本記事がお勧めな人
前回までで、まき苔で苔庭DIYは可能と結論付けたが・・
「雑草管理の手軽さ」「青々とした見た目の美しさ」を求めて、苔エリアを広げようとしている我が家。
前回までの流れは下記の通りです。
1.既存苔エリアからの移植によってエリアを広げる ⇒ 間引き移植では、大面積の張苔に向いていなく断念 ⇒ 移植法の記事 2.種苔を買って、まき苔法でエリアを広げる ⇒ 手間を最小限にするために直接庭にまく ⇒ 手間とコストを最小限にする為に、目土や遮光シート等を省略する ⇒ まき苔法の記事 3.まき苔後、2週間の生育状況を確認 ⇒ 遮光シートが無くても、生育は不可能では無さそう ⇒ 目土も無くても、生育は不可能では無さそう ⇒ まき苔後2週間の記事 4.まき苔後、4週間の生育状況を確認 ⇒ 2週目→4週目の生育も順調 ⇒ 庭へのいきなりのまき苔でも定着は可能と判断 ⇒ まき苔後4週間の記事
正規のまき苔法より、大分手抜きをしたDIYでも、一応は苔の定着は可能と、4週間の生育で結論づけています。
しかし、まき苔後2か月近く経とうとしている現在、まき苔ならではの困難が見えてきましたので、
ご紹介したいと思います。
DIY苔庭への道のりの全記事リンク
苔庭を安く簡単につくる為のDIY記事、はじめてからから定着を確認するまでの5つに渡る記事のリンクをまとめました。
【雑木の庭】苔庭への道のり、最も手軽で素早くDIYする挑戦その1(苔の間引きと移植)
【雑木の庭】苔庭への道のり、最も手軽で素早くDIYする挑戦その2(種苔をまく)
【雑木の庭】苔庭への道のり、手抜きまき苔DIYから2週間、苔は定着するのか?
【雑木の庭】苔庭への道のり、手抜きまき苔DIYから4週間で定着可能か結論付ける!!
【雑木の庭】DIY苔庭初期の雑草管理、除草剤を使いたくない理由と各雑草種毎の大変な所とは?
まき苔初期は雑草管理との闘い
苔庭には「雑草管理の手軽さ」としてグランドカバーの役割を期待しています。
そこから、大いに矛盾しますが、まき苔初期は雑草がかなり生えてくることが分かりました!!
「本質的にまき苔は初期は苔シートに比べ、密度が低く、高さも低いことが原因のようです」
苔が成長してくれば、雑草が生えにくくなることは分かっているのですが。。
まき苔後約2か月の雑草の状況は下の写真の通りです。
生えてきたのは、「たんぽぽ、イネ科、スギナ、カタバミ」等。
雑草の成長を放置すると、根が育って抜いた時の苔へのダメージが大きくなってしまうので早めに処置しないといけません。
雑草の簡単な処置方法は除草剤?でも使いたくない理由
苔にダメージを与えないプリグロックス
苔に影響が無い除草剤は、プリグロックスが有名らしいです。
購入したまき苔の説明書にも手で抜かずプリグロックスの使用が勧められていました。
しかし、プリグロックスは毒劇法で定めるところの毒物に指定されています。
使用の際は下記の様に、注意事項が満載です。
・誤って飲み込んだ場合には、応急処置を誤ると生命にかかわるので、一刻も早く吐き出させ、安静にして直ちに医師の手当を受けさせてください。
シンジェンタ社HPより引用
・本剤は眼に対して極めて強い刺激性があるので使用の際には必ず保護眼鏡を着用し、眼に入らないよう注意してください。
・本剤は皮膚に対して刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。
・散布液調製時及び使用の際は、保護眼鏡、防護マスク、不浸透性手袋、ゴム長靴、不浸透性防除衣などを着用してください。
・作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
・危害防止上、薬剤を分割して他に与えないでください。
また、使用の場合も本剤及び薬液を防除機、撹拌容器など防除専用器具以外の容器には移しかえないでください。
農業や造園の専門の方ならよく使う除草剤らしいですが、ズボラで素人の私は使用するのは辞めにしました。
ホームセンターで買えるラウンドアップ
プリグロックスよりもっともっと使用のハードルが低い、一般的な除草剤です。
このラウンドアップはグリホサート系の除草剤になりますが、苔には効果は弱いと言われています。
他にグリホサート系の除草剤としては、サンフーロンやカダン除草王、ネコソギ等があるようです。
しかし、苔に使用した方のブログを拝見したところ、苔が変色してしまったようです。
以上より、安全を見てグリホサート系の除草剤も使用しないことにしました。
手で養生中の苔から雑草を抜くのは大変です
それぞれの雑草の処置について紹介を記述していきます。
カタバミを手で完全駆除するのは多分無理
恐ろしい繁殖力のカタバミ。苔が無い所なら、背も高くならないのでグランドカバーとしても良いかもしれません。
何が根絶が難しいかというと、根が枝分かれして、苔の中にネットワークを形成しており、苔にダメージを与えずに根を完全にむしっていくのがほぼ不可能だからです。
ただ葉をむしっていって目立たなくすることはできました。
下の写真は、「たんぽぽ、イネ科、スギナ、カタバミ」等を一掃したエリアです。
根まで完全に除去するのが難しい雑草は下の記事で書いた様に、取り敢えずは苔が優勢になるように処置していくことにします。
【雑木の庭】秋の庭仕事、どんぐり・落葉拾い、雑草管理の必然性と4つのコツ
スギナは何処に生えていても大変
スギナは、下記記事にも書いた様に、地下茎で、地上部より根がかなり深い上に、茎が切れ易く完全に引き抜くことが非常に困難です。
【雑木の庭】雑草管理の3つの工夫とそれでも直ぐに抜くべき雑草10選
しかし案外こまめに抜いていくと、段々いなくなっていくので、この苔エリアでもそれを期待したいです。
イネ科は慎重に根を抜くのが手間
スズメノカタビラが有名ですね。この11月の時期は幸運にも生長が遅いため、種類が判別できるほどには中々大きくなりません。
夏だとあっという間に大きくなるので、見つけたらすぐに抜く必要がありますが。。
このイネ科抜きやすいのですが、苔の中から除去する際の特有の難しさがあります。
それは、「抜くときに根が土を持っていきやすい」ことです。
普通に抜くとせっかく定着した苔が持ってかれてしまいます。
そうするとまた雑草が生えやすくなって悪循環が続きます。
なので、抜くときは苔を抑えながら慎重に根から抜く必要があります。
これが結構手間がかかります。
タンポポは意外と抜きやすい
タンポポも地下茎で、しっかり根こそぎ抜くのが大変なはずですが、、、
苔の中に生えているものは、普通の土に生えているものより、さっと抜けます。
なので、他の雑草に比較すると意外と楽に除去できます。
しかし、葉を大きく広げて数も多いので、見た目の悪影響は最も大きいかも知れません。
雑草除去にかかった時間
10平米のまき苔エリア、2か月後の雑草除去にかかった時間は、5平米で3時間程度でした。
落ち葉も拾いながらなので。。
まだ全部は終わっていませんが、雑草だけに集中しても10平米で4時間程度はかかりそうです。
手を掛ける程、時間を費やすほど可愛くなると信じて、手入れを継続していきたいと思います。
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