【雑木の庭】紅葉を楽しむのが少し難しい樹種8選

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本ブログでは、「設計事務所」「工務店」「造園家」三者による家づくりの経緯や暮らし方含めて情報提供していきます。
我が家は3者の方々の協業により、建築と庭の調和を評価するユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞することができました。

初めての方は【家づくり】ユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞した建築と庭が一体の土間庭の家を紹介!!の記事からご覧下さいませ。

今回は、前回の【雑木の庭】紅葉が簡単に楽しめる樹種5選に引き続き、少し難しい側の樹種をご紹介していきます。

紅葉する原理、美しくなる条件などは【雑木の庭】紅葉が簡単に楽しめる樹種5選からご覧ください。

花や実がメインと思われがちだが、紅葉も美しい樹種。植える場所に気を遣う必要があり、植栽1年目では完全な紅葉は難しい樹種を7種になっています。

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紅葉を楽しめる難易度の定義

ここでは、以下の様に紅葉の難易度を定義したいと思います。

紅葉を楽しむのが簡単

・耐暑性が高く、植える場所を比較的選ばない陽樹中心
・葉焼けし難い
・植栽1年目からある程度紅葉を楽しむことができる

紅葉を楽しむのが少し難しい

・耐暑性は高いが、陽当たりには気を遣う必要がある(特に夏の西日)
・葉焼けし易い
・植栽1年目では、完全な紅葉を楽しむことは難しい

紅葉を楽しむのが難しい

・耐暑性は中~高程度
・葉焼けを非常にし易く、夏から落葉し易い
・植栽から数年たち、十分に根が育つか、ひこばえや実生でないと紅葉を楽しむのが難しい

ミツバツツジ

3月下旬から4月上旬にかけて、圧倒的な開花密度で咲き誇るミツバツツジ。

2023年4月初旬の土間庭の家の風呂庭
2023年3月下旬、我が家のミツバツツジの開花

紅葉は比較的遅めで、11月下旬から12月上旬にかけてはじまります。
今回ご紹介する中では、最も簡単に紅葉を楽しめる樹種で、日陰から半日陰の位置に植えられていれば、1年目からある程度の紅葉を楽しむことができます。

植栽1年目の12月上旬のミツバツツジの紅葉、日陰なので黄葉している
植栽2年目のミツバツツジ、2023年は10月下旬から僅かに色の変化が
植栽2年目のミツバツツジの紅葉、半日陰なので、紅葉している
植栽2年目のミツバツツジの紅葉、半日陰なので、紅葉している

ヒュウガミズキ

今回ご紹介する中では、最も簡単に紅葉が楽しめる樹種はヒュウガミズキ。

マンサク科でありながら、ツツジ科のような釣鐘状の花を春に咲かせる樹種です。

我が家の2023年3月中旬のヒュウガミズキ

ドウダンツツジ

花期が3週間程度と長く、インテリアグリーンとしても大変人気が高いドウダンツツジ。

2023年4月上旬の我が家のドウダンツツジの開花

耐暑性は強い樹種ですが、地表近くに根をはるせいか、乾燥や西日に弱く、夏季に葉焼けしがちです。

我が家のドウダンツツジは西日に当たる位置に植えられており、植栽1年目は紅葉前に落葉してしまいました。
かといって、陽当たりが悪い場所では、紅い色素であるアントシアニンの生成が不十分で、綺麗に紅葉してくれません。

とすると、綺麗な紅葉を見る為にはドウダンツツジの耐暑性が向上するように育てるか、丁寧に水やりを実施する必要があります。

今年2023年は記録的な長い猛暑でしたが、植栽2年目を迎え、根が発達したお陰か、去年より気を遣って水やりをしたお陰か、無事に10月下旬から徐々に色付きはじめ、1か月かけて見事に紅く染まりました。

モミジの紅葉の見ごろが2~3週間程度なのに比べ、ドウダンツツジは1か月程度色の変化を楽しめるところがよい所だと思います。

2023年10月下旬、我が家のドウダンツツジ
2023年12月上旬、我が家のドウダンツツジ
2023年12月上旬、我が家のドウダンツツジ

ブルーベリー

ドウダンツツジと同じような釣鐘状の花を咲かせる、ツツジ科のブルーベリー。

2023年4月上旬に開花した我が家のブルーベリー

植えられている場所は、樹冠に守られた半日陰ですが、若干ですが葉焼けし易く、完全に紅葉する前に落葉がはじまりました。

2023年11月下旬の我が家のブルーベリー
2023年11月下旬の我が家のブルーベリー

オトコヨウゾメ

4月初旬から中旬まで、濃密に咲き乱れるオトコヨウゾメ。

2023年4月中旬のオトコヨウゾメ

秋口から実も赤く染まり、晩秋には紅く綺麗に紅葉します。

しかし、陽当たりよって葉は黒く変色し易く、落葉もし易い樹種です。

植栽2年目の今年は、日が良くあたる頂上付近は紅葉前に落葉してしまっています。

2023年12月中旬、我が家のオトコヨウゾメ

ガマズミ

ガマズミは半日陰に植えられていますが、若干ですが葉焼けし易く、完全な紅葉を楽しめるのは3年目以降となりそうです。

2023年10月下旬、我が家のガマズミ
2023年10月下旬、我が家のガマズミ
2023年12月中旬、我が家のガマズミ

シャラ

耐暑性はあるものの、日射や乾燥に弱いシャラ。
我が家ではほぼ日陰に植えられています。

それでも一年目は色づく前に落葉してしまいました。

2023年秋口の我が家のシャラ

日陰なので、紅くはなっていませんが、昨年はまるっと落葉した樹が、色づいてくれたので感動しました。

2023年11月下旬の我が家のシャラ

コマユミ

コマユミは、モミジに次ぐ紅葉が美しい樹だと思います。

植栽1年目は美しく紅葉してくれました。

2022年秋の我が家のコマユミ

しかし2年目の今年は、枝を大きく伸ばした部分が落葉が早く、綺麗な姿にはなりませんでした。

2023年、植栽2年目のコマユミ
2023年、植栽2年目のコマユミ

しかし、つくりもののような艶やかな実が昨年より多く実り、綺麗に彩ってくれました。

2023年、植栽2年目のコマユミ

次回は紅葉を楽しむのが難しい樹種

次回はシロモジやクロモジ、ヒメシャラやエゴノキ、山桜やアカシデ、アズキナシやアブラチャン、ムシカリ等、紅葉を楽しむのが難しい樹種をご紹介していきます。

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