今回は春は白い花、初夏は光沢のある美しい葉、秋はナナカマドのような赤い実と黄葉と、季節を通して色彩の変化を愉しめる、アズキナシの開花についてご紹介していきます。
植栽1年目が咲かなかったので、今年2023年が初めての開花になります。
昨年は結実もせず、黄葉前に落葉もしていたので、正直「ただ葉が多い大きなきだな」くらいにしか思っていませんでした。
5~6月という初夏に咲く花らしいのですが、今年は4月初旬の春に開花しています。
それでは、真っ白で大きな花が数多く咲き乱れる、アズキナシの開花をご紹介します。
アズキナシの植生
アズキナシの開花の様子
我が家のアズキナシは、樹高が5m程でしょうか。
目線の高さで蕾を発見したのは1週間前程度でした。
蕾は葉の色と同じ緑色で、あまり目立っていません。
そこから4日程度、同じような位置の蕾をみてもまだ膨らみかけといった感じ。。
と油断していました。
どうやらアズキナシは、背の高い場所(日当たりの良い場所?)から開花が始まるらしく、上を見上げたら既に開花が始まっていました。
いつ満開になってもおかしくないと、注視していましたが、結局蕾が目立ちはじめてから1週間後には、下の写真のように咲き乱れていました。
同じバラ科の寒緋桜や山桜などが、下から上に向かって開花していくのとは逆でした。
初春に葉の展開に先立って咲く、クロモジ属や、花と葉が同時に同じ程度の大きさのガマズミ属と異なり、大きめの葉を存分に茂らせた中で大きな花を咲かせるアズキナシの開花は、春というより初夏を思わせる趣となっています。
花の密度は頂上が最も高く、中腹は少し葉が多く鬱蒼としています。
まだ開花しかけの蕾も目立ちます。
満開の花を近くでみると、とても美しいです。
明日は常緑ながらも、繊細な葉と樹形を持つ、ハイノキの開花をご紹介したいと思います。
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