今回は、庭の雑草除去を最も簡単に実現する方法の検証について、ご紹介していきます。
以前に、【雑木の庭】苔の中の雑草を除草剤で除去する方法-希釈液スプレーにて、苔の中の厄介な雑草である、チドメグサの除去をラウンドアップを規定の20倍に薄めてスプレーすることで、苔にダメージを与えずにチドメグサのみを除去することに成功していました。
そして前回、【雑木の庭】植栽の中の雑草のみを枯らすラウンドアップの濃度の検証1にて、除草剤によってダメージを与えたくない対象を苔以外の植栽にも広げ、雑草のみを効率的に除去する検証を実施していきました。
ラウンドアップの希釈倍率を既定の10倍に薄めて散布した結果、下の表の様に、タンポポやスギナ等、地下茎の生命力が強い雑草の除去には失敗しています。
雑草種 | 結果 |
タンポポ | × |
スギナ | × |
シロザ | △ |
コミカンソウ | 〇 |
カタバミ | 〇 |
ノゲシ | △ |
そこで今回、ラウンドアップの希釈倍率を既定の3倍に薄めて、散布した結果をご紹介していきます。
除去対象の雑草
今回は、前回から対象とする雑草を3種増やしています。(下表赤字参照)
雑草種 | 前回結果 |
タンポポ | × |
スギナ | × |
シロザ | △ |
コミカンソウ | 〇 |
カタバミ | 〇 |
ノゲシ | △ |
カニグサ | 今回追加 |
ヤブガラシ | 今回追加 |
スズメカタビラ | 今回追加 |
ドクダミ | 今回追加 |
除草剤希釈液散布結果
ラウンドアップの除草効果は速効性ではないので、散布1週間後の観察結果をご紹介します。
既定の希釈倍率の3倍程度では、苔にはダメージが無いようです。
他の植栽にはなるべくかからないように散布しています。
雑草種 | 前回結果 | 今回結果 |
タンポポ | × | 〇 |
スギナ | × | 〇 |
シロザ | △ | 〇 |
コミカンソウ | 〇 | 〇 |
カタバミ | 〇 | 〇 |
ノゲシ | △ | 〇 |
カニグサ | 今回追加 | 〇 |
ヤブガラシ | 今回追加 | 〇 |
スズメカタビラ | 今回追加 | 〇 |
ドクダミ | 今回追加 | 〇 |
タンポポは枯れていく傾向を確認できました。
後1~2週間程度経過すれば、姿が見えなくなっているかと思います。
スギナは分かりにくいですが、先端部分が黄色から茶色に枯れ始めています。
多分このまま段々と枯れていくかと思います。
シロザは枯れて、茎の残骸が残るのみになっています。
ノゲシも枯れていく傾向が確認できています。
カニグサも、先端から枯れ始めているので、多分ですが段々と枯れていくかと思います。
ヤブガラシも枯れていく傾向が確認できました。
1週間後には姿が無くなっているかと思います。
イネ科でしつこいと思われていたスズメノカタビラも枯れていました。
ドクダミも枯れていく傾向が確認できました。
ラウンドアップ希釈倍率と雑草除去能力の感触
これまでラウンドアップの希釈倍率をメーカー推奨の濃度より20倍、10倍、3倍、1倍程度に水準を振って雑草や苔に散布してきました。
3倍以上の倍率であれば、苔散布しても顕著なダメージは無いようです。
また3倍程度の倍率であれば、大抵の雑草は除去する能力があるようです。
多分ですが、5倍程度の希釈倍率でも、3倍と同程度の雑草除去能力がありそうな感触なので、散布時に他の植栽へのダメージを少なくなるようにするためには、ラウンドアップは既定の5倍程度で散布した方が良いように思います。
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