩掛けバンドは使わない方が取り回し良い
肩掛けバンドを使用すると、ブロワバキュームの自由度が制限されて、作業効率が低下します。
バンドが伸び縮みし易い素材であれば、ブロワの重さを腕と体で分散させつつ、作業効率も高く維持できますが、これはただのベルトなので、吸い込みに最適な角度にブロワを動かそうとすると、体が無理な姿勢になるか、ベルトが肩から外れる位置になってしまうので、最早ベルトはあっても邪魔になることの方が多いかったです。
収穫袋は使用しない方が作業効率は高い
事前に収集したレビューからは、「標準のダストバックは、布の部分の滑りが悪く、落ち葉が刺さってごみ袋から出し難い。その為、ダストバックの中に収穫袋を入れ込むと作業効率が向上する」とありました。
なので最初は、アマゾンで10kgの収穫袋を購入し、取り付けて作業しましたが、、、
収穫袋をダストバックの中に仕込むと、折角ダストバックが30Lの容量があるのに、その半分も活かせなくなり、頻繁に家庭用ごみ袋へと移し替えなくてはならなくなってしまいました。
なので、二回目からは収穫袋を外して使用してみました。
やはり収穫袋を使用しないと、多少は白い布の部分に落ち葉などの残差は残り易くなります。
しかしどうせ汚れるダストバックなので、それほど気にしなくても良い気がしています。
作業効率を考えると、収穫袋無しでの運用の方がベターかと思いました。
ブロワバキュームのメリット
落ち葉掃除の動作が少なく、人力の1/3程度の時間で掃除できる
人力だと、「落ち葉を集める」「しゃがむ」「拾ってごみ袋に入れる」の3つの作業が必要になります。
ブロワバキュームを使用すると、「吸い込む」の一つの作業だけに短縮できる為、作業時間は約1/3程度に短縮できます。
また、「しゃがむ」作業は、長時間実施するとかなり腰を痛めるのですが、ブロワバキュームを使用すると立ったまま作業ができるので、労力を時間以上に節約できる気がしています。
下草にからまった落ち葉を簡単に吸い込める
シダや、キチジョウソウ等の下草にからまった落ち葉を人出で拾うのは、かなり大変な作業になります。
今までは半ば諦めていたこの作業も、ブロワバキュームを使用するとかなり容易に実施できるようになりました。
落ち葉を素手で触る必要が無い
冬とは言え、落ち葉には虫が隠れていたり、鳥の糞がついていたりします。
こういった場面に出くわすと、それなりに精神力を削られてしまいます。
ブロワバキュームを使用すると、そういった苦痛から殆ど解放されます。
ブロワバキュームのデメリット
重い為、女性には取り扱いが厳しい・・かも
今回購入したブロワバキュームは、AC電源式で同スペックの充電式より軽いとはいえ4㎏あります。
また、その重さを軽減するための付属品である「ローラー」や「肩掛けバンド」も、庭の多くの状況によっては、作業効率の低下を招くだけで役に立ちません。
なので、長さが1m弱ある4㎏の重量物を数十分以上腕のみで、取り回すことになります。
この作業は、それなりに体力がある男性でないと厳しいかと思います。
それなりに大きな音が発生する
RESV-1020Vは風量を無段変速できますが、風量を強くするほど音は大きくなっていきます。
最小の風量でも、それなりに大きな音が発生するため、住宅地では日中になるべく最低風量で、最短時間で、1月に1回以下の使用頻度で、運用した方が宜しいかと思います。
ブロワもバキュームも出力が強すぎて、苔を吸い込む可能性がある
バキュームの最低風量の設定でも3.1m3/minでも、落ち葉を吸い込むのに十分なパワーがあるどころか、場合によっては小石や砂、はては苔も吸い込んでしまう可能性があります。
(しっかり定着した苔ならば、吸い込み口を密着させるほど近づけなければ大丈夫です)
ましてや、ブロワではかなりの確率で苔も吹き飛びはじめますので、使用には十分な注意が必要です。
RESV-1020VF使用後の感想まとめ
・RESV-1020VFの使用で、落ち葉拾いの作業時間を1/3程度、ゴミの量を1/2以下に削減できる
・風量は最低の3.1m3/minで十分落ち葉を吸い込める
・風量は最低から少しでも上げると小石や苔などを頻繁に吸い込み出す危険性が上がる
・最低の風量でもそれなりに大きな音がするので、使用時間、頻度には気を遣った方が良い
・重量はかなり重く感じるので、より軽くて吸い込み力が十分な機種があればその方が望ましい
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