滋賀県のお寺の紅葉は京都より趣がある?
お寺の紅葉と言えば、勿論京都には多くの名所が存在します。
永観堂、清水寺、三千院、瑠璃光院などなどなど。
しかし、隣県の滋賀にも京都に劣らない、人出がぐっと少ない分より趣があるお寺がいくつも存在しています。
湖東三山の西明寺、金剛輪寺、百済寺や永源寺など。
今回は、近年廃寺から復活し、紅葉の名所として有名になってきた近江八幡は安土町の教林坊に行ってきましたので、ご紹介していきます。
因みに本日2022年11月12日時点では、紅葉はまだまだでした。
教林坊とは?
教林坊は605年に聖徳太子によって創建されたそうです。
林に囲まれた地で、太子が教えを説かれたことから「教林」と呼ばれています。
境内には「太子の説法岩」と呼ばれる苔がむした大きな岩がありました。
庭園は、小堀遠州(江戸初期の大名茶人)によって慶長年代に作庭され、侘び寂びの隠れ里といわれる趣を現在も残しています。
一時は廃寺になっていたのを住職が苦労なさって復活させたそうです。
拝観可能時期
・4.5.6.10月の土日祝休日のみ公開
大人600円 小中学生200円
・11月1日~12月15日の毎日公開9時半~16時30分
大人700円 小中学生200
・紅葉ライトアップは11月15日~12月5日の17時半~19時(18時半受付終了)
教林坊へのアクセス
住所:近江八幡市安土町石寺1145
駐車場:普通車 80 台
名神竜王インターより国道8号線経由約20分。
仏教語看板
参道に仏教語の看板がありましたので、ご紹介します。
私自身は何か信仰している訳ではありませんが、時々お葬式等でも触れる仏教用語は、普遍的な良いことが書かれているかと思います。
(現代の人に響きやすいように、普遍的な良い事の様に訳されているのかもしれませんが)
そう思うと人間、精神的なものを歴史的に進歩させていくというのは難しい様な気がします。
樹冠が美しい参道
本堂までの参道は、背の高い竹やモミジなどの樹冠に覆われて、午後2時程度の日中でも直射日光の中を歩くことは殆どありません。
とは言っても鬱蒼としているわけでは無く、静けさを含んだ空気感の中、木漏れ日を感じて本堂の景色への期待を膨らませて歩いていくことが出来ます。
「半外の更に外」の心地よさを感じる回遊式庭園
本ブログは家系ブログなので、普段の家づくりの価値観として、
・外と中を曖昧に繋ぐ半外空間が心地よい
として、雑木の庭と一体になった土間サロンという空間を推しています。
小堀遠州によって慶長年代に作庭されたこの回遊式庭園は、空から外界から守られている感覚がありながらも、意図的に美しく竹や樹木に周囲を囲まれているせいか、外から隔絶された感じはありませんでした。
「半外の更に外」の心地よさと言ったらよいのでしょうか?
「懐かしさを感じる杜のような雑木の庭」に育ってくれることを一つの理想にしていますが、ここの空間はまた別の表現がある理想の庭を実現してしまっているようです。
美しい苔
モミジの低木がかわいい
まだ樹齢の若い2m前後のモミジが、高木のモミジとはまた違った美しい景観を担っていました。
我が家でも実生のモミジを数十株生育しているので、低木としての良い見本となりました。
2022年の紅葉見頃の時期
多分今日の教林坊の様子だと、あと二週間後程度が紅葉のピークかと思います。
また来年以降にピーク時期にも見に来たいと思える良い場所でした。
今回のご紹介は以上になります。
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