今回は以前にも【インテリア6】一枚板、接ぎ板、突板ダイニングテーブルのお勧めと柏木工に決めた4つの理由にて触れましたが、ダイニングテーブルを選ぶ際の仕様検討項目をご紹介していきます。
我が家でダイニングテーブルを検討した際、国内外の家具ブランドや木工家具作家の作品を数多く比較検討してきました。
その際に、作品毎のデザインの特徴やテイストといった以前に、基本的な仕様検討項目を調べてから検討した方が、自分の好みを発見する効率が良いと思いましたので、本記事でまとめてみました。
これからダイニングテーブルを検討される方々のご参考になればと思います。
ダイニングテーブルの仕様検討項目
まずダイニングテーブルの構成要素は「天板」と「脚」の二つに分かれます。
それぞれ見ていきます。
7つの天板検討項目
大きく分けると下記7項目でしょうか。
素材 | 節の有無 | 断面形状 | 厚み | 長さ | 幅 | 塗装 |
各項目の選択が複雑に関連し合い、デザイン、耐久性、使用人数等が決まってきます。
詳細に見ていきます。
素材
木製のテーブルの素材は、「樹種」「柾目」「板目」「無垢一枚板」「無垢接ぎ板」「突板」の6項目から性情が決められます。
・栃は広葉樹で硬く頑丈。縮杢といった杢目が美しく、3種類の色合いをもつ。一枚板で使用。
・杉は針葉樹で空孔率が高く軽い。木目が美しく、柔らかい印象。比較的安価。
・ヒノキは針葉樹で杉よりは硬いが柔らかめ。美しい光沢をもつ。
・オークやナラは広葉樹で中程度の硬さ。耐水性が高い。明るめの色合い。経年で飴色へ変化。
・桜は芯が赤く、周辺は白い為コントラストが付き易い。密度が高く、埃や汚れに強い。
・栗は非常に硬く耐久性が高い。木目が強いが色合いは黄色掛かっていて優しい。
・ケヤキはオークより硬く重い。木目が美しく黄褐色の色合い。
・タモはオークに似ているが虎斑が無く、木目はよりはっきりしている。
・チェリーはこげ茶色で木目は控えめですっきりしている。
・ウォールナットは濃い茶色で木目はさりげない。広葉樹の中では柔らかい。
・メープルはクリーム色がかった明るい色味。広葉樹の中でも硬い。
・ブナ(ビーチ)はメープルに似ているがより木目が目立たない。
節の有無
節の有無によって印象は大分変ります。
例えば飛騨産業には節を個性とし、節を主役にした「森のことば」というダイニングテーブルがあります。ナチュラルな雰囲気になっています。
一方同じ飛騨産業でもは柾目の無節のダイニングテーブルは、非常にすっきりとした
デザインになっています。
断面形状
断面形状は大きく「耳付き仕様」「面取り仕様」の二つがあります。
厚み、長さ、幅
塗装
大きく分けて「ソープ」「オイル」「ウレタン」「液体ガラス」「ウレタン」「セラウッド」の6種類あります。またツヤ有、ツヤ無、3分つや有など、表面のツヤの調整もできます。
個別の説明は後日追記します。
自然な木肌や見た目を愉しむ為に、「オイル」塗装が推奨されがちですが、最近の塗装技術の進化は素晴らしく、ツヤ無の「ウレタン」塗装は十分美しく、水気を気にしなくて済むので、個人的には「ウレタン」がお勧めです。
2つの脚の検討項目
素材と形状の2つがあります。
素材
木材か鉄等があります。
昔は細い脚にする為に鉄脚を採用していたようですが、最近は木材でも細くすっきりしたデザインの脚が数多く見られます。
形状
「4本角脚」「パネル脚」「テーパー脚」「帆立脚」など様々な形状があります。
最後に
一口にダイニングテーブルといっても、9つの仕様の組合せによって、千差万別のデザインになってきます。
少しづつ自分の好きなディテールを突き詰めていくような、自分の好みのテーブル探しをはじめても面白いかもしれません。
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