今回は、前回の【雑木の庭】紅葉が簡単に楽しめる樹種5選に引き続き、少し難しい側の樹種をご紹介していきます。
紅葉する原理、美しくなる条件などは【雑木の庭】紅葉が簡単に楽しめる樹種5選からご覧ください。
花や実がメインと思われがちだが、紅葉も美しい樹種。植える場所に気を遣う必要があり、植栽1年目では完全な紅葉は難しい樹種を7種になっています。
紅葉を楽しめる難易度の定義
ここでは、以下の様に紅葉の難易度を定義したいと思います。
ミツバツツジ
3月下旬から4月上旬にかけて、圧倒的な開花密度で咲き誇るミツバツツジ。
紅葉は比較的遅めで、11月下旬から12月上旬にかけてはじまります。
今回ご紹介する中では、最も簡単に紅葉を楽しめる樹種で、日陰から半日陰の位置に植えられていれば、1年目からある程度の紅葉を楽しむことができます。
ヒュウガミズキ
今回ご紹介する中では、最も簡単に紅葉が楽しめる樹種はヒュウガミズキ。
マンサク科でありながら、ツツジ科のような釣鐘状の花を春に咲かせる樹種です。
ドウダンツツジ
花期が3週間程度と長く、インテリアグリーンとしても大変人気が高いドウダンツツジ。
耐暑性は強い樹種ですが、地表近くに根をはるせいか、乾燥や西日に弱く、夏季に葉焼けしがちです。
我が家のドウダンツツジは西日に当たる位置に植えられており、植栽1年目は紅葉前に落葉してしまいました。
かといって、陽当たりが悪い場所では、紅い色素であるアントシアニンの生成が不十分で、綺麗に紅葉してくれません。
とすると、綺麗な紅葉を見る為にはドウダンツツジの耐暑性が向上するように育てるか、丁寧に水やりを実施する必要があります。
今年2023年は記録的な長い猛暑でしたが、植栽2年目を迎え、根が発達したお陰か、去年より気を遣って水やりをしたお陰か、無事に10月下旬から徐々に色付きはじめ、1か月かけて見事に紅く染まりました。
モミジの紅葉の見ごろが2~3週間程度なのに比べ、ドウダンツツジは1か月程度色の変化を楽しめるところがよい所だと思います。
ブルーベリー
ドウダンツツジと同じような釣鐘状の花を咲かせる、ツツジ科のブルーベリー。
植えられている場所は、樹冠に守られた半日陰ですが、若干ですが葉焼けし易く、完全に紅葉する前に落葉がはじまりました。
オトコヨウゾメ
4月初旬から中旬まで、濃密に咲き乱れるオトコヨウゾメ。
秋口から実も赤く染まり、晩秋には紅く綺麗に紅葉します。
しかし、陽当たりよって葉は黒く変色し易く、落葉もし易い樹種です。
植栽2年目の今年は、日が良くあたる頂上付近は紅葉前に落葉してしまっています。
ガマズミ
ガマズミは半日陰に植えられていますが、若干ですが葉焼けし易く、完全な紅葉を楽しめるのは3年目以降となりそうです。
シャラ
耐暑性はあるものの、日射や乾燥に弱いシャラ。
我が家ではほぼ日陰に植えられています。
それでも一年目は色づく前に落葉してしまいました。
日陰なので、紅くはなっていませんが、昨年はまるっと落葉した樹が、色づいてくれたので感動しました。
コマユミ
コマユミは、モミジに次ぐ紅葉が美しい樹だと思います。
植栽1年目は美しく紅葉してくれました。
しかし2年目の今年は、枝を大きく伸ばした部分が落葉が早く、綺麗な姿にはなりませんでした。
しかし、つくりもののような艶やかな実が昨年より多く実り、綺麗に彩ってくれました。
次回は紅葉を楽しむのが難しい樹種
次回はシロモジやクロモジ、ヒメシャラやエゴノキ、山桜やアカシデ、アズキナシやアブラチャン、ムシカリ等、紅葉を楽しむのが難しい樹種をご紹介していきます。
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