今回は、庭の雑草除去を最も簡単に実現する方法の検証について、ご紹介していきます。
以前に、【雑木の庭】苔の中の雑草を除草剤で除去する方法-希釈液スプレーにて、苔の中の厄介な雑草である、チドメグサの除去をラウンドアップを規定の20倍に薄めてスプレーすることで、
作業時間5分程度でチドメグサに対して以下のような成果を得ています。
・除去率9割~10割程度
・苔へのダメージ無し
・根まで枯らして持続的な効果を得る
前回のラウンドアップ希釈スプレー散布より3か月経過していますが、チドメグサは復活しておりません。
今回は、除草剤によってダメージを与えたくない対象を苔以外の植栽にも広げ、雑草のみを効率的に除去する検証を実施していきます。
除去対象の雑草
【雑木の庭】雑草管理の3つの工夫とそれでも直ぐに抜くべき雑草14選でもご紹介した、直ぐに抜いた方が良い雑草から、この夏に増えてきた雑草を選定しています。
雑草種 | 特徴 |
タンポポ | 地下茎で何回も生え、庭の景観を崩しやすい |
スギナ | 根がかなり深く、茎が切れ易く完全に引き抜くことが非常に困難 |
シロザ | アカザ科の一年草。樹高最大1.5mに達する。 |
コミカンソウ | 抜くときに果実のような種子を落としやすく、新たに発芽し易い |
カタバミ | 脈絡もなく様々な所から生い茂り、苔や玉竜、下草等の景観を崩す高さまで成長する。 |
ノゲシ | 脈絡のないとこからどんどん生えて、樹高1mまで成長して景観を崩す |
除草剤の使用方法
通常は希釈せずに使用するラウンドアップマックスロードALⅢを用います。
この濃度でそのまま散布すると、ダメージを与えたくない苔や、植栽まで枯らしてしまうことは、【雑木の庭】苔の中の雑草を除草剤で除去する方法-希釈液スプレーで検証済です。
苔の中のチドメグサは、ラウンドアップを20倍に希釈することで、根絶できましたが、今回はスギナやタンポポなど、より強力な地下茎をもつ雑草も対象としています。
なので、今回は希釈倍率を低め、10倍の希釈濃度で散布してみることにしました。
散布する箇所で、特にこの希釈の必然性があるのは、下の写真のような、植栽の根本に発生している雑草を除去する場合です。
スプレー時に、多少植栽にも除草剤がかかってしまっても、植栽を枯らさないように希釈しています。
一例を挙げると、ヤマコウバシの足元に発生したスギナなどを除草する場合です。
10倍希釈ラウンドアップ散布1週間後の効果
ラウンドアップの除草効果は速効性ではないので、散布1週間後の観察結果をご紹介します。
因みに、この希釈倍率だと、既存の植栽に多少かかってもダメージは発生しないことが確認できました。
雑草種 | 結果 |
タンポポ | × |
スギナ | × |
シロザ | △ |
コミカンソウ | 〇 |
カタバミ | 〇 |
ノゲシ | △ |
タンポポは殆どダメージを受けていませんでした。
スギナは、小さな株はダメージを受けていましたが、ある程度成長している株はダメージを受けていませんでした。
シロザはダメージは受けているようです。もう少し時間が経過すれば枯れていくかもしれませんが、確実性には欠ける結果となりました。
コミカンソウは枯れています。
カタバミも枯れています。
ノゲシは、多少ダメージは受けているようですが、枯らすまでには至っていません。
希釈倍率を低めて再チャレンジ
今回の希釈倍率10倍では、多くの雑草に対しては不十分な除草結果となりました。
再度、希釈倍率を3倍まで高めて散布し、また1週間後に除草効果を確認していきます。
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