【雑木の庭】苔の中の雑草を除草剤で除去する方法-希釈液スプレー

雑木の庭
ランキングに参加してます。1日1回クリックして頂けると嬉しいです!
ブログ紹介

本ブログでは、「設計事務所」「工務店」「造園家」三者による家づくりの経緯や暮らし方含めて情報提供していきます。
我が家は3者の方々の協業により、建築と庭の調和を評価するユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞することができました。

初めての方は【家づくり】ユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞した建築と庭が一体の土間庭の家を紹介!!の記事からご覧下さいませ。

今回は苔の中の雑草管理の決定版、除草剤の希釈液スプレーを用いた方法をご紹介していきます。

前回は、市販の薄めずに使用する除草剤(ラウンドアップマックスロードALⅢ)を使い、苔の中の雑草のみを刷毛塗するという方法で、除去を試みました。
刷毛塗は作業時間15分程度で
・除去率4~5割程度の成果
・若干の苔へのダメージという副作用

という、いささか中途半端な結果となりました。

今回はもっと合理的に、作業時間5分程度で
・除去率9割~10割程度
・苔へのダメージ無し

・根まで枯らして持続的な効果を得る
・毒物でないマイルドな除草剤を使用する

を目標に、除草剤の運用を試行錯誤した詳細をご紹介します。

本記事がお勧めな人

・苔庭の中の雑草のみを除去できる除草剤の使い方を知りたい
・除草剤を簡単に散布する方法を知りたい
・毒物の農薬(プリグロックスL)を使用せずに雑草を除去したい

スポンサーリンク

除草剤の選択

プリグロックスL

まず苔の中の雑草を除去する第一の選択薬としては、プリグロックスLが挙げられます。

苔の農家さんや、販売店等も苔にダメージが少ない除草剤として、勧めています。
私がDIYでの苔庭づくりの為に蒔き苔の種を購入した、新潟の渡部造園さんの説明書にも、プリグロックスLを使うように書いてありました。

しかし、私は以下の特徴によりプリグロックスLは使用しないことにしています。

プリグロックスLの特徴

・毒物指定されており、購入と使用時の保護具や使用後の保管の管理が面倒
 (実際は土壌に触れると不活性化するので、毒性は殆ど問題無いようです)
・接触型除草剤で触れた部分のみが枯れるが、根は枯らさない

毒物でなく、根まで枯らしてくれる除草剤を探すことにしました。

ラウンドアップマックスロードALⅢ

根まで枯らしてくれる移行性除草剤としては、どこでも買えるラウンドアップが有名です。
ホームセンターで買えるレベルであり、勿論非毒物です。

しかしグリホサート系の除草剤は苔は枯らさないという噂がありましたが、前回のラウンドアップの刷毛塗で確認したように、チドメグサだけを狙ってラウンドアップを塗ったつもりでも、苔にも付着してしまいダメージを与えてしまっています。
ラウンドアップマックスロードALⅢにはグリホサートに加え、フルポキサムも入っていることが原因でしょうか?

但し、ラウンドアップマックスロードALⅢの裏面に書いてある、適用雑草をみると、対象物によって散布量を変える必要が書いてあります。

つまり、ラウンドアップマックスロードALⅢの散布量、若しくは散布濃度を変化させることで、ラウンドアップマックスロードALⅢに弱い雑草のみを選択的に除草できる可能性があると考えました。

除草剤塗布後の苔庭の副作用

苔の中の雑草のみを枯らす除草剤の運用と効果

ラウンドアップマックスロードALⅢに弱い雑草のみを選択的に除草する為に、通常は原液で使用する本剤を20倍に希釈しました。

この希釈液を木酢液の散布でも使用したハンドスプレーに投入し、苔の中のチドメグサに散布しました。

希釈液スプレー前の状態はこちらです。

スプレー前の苔庭

それがスプレー後、1週間経過した写真がこちら。
全体的にチドメグサがいなくなっています。

スプレー後の苔庭

もう少し拡大したスプレー前がこちら。

スプレー前の苔庭

拡大したスプレー後の写真。

スプレー後の苔庭

20倍に希釈したラウンドアップマックスロードALⅢの散布によって、刷毛塗では苔に付着することを恐れて塗れなかったチドメグサにも、除草剤を塗布することが可能となり、散布1週間で見た目除去率は9割を超える成果を得ました。

苔へダメージが及んでいないかは、この写真からは完全には判定はつきませんが、少なくとも許容範囲内のダメージだと思います。

プリグロックスLを使用せずに、苔の中の雑草のみを除去したい方は、本記事のラウンドアップ希釈液のスプレーを試してみては如何でしょうか。

コメント