ヒュウガミズキは、早春に黄色に咲く花として、伝統的に生け花の世界で親しまれてきた、同じトサミズキ属のトサミズキによく似た植物です。
トサミズキより花も葉も実も小さい為、「ヒメミズキ」が語源だったとか。
花はこれまで紹介してきた寒緋桜やアセビのように釣鐘状に下向きに咲きます。
2023年3月中旬の今回は、このヒュウガミズキの植生や開花についてご紹介していきます。
釣鐘状に咲く花達
我が家で釣鐘状に咲く花達は、植栽2年目で現在確認できているものは、下記7種でした。
目 | 科 | 属 | 名 |
ユキノシタ目 | マンサク科 | トサミズキ属 | ヒュウガミズキ |
ツツジ目 | ツツジ科 | アセビ属 | アセビ |
ツツジ目 | ツツジ科 | スノキ属 | シャシャンボ |
ツツジ目 | ツツジ科 | ドウダンツツジ属 | ドウダンツツジ |
ツツジ目 | エゴノキ科 | エゴノキ属 | エゴノキ |
ツツジ目 | ツツジ科 | スノキ属 | ブルーベリー |
バラ目 | バラ科 | サクラ属 | 寒緋桜 |
リスト化してみるとツツジ目ツツジ科が最も多いですが、属はバラバラです。
なので、釣鐘状に咲くことがツツジ科の特徴かと思いきや、ツツジ目ツツジ科でもツツジ属のミツバツツジや玄海ツツジ、サツキ、キンモウツツジは釣鐘状には咲きません。
ヒュウガミズキや寒緋桜に至ってはツツジ科でも無く、ツツジ目ですらありません。
生物学上の分類階級がどのように定められているのか、興味深いところであり、今後調べてみたいと思いました。
ヒュウガミズキの植生
ヒュウガミズキの開花状況
ヒュウガミズキも植栽1年目では開花せず、植栽2年目の今年初めて花をみることができました。
2023年記録的に暖かい日が続いているせいか、これが通常なのかは分かりませんが、3月上旬に花芽が膨らみ始めていました。
花芽の膨らみはじめから10日程度、3月中旬になり8割程度開花しました。
樹高60㎝程度の株で背が低く、下向きに咲いているので、中々表情を拝むことができません。
色は黄色ですが、発色は自然で景色に溶けこむ雰囲気の咲き方です。
シロモジやアブラチャンに比べると大分淡い色になります。
例年より大分暖かいので少し違和感がありますが、葉が無く花のみで咲く姿は、やはり早春にふさわしいように思えます。
大分下に潜って撮影し、ようやく花の中身をとらえることができました。
葉の展開がはじまったヒュウガミズキ
2023年、4月初旬になって葉が展開をはじめ、花と葉が半々程度になっています。
コメント