今回は愛知県の暮らしということで、創業250年を迎える老舗「九重味醂」が営む、味醂づくしのランチとスイーツを提供する、「Restaurant&Cafe K庵」についてご紹介していきます。
碧南市は、みりんの名産地なのですが、その本社や工場と同じ敷地内に創業者の旧邸宅があり、お食事処の「Restaurant&Cafe K庵」とみりんの商品を扱った「石川八郎治商店」が併設されています。
老舗の旧邸宅ならではの風情ある建物や庭は、前回紹介した古民家施設SONのように、日本の昔ながらの趣が好きな方々にお勧めの場所になります。
「Restaurant&Cafe K庵」によるランチは勿論、併設の「石川八郎治商店」もみりんの老舗にしか出せない絶品の商品群が溢れていますので、碧南市まで是非お出掛けされることをお勧めします。
「石川八郎治商店」内には、みりんが熟成されていく様子も展示されています。
九重味醂とは?
九重味淋の創始者である石川八郎右衛門信敦(石川家二十二代目)が、
石川八郎治商店HPより引用
安永元年(一七七二年)にみりん製造を手がけました。
本みりんは、最適な大粒の「もち米」、
蔵人の伝承の技が生きた「米こうじ」、
丁寧に蒸留した「本格米焼酎」を用いて造られます。
そのこだわりの醸法を二五〇余年脈々と受け継ぎ、
今もなお、三河みりん発祥の醸造元として、
その伝統の技で本みりんを造り続けています。
Restaurant&Cafe K庵へのアクセス
名古屋方面からは、車で行くのが最も手軽かと思います。
名古屋市から碧南市までは距離は25㎞程度とそれなりにありますが、国道23号を使用し、和泉ICで降りて向かえば、40分~60分程度で到着することができます。
九重味醂の駐車場の目の前には、2023年5月にリニューアルを終えたばかりの藤井達吉現代美術館もあるので、展示イベント期間には同時に寄られては如何でしょうか?
因みに藤井達吉は小原和紙の表装を用いた掛け軸で有名で、我が家の玄関の掛け軸を探していた時に発見した作家です。
Restaurant&Cafe K庵のランチ
今回はK庵でも最もメジャーな「みりん角煮御膳」をいただくことにしました。
因みに、11時オープンで11時5分程度に入店しましたが、満席でしたので、前日までに予約されていくことをお勧めします。
偶々キャンセルが出て、それほど待たずに入店できましたが、食事を終えた後、待たれている方々がそれなりにいました。
お品書きはこちら。
オーダーしてから数分もしないうちに前菜が出てきました。
どれもみりんを使用した深い独特な味わいで美味しかったのですが、特に中央の「かりもりのみりん粕漬け」と「夏野菜のフリッタータ」が絶品でした。
前菜が終わるとタイミングよく角煮を配膳して下さいます。
知多の古民家施設SONで食べた角煮も相当に美味しかったのですが、こちらも勝るとも劣らず。
脂身の部分もしつこくなく上品な味わいでした。
メインが終わると、5周年フェアで9種類から選んだ3つのスイーツが運ばれてきます。
(要追加料金(550円?))
どれもみりんが効いていて、独特な美味しさがあるのですが、最もお勧めしたいのは、併設の石川八郎治商店でテイクアウトできる「みりんソフト」と「みかわぷりん」でした。
一口食べた後にやってくる強烈なみりんの旨みで、「ここでしか食べられない特別なスイーツ」という特殊な体験をすることができました。
石川八郎治商店で購入した商品
併設された石川八郎治商店には、商品力が高い品が沢山並べられています。
人気No1は九重みりんとみりん粕を使用した「芋けんぴ」とのことで購入しました。
またこれからの暑い季節、そうめんに使用したいと思い、有機醤油、焙煎練り胡麻、天然だし100%を使用した「胡麻めんつゆ」も。
更に、本格本みりんに西尾産のほうじ茶を漬け込んだアルコール13%のRinchaというリキュールも買ってみました。こちらは飲用にもスイーツ作りにも使えるそうです。
またこれらの感想は、Twitterなどで呟きたいと思います。
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