今回はJINENGARDENさんより教えて頂いた、水切れや根腐れ等で樹勢が衰えた植栽を復活させる方法をご紹介していきます。
2022年に引き続き2023年も酷暑が続いています。
以前【雑木の庭】水切れや葉焼けし易い樹種とその対策や【雑木の庭】水切れや葉焼けし易い低木樹や下草とその対策でご紹介した通り、大事に育ててきた植栽も、水切れによって樹勢が衰えてきてしまいがちです。
今回は、この酷暑で程度の差はありますが、樹勢が衰えた「クロモジ」「山桜」「ヒメシャラ」「玄海ツツジ」「カルミア」に対して行った、1m近い穴を近辺に空けることで、通気と水脈を通して復活させる対策をご紹介していきます。
重度に樹勢の衰えた植栽
「大部分が枯れてしまう恐れがある」「枯れてしまっているかもしれない」程度の衰えを重度としました。
玄海ツツジ
植え込み初期で環境に合わず、枯れてしまった植栽としては、「チャノキ」「ヤマモモ」「常緑ヤマボウシ」「センリョウ」がいました。
この玄海ツツジは植え込み初年度は綺麗に花も咲き、紅葉もしていたのですが、2年目の春に一株、この夏で残った1株も下の写真のように、重度に樹勢が衰えています。
この株はもしかしたらもうダメかもと思っています。
カルミア
カルミアは元々水切れし易い樹種らしく、植栽後から2年目の現在まで、あまり元気が出ていません。
春は美しく開花してくれましたが、
この酷暑を越えた現在は下の写真の通り。
まだ若葉が芽生えている枝もあるので、枯れはしないかと思いますが、元気ではありません。
株元に実生の新株が発生していますので、いづれは世代交代が待っています。
中程度樹勢が衰えた植栽
「枯れそうではないが、秋を前に落葉が進んでしまった」衰えの程度を中度としました。
山桜
山桜はこの暑さで黄葉や葉焼けが進み、8月の現在2/3程度落葉が進んでしまいました。
根本より、上方の枝の方が落葉が進んでいるので、多分水切れなのだと思います。
ヒメシャラ
ヒメシャラも、幹の上方の枝の落葉が進んでします。
元々水切れし易い樹種で、最近の重点的な水やりで低い枝はまだ葉が残っている方です。
軽度に樹勢が衰えた植栽
「落葉が進みつつも、新芽も芽生えている」程度の衰えを軽度としました。
クロモジ
全体的に落葉が進んでいますが、若干上方の方が落葉しています。
新芽も芽吹いてきているので、一生懸命環境適応しつつある状態かと思います。
通気と水脈を通して樹勢を復活させる対策
我が家の庭は、JINENさんが土づくりの時に、植栽の根が呼吸し易いように、水が浸透してしっかり流れができるように、通気水脈の造作が設えられています。
それでも、今回の様に樹勢が衰えてきたときの対策として、根の近くに通気水脈を追加する穴をあけると良いと教えて頂きました。
通気水脈の追加は、水切れにも、根腐れにも有効な対策とのことです。
具体的には、径数cmの穴を1m近く根の近くに空けること。
必要な道具は、ホームセンター等で入手することができます。
私は、径10mm×長さ910mmの鉄の異形丸棒と、ピンの打ち込みハンマーを使用しました。
ホームセンターで丸棒と異形丸棒と売っているのですが、強度が高く、打ち込みがし易そうな異形丸棒にしました。
300円少々で購入できます。
最初は打ち込み過ぎて、抜けなくなることを恐れましたが、1m近く程度であればそれほど苦も無く抜くことができます。
下の写真たちのように打ち込み、ぐりぐりと穴を広げて抜きました。
この対策によって、どれほど樹勢が回復してくるか、、
また数週間後に様子をご紹介していきます。
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