【雑木の庭】冬の切り花に人気のセンリョウは、剪定しても枯れても地下茎で増えて開花します

樹種毎の特徴や成長記録
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本ブログでは、「設計事務所」「工務店」「造園家」三者による家づくりの経緯や暮らし方含めて情報提供していきます。
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初めての方は【家づくり】ユニソンフォトコンテストで最優良賞を受賞した建築と庭が一体の土間庭の家を紹介!!の記事からご覧下さいませ。

今回は、冬の切り花として、遠縁のマンリョウよりも更に人気が高いセンリョウが開花するまでの様子をご紹介します。
センリョウは移植や乾燥にも弱く、割と枯れやすい樹種のような気がしています。
しかしセンリョウの生命力自体はとても強く、枯れたり剪定しても地下茎からどんどん増えてくれるようです。

本記事がお勧めの人

・センリョウの植生が知りたい
・枯れてから芽生えるまでの様子が知りたい
・センリョウの開花の様子を知りたい

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センリョウの植生

センリョウの植生

センリョウセンリョウ属の常緑低木樹
・樹高は最大1.5m程度
・漢字は千両
・花期は6月
・花の後に緑色の実が成り、11月~1月に赤くなる
・サクラソウ科マンリョウ属より、実の数が少ないことから千両と名付けられた
・半日陰で育ち、乾燥や日差しに弱い
・日向では葉が焼けて黄緑になる
・地植えでも乾燥しないように水やりをする必要がある
・病害虫は心配ない
・芽生えから3年経った枝は変色し、花や実がつかないので、3月頃剪定する
・剪定や切り花にしても地下茎からどんどん増える
・株分けや、挿し木、実生で増やせる

枯れても地下茎から復活するセンリョウ

センリョウは割と移植に弱い樹種らしく、植えた食後は下の写真のように赤い実を携え、綺麗だったのですが、数か月で枯れてしまいました。

植栽直後のセンリョウ

しかしJINENさんに昨年5月に枯れ枝を剪定してもらってから、僅か1月後には下の写真のように新たな枝が芽生えてきていました。

2022年6月に生えてきた新芽のセンリョウ

別の場所の株も同様に根元から新たな枝が発生していました。

2022年6月に生えてきた新芽のセンリョウ

復活するセンリョウは環境適応が完了して葉が大きい

しかも、新たに地下茎から生えてきた枝は、庭への環境適応が進んでいるらしく、既存の古い枝より明らかに大きな葉に成長しました。

2023年5月上旬のセンリョウ

環境適応したセンリョウは既存株より水切れに強くなる

古い枝の葉が日当たりによって黄色く変色してしまうような環境でも、新たに発生した枝は青々しさを保てるようになっています。

2023年5月下旬のセンリョウ

環境適応したセンリョウでも他の植栽に比べると水切れし易い

しかしそうはいっても、日当たりが少し強めの場所では、下の写真のように葉焼けを起こしやすいので、センリョウは割と日頃の手当をしっかりしないといけない樹種になるかと思います。

2023年4月上旬のセンリョウ

センリョウが開花していく様子

5月から6月はセンリョウの新芽が一気に成長し、開花する時期らしく、葉焼けした葉もすっかり新芽に覆われました。

2023年5月下旬のセンリョウ

そして極ささやかですが、地下茎から発生してから2年目にして、無事開花を迎えました。

もう一株の方が成長は早く、樹高は80㎝程度になっています。

こちらは割と分かり易く開花しています。

この様子ですと、花の後には結実し、冬には赤く熟してくれそうです。
冬に切り花にし、また新枝が生えてくるサイクルをご紹介していけたらと思っています。

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