今回は、冬の切り花として、遠縁のマンリョウよりも更に人気が高いセンリョウが開花するまでの様子をご紹介します。
センリョウは移植や乾燥にも弱く、割と枯れやすい樹種のような気がしています。
しかしセンリョウの生命力自体はとても強く、枯れたり剪定しても地下茎からどんどん増えてくれるようです。
センリョウの植生
枯れても地下茎から復活するセンリョウ
センリョウは割と移植に弱い樹種らしく、植えた食後は下の写真のように赤い実を携え、綺麗だったのですが、数か月で枯れてしまいました。
しかしJINENさんに昨年5月に枯れ枝を剪定してもらってから、僅か1月後には下の写真のように新たな枝が芽生えてきていました。
別の場所の株も同様に根元から新たな枝が発生していました。
復活するセンリョウは環境適応が完了して葉が大きい
しかも、新たに地下茎から生えてきた枝は、庭への環境適応が進んでいるらしく、既存の古い枝より明らかに大きな葉に成長しました。
環境適応したセンリョウは既存株より水切れに強くなる
古い枝の葉が日当たりによって黄色く変色してしまうような環境でも、新たに発生した枝は青々しさを保てるようになっています。
環境適応したセンリョウでも他の植栽に比べると水切れし易い
しかしそうはいっても、日当たりが少し強めの場所では、下の写真のように葉焼けを起こしやすいので、センリョウは割と日頃の手当をしっかりしないといけない樹種になるかと思います。
センリョウが開花していく様子
5月から6月はセンリョウの新芽が一気に成長し、開花する時期らしく、葉焼けした葉もすっかり新芽に覆われました。
そして極ささやかですが、地下茎から発生してから2年目にして、無事開花を迎えました。
もう一株の方が成長は早く、樹高は80㎝程度になっています。
こちらは割と分かり易く開花しています。
この様子ですと、花の後には結実し、冬には赤く熟してくれそうです。
冬に切り花にし、また新枝が生えてくるサイクルをご紹介していけたらと思っています。
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