今回は、キノコバエ対策である程度の効果を発揮している殺虫剤について、その効果の度合いと、我が家の苔庭に齎した副作用についてご紹介していきたいと思います。
キノコバエ対策の経緯の振り返り
植栽1年目の夏、庭に結構な数のキノコバエが発生しました。
対策をいくつか試しましたが、【雑木の庭】殺虫剤4種によるキノコバエ対策!オルトランDXが最適か!?で書いた様に、株元に散布された薬剤から、植物が殺虫成分を吸い上げ、植物の葉や樹液を摂取した虫が死ぬというオルトランDXが最も効果を発揮していました。
但し、2年目の春同じようにオルトランDXを散布しましたが、逆にキノコバエが大発生するという事態になりました。
そこで、【雑木の庭】オルトランが効かなくなったコバエには、スミチオン粉剤で対策しましたで書いた様に、公的機関が公開していたキノコバエに対する種々の農薬の殺虫率を示したレポートから、成績が良かった薬剤として、スミチオン粉剤を散布することにしました。
スミチオン粉剤の効果はどうだったのか?
スミチオン粉剤を散布してから2週間経過しました。
参照したのは大分県農業研究部の「イチゴのチビクロバネキノコバエ幼虫及び成虫に対する有効な薬剤」というレポートです。
2週間経過して、死中率は80%強といったところでしょうか。
植物が薬剤成分を吸い上げる限界高さ以上では、キノコバエが生き残り、繁殖を続けている感触です。
植栽1年目のオルトラン散布後もそのような感じでした。
完全に満足いく結果ではありませんが、庭の散歩に支障がでるようなキノコバエの数では無くなっています。
スミチオン粉剤の副作用とは?
スミチオン粉剤は45μm以下の粒径で、散布するときに結構舞い上がり易いです。。
顆粒タイプだったオルトランDXと比較するとその差は歴然です。
袋にビニール手袋をした手を入れて、粉をつかんで株元に投げていくのですが、少量づつ散布すると、地面に落ちる前に風で飛んで行ってしまいます。
なので、ある程度の量を掴んで散布することになり、地面蒔かれる粉末量はムラができやすくなりました。
散布の仕方が下手だけだった可能性が高いですが、所々過剰量のスミチオンが蒔かれた結果が下の写真です。
局所的にスミチオンの濃度が高くなった箇所が変色しています。
こちらが変色部をアップした写真。黄土色になっています。
こちらは若干変色が薄い部分。
そしてこちらが最も濃度が濃かったであろう部分。白くなっています。
局所的に変色までして大ダメージを受けている箇所以外も、全体的に苔が元気が無くなっているような気がします。
スミチオン散布前までは、あんなに青々としていたのに。。
但し、局所的な変色部以外は、苔への水やりなど、メンテに依存する部分もあるかと思うので、スミチオンのせいか断定はできていません。
今後は、薬剤を使用するにしても、最低限の用法、用量となるように気を付けていきたいと思います。
コメント