先日のエアコンの記事でも触れましたが、我が家はリビングが吹抜けになっており、リビング階段で二階とつながっています。
二階から吹抜けを見下ろす景色を、奥野さんと弘栄さん、JINENさんにより心地良さが積み上げられた自然素材と共にを紹介していきます。
二階から吹抜けを見下ろした景色
二階から降りてくるとき、リビングの向こう側に縁側と緑が連続し、人目もなく開放的な景色を臨むことができます。
階段を降りた先に心地良い景色があると思えば、リビングでの滞在時間も増えて、家族の団欒も増えるのでは無いでしょうか?
お勧め自然素材7選
アイアン階段
階段はアイアンの骨格で、手摺の格子は少なめになっています。
我が家は木造で、内装もふんだんに木材が使用されています。
この階段は数少ない鉄素材ですが、特に要望を出してはいません。
ただ、竣工した今体感してみると、このアイアンが空間の色に少々のアクセントを与えて、単調になりがちな木造の内装にいい刺激を与えているように思えます。
手摺の格子もアイアンなれば細く製作でき、部屋をすっきり見せています。
何も要望を出さなくても、野暮ったい所が無いのが設計事務所に依頼するメリットですね。
無垢の踏板
踏板は無垢のタモ材で、滑り止めの溝が施されています。
最初の図面は集成材だったのですが、途中で無垢の提案が浮上し、何故か無垢のほうが安かったのでこの仕様となりました。
階段に物を落したときに、下に落下しないように、蹴込み部分に垂直に板を施工頂きました。
着工後の仕様変更でしたが、弘栄さんがサービスでやってくださいました。ありがとうございます!
籐巻手摺
手摺には籐が巻かれています。この籐巻によって、アイアンが、木造家屋に馴染んでいるような気もします。こちらも特に要望無くこの仕様にして下さっています。
東濃桧の天井化粧梁
リビングの見所の一つである、無節の東濃桧の化粧梁です。
弘栄さんが魂込めて木取りした、相当に贅沢な素材です。。
二階からは距離が近く、圧倒的な素材感と香りを感じることができます。
弘栄さんの提案で通常より低温でじっくりじっくり乾燥させることで、乾燥焼けがない白無垢の色になっています。
この薄い色とヒノキの香りが、家の中を爽やかに演出し、居心地を向上させてくれています。
最近はハウスメーカーでも化粧梁を見せている家屋も多いですが、殆どが集成材の接着面の筋が目立つ仕様かと思います。
どうせなら、集成材にしても、接着面が目立たないひと工夫があれば、もっと綺麗なのでは無いでしょうか?
天井杉羽目板
無垢の杉の羽目板が美しく並んでいます。
こちらも竣工まで気付かなかった嬉しい仕様です。何気なく無節です。
天井木格子
先日御紹介済の木格子になります。こちらはヒノキで製作されています。
こちらも竣工まで全く気付いていなかった仕様です。
水平梁化粧杉羽目板
耐震の為に施されている廊下のような水平梁も、無垢の杉羽目板によって、美しい意匠に設えられています。
こちらも勿論竣工まで全く気付いていなかった仕様です。
出し惜しみされることなく全てが本物の素材によって、意匠となり美しく構成されています。
ディテールや仕様について、特に要望を出さなくても、竣工時に想像以上の仕上がりを提供して下さるのが設計事務所、奥野さんの凄い所だと、ほとほとに思いました。
今回は以上になります。
二階居室の窓からの景色も美しいので、またご紹介します。
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