今回は、作庭時に幼木で植えられたコナラや、実生で育ってきたエゴノキ等、成長が著しく早い樹種によって、植栽2年目の庭の景色がどう変わってきたのかをご紹介していきたいと思います。
これらの樹々の成長によって、外からの視線を「緑のカーテン」によって遮り、より心地よく内と外との繋がりを愉しんで生活できるようになっていくものと考えています。
家の完工時点で、全ての環境を理想的に整えておくことは、多くの方にとっては様々な制約条件や想定外などから難しいと思われます。
住みながら環境を変えていく為の一例として、本記事がご参考になればと思います。
植栽1年を経た庭の構想の振り返り
我が家では、リビングの南側を大開口窓とし、1年を通して雑木の庭の季節感を感じながら過ごせるように、設計頂いています。
お陰様で、リビングの右側は下の写真のように濃密な杜になっており、カーテンを全開にしても外からの視線が無い、気兼ねが無い景色が完成しています。
それに対し、リビング中央から左側は、特に冬になるとまだ杜の景色にするための成長の余地があることが分かりました
そこで、【雑木の庭】コナラやモミジの実生木や幼木で杜の景色を育てる構想の紹介の記事でご紹介したように2023年はリビングからの杜感を中から左側にも広げる挑戦をしたいと思いたちました。
今回は、この杜の景色を広げる途中経過として、③のコナラの様子と、下の⑤のエゴノキの様子をご紹介していきます。
コナラの幼木が2年目でどこまで大きくなるのか
まず②のコナラの幼木の成長からご紹介します。
下の写真のように、1年目は80㎝伸びて、2023年の1月時点で樹高1m20㎝程度まで成長しました。
この時は、コナラが板塀を越えて景色を大きく変えてくれるのは、2024年頃になるかと思っていましたが・・・
なんと、2023年7月中旬の時点で、板塀を越える高さまで成長しています。
1.2m程度の成長でしょうか。
この伸び率を冬まで維持すると、あと80㎝から1m程度成長しそうです。
リビングから見た全景の中のコナラは下の写真の青〇になります。
後3か月もすれば、立派な緑のカーテン(黄葉のカーテン)になってくれそうです。
実生のエゴノキが2年目でどこまで大きくなるのか
花後の実も観賞価値が高い上に、紅葉も楽しめ、
樹高もそこそこで止まってくれる中木であり、非常に扱いやすく人気も高い樹種になります。
しかし幼木時の成長速度は非常に早いようで、実生2年目の7月にして、塀と並ぶほどまで成長しています。
前述のコナラと同じく今秋には紅葉のカーテンとなって景色を彩ってくれることと思います。
幼木や実生木による景色の創作について
2年目以降のコナラやエゴノキの成長速度は、年間1.5m~2mにも及び、景色に与える影響は想像以上のもののようです。
この成長速度を上手く活用することで、完工時より早い期間で住環境をより良くしていくことができるのではないでしょうか?
我が家での観測は継続し、また秋程度に進捗をご紹介していきたいと思います。
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